Vol,10 元木りかさん 一花(認知症対応型通所介護)

更新日:2021年12月15日

ページID: 45990
一花の入り口に立つ元木さん夫妻

10人目のファンタジスタは、認知症対応型通所介護・介護予防認知症対応型通所介護施設 一花(いちか)にお勤めの元木 りかさんです!

一花は、令和元年5月からスタートした新しい施設です。

家の延長にあるような温かみのある場所にしたい!という思いで設立された一花は、ご利用者の方もスタッフの方も笑顔が素敵で、居心地の良い時間を過ごすことができます。

そんな素敵な一花で、長年の経験を生かして活躍されている元木さんにお話を伺ってきました!

 

元木さんが作ったおでんの写真

取材に伺った日のお昼ご飯は元木さんの手作りおでんです。

お鍋に10人分入っています。おいしそう!

どんなお仕事を担当されていますか

デイサービスで、ご利用者の方の食事作りや入浴介助、レクリエーションなど、生活支援(介護)を行っています。ご利用者の方が一花に来所される度に、より楽しく、笑いあって一日を過ごしていただけるよう「笑い」を提供することも私の大切な役割でもあります。

 

「笑い」を提供するとは?何か特別なことをされているのでしょうか?

特別なことというわけではないのですが、自己紹介をするときやご利用者の方とお話しするときに少し冗談を交えながら会話を進めていくと、お互いに「笑い」や「笑み」が生まれ温かいふれあいができるようになっていきます。

お仕事で心がけていることはありますか?

「目配り」「気配り」「心配り」です。

丁寧さの中にも親近感を持って、ご利用者の気持ちに寄り添う姿勢を大切にしています。「この人なら話せる」「この人がいることで安心」と感じていただけるように心がけています。

一日の予定を考える時も、今日は○○をするという予定は立てますが、悩み事がある利用者の方がいたら、その方の話を他の利用者の方と聞く時間にしたりするなど、臨機応変にその日の利用者の方それぞれの様子や、その場の空気を見ながら一日を過ごしていただき、笑顔で一日を締めくくれるようにしています。

みんなで体操

  体操をするときは、みんなで集まり、

  1.   円になっておこないます。
  2.   腕や指の運動をしながら、とても楽しそう!

介護職に就こうと思ったきっかけは?

高校3年生で進路に悩む頃、大好きな祖母が入院し、学校帰りに毎日お見舞いに行く中で介護の道へと気持ちが動きました。当時は、介護福祉士という国家資格の認知度も低く、学べる学校も少なかったのですが、専門学校を卒業して老人保健施設に就職しました。

そして老健に務めていたころに、作業療法士さんと一緒にご利用者の方のプランを立てたことが、私の原点です。真摯にご利用者の方と向き合うことで私とその人の間に伝わりあうものがあると気づいたときに、「介護の仕事っておもしろい」と深く感じました。

仕事をしていてうれしかったことは?

長く介護の仕事をしている中で、嬉しかったことはたくさんあります。

嬉しく思うことの1つとして、何年も前にかかわりを持たせていただいたご利用者の方のご家族と道で会ったり、スーパーでお会いすると、今でも覚えてくださっていて、「久しぶりやね。」「頑張ってる?」「子どもさん大きくなった?」など、気軽に声をかけてくださる方が何人かいてくださいます。

忙しく月日が流れていく中で、ふと自分が歩んできた時間が戻り、その頃のことを一緒に振り返られることを嬉しく感じます。

 

仕事でつらかったことや辞めたくなったことはありますか

つらかったことは、人間関係で悩むことは少なからずあります。でも、自分を支えてくれる仲間もいるので、一人で抱え込まないようにしています。

介護の仕事を辞めたいと思ったことはないんです。

介護の仕事をして10年ほどたった頃は、「私が先頭になってみんなを引っ張っていかないと」と思って、子どもを出産した時も育休を取らずに働いて、夜勤もしたりして忙しく大変ではありましたが、辞めたいとは思いませんでした。今は、「もっと周りを頼っていいんだ」という意識に変わってきて、夫や子どもの理解があり、仲間に助けてもらいながら仕事をしています。

ご利用者さんの作品(お地蔵様)

支えてくれる仲間について教えてください

夫はよき理解者ですし、夫と5月に一花を開設する前に長く働いていたライフポート茨木での同僚たちも頼れる仲間です。困ったことや悩み事があるとき、一人で答えを出せたと思っても、それが正解かどうかはわからないのですが、いろんな人に聞くことで正しい方向性を見つけることができます。

あなたにとって介護の「魅力」とは

介護の仕事に携わるうえで、専門的な知識、技術をさらに習得していくことはもちろん必要なことですが、それだけでは自身の向上には繋がらないと思っています。私が日々接しているご利用者の方は、私より長く人生を歩んでこられた方ばかりで、ご利用者の方から教わることがたくさんあります。

介護者→利用者という、一方向だけの関係ではないと感じることが多くあります。私が成長していける原動力は、ご利用者の方のお一人、おひとりの「人間性」から得られることも多いと思えること、そしてそう思えることが、私が介護を続けている魅力の一つです。

元木さんとご利用者さんが指の体操をしている写真

介護職を目指す皆さんにメッセージを!

「ありがとう」という言葉が励みになったり、「大丈夫」という言葉が不安を安心に変えてくれます。「人」に興味や関心を持つことを大切にしてください。そして「人」とたくさん関わってください。あなた自身の介護観が見い出せることと思います。

共に頑張りましょう。!

この記事に関するお問い合わせ先

茨木市 健康医療部 長寿介護課
〒567-8505
大阪府茨木市駅前三丁目8番13号
茨木市役所本館2階(14番-①・②窓口)
電話:072-620-1637・1639
ファックス:072-622-5950 
E-mail kaigohoken@city.ibaraki.lg.jp
長寿介護課のメールフォームはこちらから