1.識字の概念

更新日:2021年12月15日

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ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)においては、識字について「日常生活における短い簡単な文章の読み書きができる人」を識字者、できない人を非識字者と定義しています。

しかし、識字の概念については様々な見解があり、また、その概念は時代とともに変化しています。
識字とは「文字の読み書きに不自由しない」ということであります。

その基準となる定義は、「自分の名前が書ける」「あいうえおが書ける」という初歩的な段階から、新聞が読めて、その意味が理解できるかどうかという社会とのつながりの中で考えていくといわれています。

文字を習得する権利を奪われるということは、単に読み書きに不自由しているということだけではなく、学習者の社会的な関係も含めた日常生活のあらゆる場面で及ぶものとも考えられます。

あわせて現代においては、機能的識字という考え方が出され、複雑な社会の要請に対応するために十分な識字レベルに達しているかということも新しい問題となっています。

すなわち、文字の読み書き、計算の能力・コミュニケーションできる能力・社会参加において技能を発揮する能力をも含める方向もあります。

また、視覚障害者における点字、聴覚障害者における手話も識字の概念に入れるべきであるという考え方もあります。

本指針の策定にあたっては、基本的には識字の概念を、「日常生活における文字の読み書き」とします。

そして、それは社会の構成員として、基本的人権を獲得するための知識・技能や態度を身につけていく成人基礎教育にもつながるものと考えます。

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