ペットの防災対策について
更新日:2024年02月09日
ペットの同行避難について
国のガイドラインに基づき、市避難所運営マニュアルでは同行避難を基本としています。
避難所では、動物が苦手な人やアレルギーを持った方等もいらっしゃるため、ペットの飼育スペースは避難者の居住スペースと分けることとし、基本的には、屋外で避難者の居住スペースからなるべく離れた場所に設置します。ただし、盲導犬等の補助犬は居住スペースへの同伴が法律で認められています。
※同行避難とは、災害発生時、飼い主が飼育しているペットと一緒に避難所等安全な場所まで避難する行為のことです。飼い主とペットが同じ空間で避難生活を送ることを意味するものではありません。
平常時からの備えについて
災害はある日突然やってきます。災害を乗り越えるためには、日頃からの備えが必要不可欠です。大切なペットを守るためにはどうすればいいのか、今のうちに出来ることを事前に準備しておきましょう。
備蓄品の確保
避難所には、ペットに関する備蓄品の備えはありません。ペットに対する備えは飼い主の責任となります。災害時に備えて、以下のような物資を最低限準備しておきましょう。
《備蓄品の一例》
・水、ペットフード(普段食べているもの)
・薬、療法食
・ケージやキャリーバッグ
・予備の首輪、リード
・食器(ラップもあわせて用意しておくと便利です)
・トイレ・マナー用品
飼い主やペットの情報等の個体識別対策
ペットが迷子になったり、預けることになった場合のために、情報をまとめておいたり、迷子にならないための対策を取っておく必要があります。
《対策例》
・飼い主の連絡先、ペットに関した飼い主以外の緊急連絡先・預け先等の情報
・ペットの写真(印刷物とともに携帯電話などに画像を保存することも有効です)
・ペットの健康に関する情報
(ワクチン接種歴、既往歴、現病歴、投薬中の薬、フードの種類(ドライ・ウェット・処方食等)、かかりつけの動物病院など)
・鑑札やマイクロチップの装着
健康管理と基本的なしつけ
普段から健康状態に注意し、ペットの体を清潔に保ち、必要なしつけをしておきましょう。
《健康管理・しつけの一例》
・各種ワクチン接種、寄生虫の駆除、必要に応じて不妊・去勢手術などの実施
・ケージやキャリーバッグなどに入ることを嫌がらないように、日頃から慣らしておく
・人や他の動物に攻撃的になったり、怖がったりしないように日頃から慣らしておく
・決められた場所で排泄できるようにしておく
・むやみに吠えないようにしておく
預け先の確保等
平時から、周囲の人や友人等、いざというときにペットを預かってくれる先を探しておきましょう。
また、多頭数のペットを飼養している方は、全頭を連れて避難することが困難な場合があるため、預け先等をあらかじめ決めておきましょう。
避難所でのルールについて
避難所では、多くの人達が共同生活を送っているため、ペットの飼い主の方は、それぞれの避難所のルールに従う必要があります。動物が苦手な方や動物アレルギーを持った方もいるということを理解した上で、避難所生活を送りましょう。
また、動物の世話やフードの確保、飼養場所の管理は飼い主の責任の下に行うこととなります。衛生的な飼養管理はもちろん、周りの人に配慮したルールのもと、飼い主同士が協力して助け合いましょう。
関連リンク等
災害、あなたとペットは大丈夫?人とペットの災害対策ガイドライン〈一般飼い主編〉(環境省)