茨木市子ども・若者支援地域協議会ー不登校・ひきこもり・虐待・貧困の子にできることー
更新日:2024年11月06日
協議会からのメッセージ
不登校・ひきこもり・ニート・非行・貧困・虐待など、子ども・若者期における様々な生きづらさは、当事者やご家族の想いとは裏腹に長期化し、中高年期の更なる生きづらさに至ることがあります。そうした現状を踏まえ、茨木市では、教育・福祉・保健・雇用などの関係機関で構成する「茨木市子ども・若者支援地域協議会」というネットワークを立ち上げ、生きづらさを抱える人やそのご家族に対してライフステージに応じた切れ目の無い支援を提供すべく、協議・実践・検証を行ってきました。
茨木市子ども・若者支援地域協議会が目指すのは「誰もが安心して困れる街へ」。
「困らない街」は作れませんが、困りを「成長の機会」へと変えていくことは可能です。全ての人が安心して困れるように、地域の人も安心して暮らせるように。できることから一緒に始めましょう。
目的と役割
茨木市子ども・若者支援地域協議会では、困難や生きづらさの長期化を防ぐために、課題を早期発見し、当事者や家族を早期支援し、早期困難解消することを目指して日々活動しています。このことは、支援される当事者やご家族の負担が軽減されるだけではなく、支援者の負担軽減にもつながります。
専門支援機関の連携強化と支援力向上を図るべく、協議会では部会やケース会議を通じて支援策の検討や情報共有を行っています。
協議会の概要や構成機関の詳細については、下のPDFファイル「茨木市子ども・若者支援地域協議会の概要」をご覧ください。
それぞれの役割ー個人・地域・行政ができることー
みなさまの周りにも、学校・職場・家庭の環境や人間関係などで生きづらさを抱えている子がいるのかもしれません(=赤色の枠)。
ですが、その子は決してひとりではありません。よく見渡してみると、その子の周りには、気にかけてくれる家族・友人・先生がいます(=茶色の枠)。
そして、その子のためにできることはないかと胸を痛めている家族・友人・先生もひとりではありません。みなさまの周りには、孤立していないか気にかけてくれる地域の方や、困りごとに応じて専門の支援を提供する支援団体の方がいます(=白色の枠)。
相談を受けた地域の方や支援団体の方も、ひとりではありません。みなさまが懸命に拾ってくださった市民の方々の声や地域の課題に応えるため、みなさまの周りには行政(茨木市子ども・若者支援協議会)がいます(=オレンジ色の枠)。
茨木市子ども・若者支援協議会は、支援の仕組みをつくります。人・場所・サービスなど、すでにあるものを組み合わせ、ないものは新しく作り出します。
当事者や地域からの声が届くことで、支援の仕組みを作ることができます。そして、支援の情報を当事者や地域に届けることができて、初めてその仕組みが生かされます。この図中の誰が欠けても、支援のバトンは上手くつながりません。
その子や家族が誰にも助けを求めることができないまま社会から孤立しないように、当事者や家族の方には「ひとりで抱え込まず早期に相談すること」を、学校や地域の方には「身近で悩んでいる方に支援機関の存在を伝えること」をお願いしております。
茨木市の子ども・若者支援は、ひと言で表すと「いちご大福」です。支援図がまるでいちご大福のように見えることから、関係者の間では「大福型支援」とも呼んでいます。
みなさまは「あの子」にとって、いちご大福のどの部分でしょうか。それぞれができることを、一緒に始めていきませんか。
※上記の支援図は、「茨木市相談機関への道しるべ」に掲載しております。ページ下の「関連ページ」からご参照ください。
協議会の取組
専門支援機関の連携強化と支援者の支援力向上を図るべく、様々な会議や講習会を開催しています。
また、協議会の目的でもある「早期発見・早期困難解消」のためには、当事者や家族、学校や地域の方々の協力が欠かせません。地域や市民の方々へ協議会の想いや相談先の情報が届くように、市民・地域を対象にした取組も行っています。
過去に行った取組や会議の要旨につきましては、下のPDFファイルをご覧ください。
実施した会議・イベント等
代表者会議
協議会の成り立ち
内閣府が「子ども・若者育成支援推進法」を施行したことを受け、茨木市はひきこもり・ニート・不登校等への支援に取り組む必要性を認識し、まずは緩やかな支援ネットワークづくりを目指しました。その後、大阪府がモデル事業としてひきこもり支援事業を茨木市で開始し、大阪府からその事業を引き継いだことで、現在の茨木市子ども・若者自立支援センターが誕生しました。現在の協議会は、初期のネットワークを恒常的な取組にしたものです。
茨木市子ども・若者支援地域協議会の誕生話の詳細については、下のPDF「茨木市子ども・若者支援地域協議会は、こうして生まれました。」をご覧ください。
協議会のロゴ
茨木市が考える子ども・若者支援の関係図がいちご大福のように見えることから、いちご大福をモチーフにしたロゴを作成しました。
甘酸っぱいいちごの果実は、楽しさと不安定さが入り混じった、心が揺れがちな青少年期の子どもや若者を表しています。
「いちご」は「一期一会(いちごいちえ)」の「一期(いちご)」と同じ読みであり、いちごの花言葉のひとつには「尊重と愛情」があります。
その子が愛情に包まれながらひとりの人として尊重され、その子を中心にいろいろな人や機関が「一期一会」を大切にして、つながりが広がっていきますようにという想いが込められています。
協議会が発行する周知物には、このいちご大福のロゴが入っています。ぜひ探してみてください。
要綱
茨木市子ども・若者支援地域協議会設置要綱 (PDFファイル: 146.5KB)
関連ページ
茨木市相談機関への道しるべ~不登校・ひきこもり・非行・就労・障害・生活設計・子育てなどの相談窓口~
子ども・若者の不登校、ニート、ひきこもり等の相談-子ども・若者自立支援センター「くろす」-
- この記事に関するお問い合わせ先
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茨木市 こども育成部 こども政策課
〒567-8505
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電話:072-620-1625
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