平成21年度 町家調査と道標の設置を行いました。

更新日:2021年12月15日

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茨木市の中心部は、江戸時代初期の一国一城令による茨木城廃城後も商いの中心として発展した在郷町をはじめ、明治初期の官設鉄道(現在のJR東海道本線)の敷設や昭和初期の新京阪鉄道(現在の阪急京都線)の敷設とともにまちが拡大し、現在のまちが形成された歴史的な背景を有しています。

市では、市民のみなさんにまちへの愛着を深めてもらい、中心部の魅力づくりにつなげるため、平成21年度から平成22年度にかけて「町家調査」と「道標の設置」を行いました。その取り組みの概要について紹介します。

町家調査

近年、京都をはじめとする多くのまちにおいて、伝統的な構法で建てられた町家をまちの資源として保存・活用したまちづくりが進められています。茨木市の中心部にも歴史的なまちのたたずまいを感じさせる町家が多く残っています。市では町家を活かしたまちなみの形成や中心市街地の魅力向上への可能性についての検証を進めるため、町家調査を実施しました。

町家調査は道路上からの外観調査で、平成21年10月から11月の5日間、広報誌で募集した市民と市内在住の建築士を中心とした調査員の協力のもとで実施しました。市中心部の28町丁の区域にある昭和31年3月末日以前に建てられた木造建築物を調査対象とし、町家の存在状況を確認し、建物の外観や伝統的意匠についての確認を行いました。

現地調査の結果、調査対象とした市の中心部には、昭和31年3月末日以前に建てられた木造建築物が870件確認されました。年代別では明治期(~1911年)の建物が87件、大正期(1912~1925年)の建物が204件、昭和戦前期(1926~1945年)の建物が429件、昭和戦後期(1946~1956年)の建物が103件などとなっています。

道標の設置

在郷町エリアにおいて、歴史と文化を感じてもらえる雰囲気づくりとして、旧街道名や旧地名(明治初期の茨木村の字名)を記載した道標10基と案内板1基を設置しました。道標に記載されている「材木町」や「城ノ町」などの地名から、その場所が昔はどのようなところかを読みとることもできます。また、道標に記されている旧地名の由緒(いわれ)や、その位置などを記載したマップを作成しました。

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