4月18日 圧巻の庖丁さばきを披露 総持寺の伝統行事「山蔭流庖丁式」
更新日:2024年04月19日



4月18日、正午から、西国三十三所第22番札所高野山真言宗補陀洛山(ふだらくさん)総持寺の伝統行事の一つ「山蔭流庖丁式」が行われました。
総持寺を開いた中納言藤原山蔭は同寺の本尊造立の際、本尊を彫る仏師に千日間にわたり、毎日異なる献立の料理でもてなしたことで有名です。この話から山蔭流庖丁式は、例年、秘仏本尊開扉法要と同じ4月18日に行われています。現在の形式は室町時代から伝えられており、当主が賓客を前に、座敷にまな板をおき、料理をして見せたことに由来しています。
式は、料理の神様として崇められている藤原山蔭に向け、魚を調理する腕前を披露するもので、藤原山蔭が祀られている庖丁式殿(開山堂)で行われました。例年、山蔭流の調理師で作られた山蔭流京奉会(代表 坂口保則(さかぐちやすのり)さん)から選ばれた庖丁士が腕前を披露します。今年は藤岡芳夫さんがその大役を担いました。
直垂(ひたたれ)や烏帽子などといった平安時代の装束に身を包んだ藤岡さんは、右手に長さ約30センチの庖丁、左手には真魚箸(まなばし)を持ち、今年奉納する五刀之鯉を見事な庖丁さばきで調理しました。堂内に流れる雅楽の調べに合わせ、鯉には手を触れず、勢いよくさばくさまに魅了された観客からは、大きな拍手が沸き起こりました。
式を終えて、藤岡さんは、「無事に式を終えることができてほっとしています。感無量です」と語りました。庖丁士の圧巻の庖丁さばきを堪能した観客は、「伝統的な技術を磨いてきた庖丁士さんに感動しています」と話しました。
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