歴史スポット満載!竜王山を探検しよう!
実はたくさんの歴史スポットが潜む「竜王山」(標高510m)。
広報いばらき 2020年12月号の特集でその一部を紹介したところ、「おもしろそうなので実際に行ってきました!」と茨木まちみレポーターのイッシーさんから竜王山ハイキングコースの紹介レポートが届きました。
(※2020年に実際に登山された時点での情報です)
展望台は気持ちよく見どころもたくさん!
子どもも一緒に楽しめるコースです。皆さんもぜひ行ってみてください!
詳細はイッシーさんのレポートでどうぞ。
竜王山ハイキングコース概要
千年以上続くパワースポットを巡りながら山頂を目指す
こんにちは。茨木まちみレポーターのイッシーです。
竜王山の歴史スポットをチェックしながらハイキングを楽しみます!
インスタ映えなポイントもたくさん!あなたのお気に入りの場所はどこですか?
☆チェックスポット☆
実は、竜王山は古代の朝廷も認めた霊山。平安時代には神岑山(かぶさん)と呼ばれ、比叡山や伊吹山などと並んで近畿7つの霊山「七高山」の一つとしてあがめられていました。
山のふもとにある忍頂寺は、清和天皇が名付けた由緒ある寺。
古くは神岑山寺と呼ばれていて、全盛期には23もの小寺院がありました。
そのうちのひとつが、今の忍頂寺になっています。
忍頂寺(寿明院)
かつて竜王山にあった数多くの忍頂寺の子院の一院。織田信長が忍頂寺に宛てた「天下布武」の朱印状からは、信長も一目置くほどの勢力だったことがわかります。
岩刀山(いわたちやま)
この岩の割目から薬師如来が出現したといわれており、忍頂寺本堂には薬師如来立像が安置されていいます。また、大きく切り裂かれたような岩は綺麗な苔に覆われています。
八大龍王宮(宝池寺)
干ばつが起きた時に龍神を迎えて雨乞いした伝説があります。史料がなくその生涯が伝説化されている開成皇子によって建てられたと伝わっています。
竜王山山頂(標高510m)
山頂の平坦面には大きな礎石が複数残されており、江戸時代に忍頂寺がかつて山頂にあったと考えられています。
穴仏(あなぼとけ)
戦国時代の戦乱を避けるため、忍頂寺本堂の薬師如来像をこの岩穴に安置したということから穴仏と称されるようになりました。また、この辺りには大蛇が住んでいたとも伝えられています。
負嫁岩(およめいわ)
怠け者の嫁がこの岩に座って憩いの場としていたという言い伝えが残っています。この岩に住む天狗が怒ってその嫁を岩の上の松の木にくくりつけたとか・・・。
瀧不動明王
鳥居の奥に滝があり、滝に打たれる修行場として利用されていました。寒中20日間も寝泊まりして業を行なった修験者もいたそう。そばには不動明王が静かにたたずんでいます。
岩屋(いわや)
30mほどの巨大な岩と岩の狭い空間を、母親の産道に見立てて登る「胎内くぐり」をしていたという修行場。古書には、開成皇子がこの地をしばしば訪れ、御心の修行場とされていたと記されています。
☆ハイキングレポート☆
1. 阪急バス[81]または[181]系統に
乗ってJR茨木駅をしゅっぱーつ!
2. 40分ほど揺られ、登山口最寄りの忍頂寺バス停に到着!あたりはもう緑に囲まれていて、夜は真っ暗闇になりそう、、、
3. 早速スタート。まずは南へ進みます。
4. 信号を渡ってすぐの分岐を左に。
このあたりで唯一の信号らしいですよ。
5. 階段の右側の道路を進みます。
6. 忍頂寺(寿明院)の入口に到着です。
7. 忍頂寺(寿明院)
かつて23あった小寺院も、
今はこの寿命院が残るのみです。
8. 元の道に戻り、ここから登山道に入っていきます。
ワクワク!
9. 木々の間をのんびり歩いていきましょう。
癒されますね~。
10. トイレポイント手前の左手に岩刀山が現れます!
11. 岩刀山はきれいな苔に覆われていました。
ぜひ触ってみてください。
もふもふでしたよ♪
12. 刀で大きく切り裂かれたような岩です。
インスタ映えな写真も撮れるかも!
13. 岩刀山からトイレポイントはすぐです。
こちらでトイレを済ましておきましょう!
14. 続いて宝池寺。
奥に進んでみてください。
15. 八大龍王宮が出現!
神秘的な空間が広がります。
16. 少し休憩をとったらもう一息!
山頂に向かってどんどん進んでいきましょう。
17. やった!山頂広場に到着です。
ゆっくりするなら、ここでランチを食べるのも
いいですね。
18. 奥にある展望台を登ると茨木市を一望できます。
冬晴れの日には、なんと淡路島まで見渡せるそう!
気持ちいいですね~。
19. さぁひと休みしたら下山スタート。
次は穴仏・負嫁岩方面へ
20. しばらく歩くと、穴仏・負嫁岩と岩屋方面との分岐が出てきます。左に曲がって穴仏・負嫁岩に向かいましょう。
21. 最後は少し急坂を登って穴仏到着。
大蛇はいるかな?いないかな?
22. 穴仏ショットを撮りましょう!
23. 続いてすぐ近くの負嫁岩へ!
24. 負嫁岩で怠けながら休憩です(笑)
25. 先ほどの分岐まで戻り、岩屋方面へ向かいます。
26. 分岐のすぐ近く右手に、瀧不動明王が隠れています。かつて修行場として利用された滝は、わずかですがその名残を留めています。
27. 少し進んで岩屋に到着。
巨大な岩の壁に圧倒されます。
28. 実際に登ることもできるようですが、
鎖が痛んでいるので十分気を付けてください。
29. 岩屋を後に帰路につきます。
道路が見えてきたらあとは道なりに。
30. しばらく下ってゴールポイントの車作バス停へ到着~。
お疲れさまでした!
時間配分に気を付けたハイキングを!
ハイキング当日はJR茨木駅を8時20分に出発するバス(余野行)に乗車し、復路は車作バス停を12時17分に出発するバス(阪急茨木市駅行)に乗車しました。
コースタイムが約1時間55分なので十分間に合うと思い、各ポイントでゆっくり写真を撮ったりして楽しんでいたら思いのほか時間が足りなくなり、最後は少し走ることに(汗)
バスの本数が少ないので、時間を確認しながら余裕を持ってハイキングを楽しんでくださいね!
他にも、市北部(いばきた)にはたくさんのハイキングコースがありますので、ハイキングマップを参考にぜひ行ってみてください!
あとがき・・・
緑豊かな市北部・通称いばきた。ただそこに佇んで深呼吸するだけで、清らかな力に満たされるような感覚になります。
今回のハイキングコースだけでなく、そのほかにもたくさんのルートや歴史スポットが存在し、神秘的な空間が広がる竜王山。
まだまだその魅力は数多くあるはずです。歴史的な想像を膨らませながらハイキングを楽しんでみるのもいいですね。
手軽に登山ができるのも竜王山の良さでもあります。お子様を連れてご家族でお弁当を持ってアウトドアにもピッタリ。
友人同士でインスタ映えな写真を撮りながら歩くのも良し。それぞれの楽しみ方を見つけてみてくださいね。
茨木にもこんなに楽しい遊び場があることを知っていただけたら嬉しいです。
茨木まちみレポーター イッシー
関連リンク
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