

私の仕事はサラリー
マン。満員電車で出勤し
帰りは終電近く。子ども
は好き。オムツ交換は手
慣れたもの。休日は近所
の公園やスーパーに行く
くらい。保育園の卒園が
近づいた長男が文集用
に生い立ちや将来を書く
カードを持って帰ってきま
した。生まれてからを振り返り、長男に何になりたいか聞きました。答えは
「パパみたいな仕事」予想外で驚き、嬉しかった。喜びを抑えながら理由を
聞くと「パパのことが好きやから」気分はもう有頂天。
自己陶酔しながら床につき気付く。すごいのは自分ではなく妻だと。帰
りが遅かったり、夫婦げんかして不満があったりしても、子どもの前では
いいパパでいさせてくれていた事。仕事頑張っていると教えてくれていた
事。家事・育児・仕事に追われながら私への気配りまでしてくれていた事。
だからパパみたいな仕事にと言ってくれた。その言葉で妻の優しさに気付
きました。日常の中にある思いやりに感謝し、幸せな気分は数倍にもなっ
ていました。
妻の優しさで幸せ倍に
夫 34歳(筆者) 妻 35歳 子 8歳、2歳
最優秀賞
★ ★ ★
審査員から
ここがいいね!
「パパみたいな仕事をしたい」という子どもの言葉に隠れている妻の優しさ。
それに気づき、感謝できる夫の思いやりが素晴らしい。子どもは親の背中を
見て育つもの。子どもの前で夫婦同士の不満を言わず、日ごろから互いに感謝、
尊敬し合い、思いやりの心を持つことが、子育ての大切なヒントだと教えら
れました。
(大学生女性)