外来生物って?
更新日:2021年12月15日
外来生物とは
外来生物とは、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことをいいます。
“外来生物”というと、海外から日本に持ち込まれた生きもののことだと思われがちですが、もともと日本にいた生きものでも、日本国内のある地域から、もともといなかった地域に持ち込まれた場合には、外来生物となります。
外来種は意外と身近にたくさんいます。たとえば、四つ葉のクローバーでおなじみのシロツメクサは、牧草として外国からやってきました。また、アメリカザリガニなども外来生物です。
特定外来生物
特定外来生物とは、外来生物のうち、特にその影響が大きいものとして「外来生物法」(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)により指定されている外来生物です。
特定外来生物は、生態系等への被害を防止するために、飼育・栽培・生きたままの他の場所への運搬、野外への放出、譲渡などが禁止されており、違反すると罰則があります。
外来生物って何がだめなの?
生態系は、長い時間をかけて様々な動植物による食物連鎖のバランスの上に成り立っています。ここに、外からの生き物が入ってくると食物連鎖が崩れ、生態系を狂わせることがあります。また、生態系への影響のみならず、人間にとって危険な生きものや、農作物を荒らす生きものもいます。
生態系への影響
- 捕食(在来種を食べてしまう)
- 競合(在来種が生息している場所を奪ってしまったり、餌の取り合いになったりする)
- 遺伝的かく乱(近い種の在来種と交雑し雑種をつくってしまう)
人の生命・身体への影響
- 毒をもっている外来種にかまれたり、刺されたりする
農林水産業への影響
- 農作物を食べる
- 畑を踏み荒らす
- 漁業の対象となる生物を食べてしまう
外来生物による被害を防ぐために
一度定着した外来種を取り除くのは、多大な費用と時間、労力が必要となり、とても困難です。外来種による被害を未然に防ぐためには、私たち一人ひとりが「入れない・捨てない・拡げない」の外来種被害予防三原則を守り、むやみに他から生き物を持ち込んだり、野外に放したりしないこと、そしてすでに生息・生育している外来種は今以上に拡げないことが大切です。
特にペットを飼うときは、事前にどれくらいの寿命があり、どれくらいの大きさになるか、どう猛にならないかなどを調べて、最後まで飼えるかよく考えてください。そして、飼い始めたら、必ず最後まで責任をもって飼ってください。
- 入れない~悪影響を及ぼすおそれのある外来種を「入れない」~
外来種問題を引き起こさないために一番大切です。 - 捨てない~飼養・栽培している外来種「捨てない」
ペットや観葉植物は最後までしっかりと面倒を見ましょう(捨てない!逃がさない!放さない) - 拡げない~既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」
既に定着してしまっている外来種は、まだ定着していない地域に拡げないことが大切です。そのため、外来種は持ち運んだりしては絶対にいけません。
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