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 平成16年6月に、総合計画策定委員会の策定した総合計画(案)についての市民意見を募集(パブリックコメント)しました。
 寄せられたご意見は、市長から総合計画審議会に諮問のあった総合計画(案)の参考資料として、同審議会に提出されました。
 ご意見の概要と審議会の対応(回答)は、次のとおりです。
 
1)魅力を活かしたまちづくりに関する意見

■意見の概要
発意者 A ◇茨木市の良いところや個性を伸ばしていくことが重要であると思うので、その点を生かしたまちづくりを進めるべきだと思う。
発意者 B ◇茨木市のシンボルというものがないので、この計画の中で、位置付けしてほしい。
発意者 C ◇歴史的な西国街道など距離も短いので、観光的に見ても要所に大きな字の案内標識が何か所かあれば通過する車からでも感じ取ってもらえ易いと思う。
◇遺跡も含め出来るだけ周辺景観の温存がはかられればと思う。なお人力車等観光地の一部にでも活用の余地など検討してほしい。

■パブリックコメントへの回答
 本総合計画では、将来像の一つに「個性かがやく文化創造都市の実現」を掲げております。個人の個性、地域の個性、まちの個性を活かしたまちづくりを目標とするとともに、「地域ごとのまちづくり戦略」や「地域別構想」を定め、地域の個性を活かしつつ、それぞれが連携して総合的なまちづくりを進めることとしています。
 まちづくりにおける基本理念は、「希望と活力に満ちた文化のまち いばらき」としました。まちづくりのシンボルは、市と市民、事業者等が協働してまちづくりを進める中で個々に形成されていくものと考えます。
 なお、地域の歴史・文化的資源を活かしたまちづくり及び観光による市の活性化については、今次の総合計画でもその考えを採り入れ、基本構想における「みどりと歴史文化の回廊」構想、基本計画における「観光の振興」等で記述することとしました。

2)交通体系に関する意見

■意見の概要
発意者 D ◇ドライブのついでに彩都に立ち寄ってみたが、「同じ市内にあるまち」という実感が湧かなかった。せっかく新しいまちが生まれたのだから、なんとか市の中心部と強く結びつけられるような方法はないものか?最近は、商店街でも廃業した店が増えているような気がする。新しいまちとの交流で、この茨木にも活気が出てくれば、と思う。
発意者 E ◇北部地区に居住して50年になるが、交通の便の悪さを感じる。車がないと生活が出来ず、バスも1時間に1台程度しか走行していない。この基本構想で構想しているサークルエイトは、私たちの住む地域にどのような利点、影響があるのか。現状では、茨木市に行くのに名神高速インターチェンジ付近を通るが、車があふれ、市内に行くのに1時間もかかることがある。この構想により、解消できるのか。また、彩都の建設によりますます車が増えるのではと思う。この構想により、快適な交通環境ができるよう、要望する。
発意者 F ◇サークルエイトの設定には無理がある。特に彩都地域との連絡の意義は低い。基本的に彩都地域は千里中央を指向するものである。交通計画的には、国道171号を加えて○が3つ縦に並ぶ、エイトプラスワンの形状になる。
◇「安全で快適なバス輸送の促進」とあり、バスしか考えていないようだが、LRTや他の新交通システムを検討されたい。
発意者 G ◇茨木の道路事情は悪い。特にJR茨木駅周辺の混雑はひどい。周辺住民だけでなく、市全体に悪影響を与えているのではないか。「基本計画」のP.37に「道路・交通体系の確立」とあるが、早急に対策を取ってほしい。

■パブリックコメントへの回答
 新しいまち彩都と市の中心部との結びつきについては、彩都が大阪都心から千里中央を経由しての延長線上にあるまちとしてだけでなく、本市中心地域と強く結びつき、本市のまちづくりの一環として発展するよう、交通都市骨格として8の字(サークルエイト)を構想しており、今後は、彩都のある丘陵地域と中心地域との人的、物的交流が活性化されるものと考えます。さらに、「みどりと歴史文化の回廊」構想も盛り込み、彩都のまちづくりを北部地域を含む本市全体のまちづくりの中に活かす趣旨で基本構想に記述することとしました。
 交通環境の向上については、中心市街地における交通渋滞の緩和をはじめとする交通体系の確立に向けて、交通政策及び道路整備の考え方に「安全で円滑な交通の確保」を特に重視して取り込むよう、基本計画を修正しました。

3)情報化施策に関する意見

■意見の概要
発意者 J ◇基本計画第6章の中で電子自治体の実現に向けた計画があるが、早期の実現を望む。窓口機能をホームページ上で行うことができれば、市役所へ行く手間が省け、利便性が向上すると思うし、行政の側からすれば事務の効率化にもつながると思う。個人情報の保護やセキュリティーを確保した上で進めていただきたい。

■パブリックコメントへの回答
 自律的で効率的な行財政のシステムづくりにおいては、その基盤の一つとして電子自治体も考慮されなければならないことから、「電子自治体の実現」を基本計画で取り上げ、施策の方向として位置づけることとしています。

4)将来フレームに関する意見

■意見の概要
発意者 F ◇人口、昼夜間人口比率、高齢者人口比率の算定根拠、類似団体との比較等、説得力のある説明を求める。
◇「(昼夜間人口比率)90%台を維持する」 低下する傾向を容認するが、何とか90%から下がらないようにするという解釈ができるが、SOHO、高齢者・女性等の労働力化率の向上を見込んで、比率を向上させる方向に変更されたい。
発意者 H ◇広報誌で見た最近の人口は26万6千人、今後駅周辺では多くのマンションが建設され、彩都での人口も増えると思われる。人口推定は、現在の人口から9千人の増しか見込んでいないが、この数値でよいものか。

■パブリックコメントへの回答
 将来人口の推計にあたっては、既存市街地の将来推計人口に彩都の将来人口を加えることにより、全体の将来推計人口を算定しています。既存市街地の人口推計には、最も信頼性が高いといわれる人口推計手法であるコーホート要因法を用い、彩都における将来人口の推計においては、開発に伴う事業計画を勘案した世帯定着スケジュールをもとに別途算定した性別構成・年齢構成から算出しております。
 なお、基本構想の将来フレームに記載のある高齢者人口比率は、人口推計の結果に基づく想定値として表記し、人口及び昼夜間人口比率は、人口推計の結果を踏まえ、目標年度における目標値として表記することとしています。

5)表記について

■意見の概要
発意者 A ◇電子自治体の計画の部分で注釈はあるが、カタカナの言葉が多く分かりづらい感じがする。
◇計画の中での優先順位が分かりづらいので、強調すべき点を示して欲しい。
発意者 B ◇全体として文字が小さく、文書量も多く読みづらい。
◇基本計画案は、文字ばかりであり、また、専門用語も多いので、市民に分かりやすい文書にしてほしい。
発意者 F ◇「都市化社会」「都市型社会」という言葉の定義がしっくりこない。あえてこれらの言葉を使用する必要があるか疑問だ。
◇「吹田インターチェンジ」吹田ICはあえて名前を出す必要がないのではないか。また、吹田はジャンクションである。
◇「日本海地域と結びます」 茨木亀岡線が日本海地域との連絡の役割を持つとは、言い過ぎだ。また、この項で近畿自動車道への言及がないのは不自然である。
◇「北東から南西に向かって」 この表現だと京都から大阪に行く単方向の動きになってしまうので、北東−南西方向と表現するべきである。
◇「少ない交通体系」を「少ない市民交通体系」と訂正されたい。
◇安威川ダムは完成していないので、「安威川ダム周辺」を「安威川ダム(予定地)周辺」と訂正されたい。
◇「回廊の形成」を「みどりと歴史文化の回廊の形成」と訂正されたい。
◇「国土幹線」 を 「新たな国土交通幹線」と訂正されたい。
◇「将来とも」は表現が唐突である。別の表現に変更されたい。
◇「シビックセンター」は言葉がなじめないので別の言葉に変更されたい。
◇「道路周辺環境」の言葉の意味するところが具体的に理解できないので、別の表現に変更されたい。
◇「それぞれの道路環境の充実」とあるが、意味しているところが理解できない。具体的に何をするのか明確に記述されたい。
◇「それぞれの 〜 進めていきます。」とあるが、「それぞれのまちづくりを連携させ、この基本構想が描く5つの都市像を実現するために、まちづくり戦略拠点を設定し、有機的かつ総合的にまちづくりを進めていきます。」と、修正されたい。
◇「国道171号以南の一部」 意図している区域が余りに広くなりすぎるので、もう少し区域を限定できる表現に修正されたい。
◇「なお、 〜  検討します」は、あえて記述する必要はない。全文削除されたい。
◇「日本有数の」とあるが、日本有数である定量的位置づけが明確にできているのか疑問だ。根拠が無ければ「日本有数」などという情緒的表現は慎まれたい。
◇「鉄道施設の整備」とあるが、鉄道施設の整備だと、鉄道路線の新設を意味するので、具体的には鉄道高架を考えているのならば、表現を変更されたい。
◇「市街地を形成していない地域」とあるが、市街地の定義からみると、この表現は不適切である。表現を変更されたい。
発意者 I ◇「文末表現」として、『ダ・デアル』調に記述してもらいたい。 総合計画のポリシーを著すものだから、「論文体」の方が説得力があると思う。
◇構想の目次と計画の目次及び本文項目の「用字用語」を、一致させてもらいたい。表記が一致されていないと一貫性がないと読み取られる。
◇標題を、『素案』と記した方がインパクトがあると思う。総計審で審議後、(案)を決定するまでは、『素案』であると考える。

■パブリックコメントへの回答
 当審議会は、諮問のあった茨木市総合計画策定委員会が策定した茨木市総合計画基本構想(案)及び基本計画(案)を審議し、その結果を答申することとしております。
 総合計画の表現内容を分かりやすいものにとのご意見につきましては、一部の表記を改め、分かりやすい表記とするよう努めました。また、答申を受けて市において作成する総合計画の製本版では、グラフや図面の挿入、脚注と用語集の収録などにより、より分かりやすいものとするとの説明を受けておりますが、重ねて要望することとしました。
 基本計画の構成としましては、基本構想を受けて、基本施策とその方向を体系立てて記述することとしており、総合的な施策展開により、まちづくりを進めることから、重点施策を設定するのではなく、施策の柱(5つの都市像)を設定しております。
 なお、基本構想及び基本計画における表記内容につきましては、審議会として個別に判断し、不適切なものはご意見に沿って修正することとしました。

 
 

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