学ぶなら茨木!

学ぶなら茨木!

日本人で初めてノーベル文学賞を受賞した、川端康成が学んだ教育のまち茨木。茨木市では平成20年度から3年間を1つのサイクルとして教育に関するプランを策定するなど、教育委員会と学校現場が一体となって、さらなる学力・体力向上に取り組んできました。そして令和2年度からは、5か年計画の「茨木っ子プラン ネクスト5.0」が始まっています。
また、他府県の教育機関からの視察や講演依頼が平成26年度以降で150件を超え、新聞などのメディアにも大きく取り上げられるなど、全国的にも注目されている茨木の教育。このコーナーでは茨木市が行っているさまざまな教育の取組みや特色をお伝えします!

全国から注目される学力向上の取組み

茨木市の教育の取組みは、多方面から注目を集めています。平成26年度以降150を超える市町村から視察を受け、新聞などのメディアにも大きく取り上げられました。また、全国学力・学習状況調査では、小・中学校ともにすべての教科で正答率が全国平均を上回っています。さらに、小・中学校ともに学力低位層(正答率0~40%の児童生徒)の割合が全国より低く、学力高位層(正答率80~100%の児童生徒)の割合も全国より高くなっています(下表参照)。

令和5年度 全国学力・学習状況調査結果

小学校
茨木市 全国 大阪府
正答率 国語 68.6 67.2 65.7
算数 66.3 62.5 61.9
- - - -
合計 134.8 129.7 127.6
正答率が80~
100%の児童の割合
32.6% 28.6% -
正答率が0~40%
の児童の割合
12.4% 15.3% -
中学校
茨木市 全国 大阪府
正答率 国語 72.7 69.8 68.0
数学 54.0 51.0 50.0
英語 51.2 45.6 45.3
合計 177.8 166.4 163.3
正答率が80~
100%の生徒の割合
38.7% 33.1% -
正答率が0~40%
の生徒の割合
24.3% 27.6% -

「一人も見捨てへん」教育

茨木市では、学力高位層を増加させるだけでなく、学力低位層を減少させることに力を注いでいます。また、臨床心理士や社会福祉士などの教員以外の専門家を配置するなど、すべての子どもの学力を向上させる「一人も見捨てへん教育」に積極的に取り組んでいます。

内面の力=茨木っ子力

茨木市では、これまでからも点数では測れない「子どもの内面の力」を育むことに取り組んできました。新プランでは、内面の力(非認知能力)を「茨木っ子力」と名付け、その育成により一層重点を置いています。「学力の樹(右図)」のとおり元気力を土台に、茨木っ子力を伸ばすことで、自分なりの考え(思考系能力)を育み、教科の学力(認知能力)の向上にもつなげています。

学力の樹

茨木っ子力を育むツール

「茨木っ子力」は自分自身で伸ばす力。子どもたちが、茨木っ子力をどの場面で求められ、どう発揮できたのかを自身で内省し、必要な茨木っ子力を「もっと伸ばしたい」と意識できるようにすることが大切です。「茨木っ子キャリアパスポート」と「いま未来手帳」は、こうした行為を習慣化するために導入しています。

「茨木っ子キャリアパスポート」と「いま未来手帳」

GIGAスクール構想

子どもたちに1人に1台タブレット端末を貸与し、学校での一人ひとりの実態に応じた学習や子どもたち同士で教え学び合う学習、家庭でのデジタル教材を使った学習、オンラインで学校と家庭をつなぐ取組みなどに活用します。

タブレット端末を活用した授業のイメージ

教育を支援する体制

教育を支援するサポーター

スクールサポーター

児童・生徒の個別の教育ニーズに応じた学習支援、生活支援などの子ども支援と読書活動を充実させる図書館支援をを行うために、小・中学校に約200人配置しています。

スクールカウンセラー・
スクールソーシャルワーカー

臨床心理士、公認心理師等の資格を有するカウンセラーが教育相談を行っています。また、社会福祉士等の資格を有するソーシャルワーカーが、児童生徒や家庭へ福祉面の支援を行います。

介助員・医療介助員

100人以上の介助員・医療介助員(看護師資格保有者)が障害のある子どもたちを支援(介助)しています。

教育を支援するサポーターの写真

茨木型保幼小中連携

茨木市では、保育所や幼稚園から小学校、小学校から
中学校にスムーズに進学し、それぞれで得た学びや経
験を積み上げていくため、14の中学校ブロックごと
に、保育所・幼稚園・小学校・中学校の教職員が連携し、
さまざまな取組みを行って
います。例えば、中学校ブ
ロックごとで作成した連携
カリキュラムをもとにした
実践や、保幼小中の教職員
がそれぞれの授業を参観し、
意見交換などを行ってい
ます。

茨木市では、保育所や幼稚園から小学校、小学校から中学校にスムーズに進学し、それぞれで得た学びや経験を積み上げていくため、14の中学校ブロックごとに、保育所・幼稚園・小学校・中学校の教職員が連携し、さまざまな取組みを行っています。例えば、中学校ブロックごとで作成した連携カリキュラムをもとにした実践や、保幼小中の教職員がそれぞれの授業を参観し、意見交換などを行なっています。

英語に触れる機会が充実!

英語シャワーデイ

英語を母国語とする先生、NET(Nativespeaking English Teacher)を複数人配置し、シャワーを浴びるように英語に触れる授業を、全小・中学校で実施。楽しみながら英語を学ぶことができ、積極的にコミュニケーションを図ることができる能力の育成に力を注いでいます。

英語で遊ぼうデイ

年に3回程度、NETを公立幼稚園・保育所・認定こども園に派遣し、英語に楽しく触れる機会を設けて、早い段階からの英語への興味・関心を高めています。

魅力ある小・中学校の取組み

大学連携体力向上プログラム

立命館大学と連携して構築した短時間運動プログラムを実施するとともに、体育・保健体育の授業改善を進め、子どもの体力向上、運動への意識向上を図っています。

自然宿泊体験学習

小学校では、自然や文化に親しみながら、人間関係などの集団生活を実践的に学ぶことを目的に、5年生の児童が青少年野外活動センターで、1泊2日のキャンプを行っています。大学生キャンプカウンセラーのサポートを受けながら、自分たちでごはんを作ったり、キャンプファイヤーをしたり、楽しい時間を過ごしています。

子どもたちを支える取組み

業務サポーター

教員が児童・生徒に接する時間を増やすため、教員の事務負担を軽減し、授業準備や、印刷、事務作業を行う業務サポーターを小・中学校に配置しています。

地域の力で子どもの安全を確保

各小学校で地域の方々の協力を得て登下校の見守り活動を実施しています。また、子どもの安全・安心な居場所づくりのため、全小学校区で「放課後子ども教室」も実施しています。

快適な学習環境

公立幼稚園、小・中学校の耐震化率は100%。普通教室や特別教室にエアコンを、トイレには洋式便器を、小・中学校の普通教室等に大型ディスプレイやプロジェクタを設置するなど、子どもたちが安全・安心に、快適に過ごせる学習環境が整っています。また、令和6年度末までに、全ての小・中学校体育館へのエアコン設置を進めています。

令和7年に中学校でも
全員給食が実現

全小学校で、校内調理した給食を提供。みそ汁には茨木産の龍王みそを使用するなど、地産地消を推進しています。また、令和7年には中学校でも全員給食が実現できるよう、給食センターの整備を進めています。

特色ある6大学と11高校が
立地する文教都市

市内には藍野大学、藍野大学短期大学部、追手門学院大学、大阪行岡医療大学、梅花女子大学、立命館大学の計6大学が立地。人口10万人当たりの大学数(短大含む)は北摂1位です。また、高等学校は文豪・川端康成を輩出した茨木高校を含め府立・私立合わせて11校が、それぞれ特色のある教育を行っており、義務教育修了後も安心して通学できます。
近年、大学生もまちづくりのプレイヤーとしてさまざまな場面で活躍しています。地域に開かれた運営をされている大学は、茨木市の大きな魅力となっています。

藍野大学・藍野大学短期大学の写真 藍野大学・藍野大学短期大学部

追手門学院大学の写真 追手門学院大学

大阪行岡医療大学の写真 大阪行岡医療大学

梅花女子大学の写真 梅花女子大学

立命館大学の写真 立命館大学