令和2年度「スマホやゲームとの付き合い方」

更新日:2022年01月18日

日時・場所

1 日時

令和2年12月23日(水曜日) 午後2時20分~午後4時25分

2 場所

茨木市役所 南館8階 中会議室

出席者・テーマ

1 出席者

茨木市からの出席者

福岡市長、学校教育部長、学校教育部次長兼学校教育推進課長、学校教育推進課長代理、学校教育推進課指導主事、市民生活相談課職員

中学生の出席者

茨木市立中学校14校から34名

アドバイザー

竹内和雄准教授(兵庫県立大学 環境人間学部)

兵庫県立大学ソーシャルメディア研究会 大学生サポーター

 

2 テーマ

「スマホやゲームとの付き合い方」

未来ミーティングの概要

 

福岡市長と茨木市立中学校の生徒が、『スマホやゲームとの付き合い方』をテーマに、未来ミーティングを実施しました。

 

当日、生徒たちは5つの班に分かれ、竹内准教授進行のもと、大学生サポーターとともにテーマについて話し合いました。その後、ホワイトボードに意見をまとめて発表し、意見交換を行いました。

 

A班は、スマホから離れるための環境づくりとして、スマホボックスの設置を提案しました。親に没収されるのではなく、自分からスマホを箱に預けて距離をとることで、自分が普段、どれだけスマホを使っているのかを見つめなおす機会になるという考えからです。

そのほか、市に対する提案として、親子で受けられるスマホについての講演会の開催や、困りごとを書き込むことで、質問を閲覧した人たちから回答がもらえる『スマホトラブルの特設ページ』を市ホームページに開設するというアイデアが出ました。

 

スマホボックスの設置に賛成する生徒からは、「スマホを手放すことによって、自分から勉強に取り組んだり、好きなことをする時間を増やしたり、家族との交流の時間を作れたらいいな」という感想がありました。

A班発表

 

B班は、「スマホ見直しの日を作って、親と一緒にスマホの使い方を見直す機会を設けてほしい」「スマホについて、親が相談できる窓口があったらいいんじゃないか」と市に提案しました。また、「LINEでも相談できるようにしては」という意見もあり、スマホの利用を制限するフィルターアプリの開発や、「スマホの使用時間について定めた条例を制定してはどうか」というアイデアも出ました。

中学生の立場で、スマホとの付き合い方を見直すにあたっては、「手元にスマホがあるから触ってしまうので、たとえばリビングのテーブルなど、スマホを置く場所を決めておくことで、手元にスマホがない状態を作ることが大事だ」と発表しました。また、保護者とルールを作るという意見も出ましたが、まずは友達など、同じ立場の人とスマホの使い方ついて話してみて、それから保護者と納得できるルールを作っていくのがよいと発表しました。

B班発表

市で条例を作るという意見に賛成する生徒は、B班以外にもたくさんいました。理由は様々で、「保護者に注意されてもやめられないので、強制力があった方がいい」「スマホの使用時間を徐々に減らしていくような条例にするのはどうか」「子どもだけでなく、大人のスマホ使用時間にも条例で制限を設ければ、お互いけん制し合えると思う」「家庭ごとにスマホのルールを作ることを条例にすればよいのではないか」などが挙がりました。また、「条例で時間制限を設けるにしても、極端だと反対の声もあがる」という意見も出ました。

 

条例反対派からは、「スマホは生活の一部だから、なくなると何をすればよいかわからなくなるので、時間制限をかけられるのは困る」「今やゲームはスポーツと同じように、友達と遊ぶためのコミュニケーションツールのひとつ。野球もやりすぎると肩を壊すことがあると聞く。のめりこみ過ぎるのはよくないが、条例を作らなくても自制すればいい。ゲームをたくさんする日があってもいい」という意見が出ました。

 

竹内:兵庫県には「全ての人々が子どものインターネットのルールづくりを支援しなければならない」という内容の条例があるため、兵庫県の学校ではスマホのルール作りをしています。こういう考え方もいいかもしれませんね。

 

 

 

また、自分からスマホの使い方を見直そうとすることが少ないため、B班の発表を聞いて、『スマホ見直しの日』が良いと感じた生徒もいました。

 

竹内:条例をすぐに作るのは難しいですが、スマホ見直しの日を作ることなら、学校のルールとして作ることはできるかもしれませんね。親子で納得のいくルールを話し合ういい機会になりそうです。

 

市長:A班の意見で『1日だけスマホを離れる環境づくり』という話がありましたが、それをB班の提案する『スマホ見直しの日』にすればよいのではないでしょうか。茨木市の北部には野外活動センターというキャンプができる施設があるので、スマホ見直しの日には利用してみてください。

市長の意見

 

C班は、「スマホでゲームをすることを注意する前に、まずはゲームの楽しさを理解してほしい」など、保護者には、中学生のスマホに対する感じ方や考え方を理解してもらったうえで、一緒に使用時間を決めたいと発表しました。「中学生側の意見を理解したうえで注意してほしい」という考えはA班も発表しており、子に対する親の理解が大切だということがわかります。

C班は他にも、スマホの使い方について、電話で相談できる仕組みを作ってほしいと市に提案しました。また、一日の予定を考えたり、スマホの使用時間を決めるなど、自分たちでスマホの使い方を見直すことが大切だという意見も出ました。

A班の発表には、自分のスマホの使用状況が見られる機能(iPhoneのスクリーンタイム)についての提案がありました。C班が発表したように、中学生がスマホの使用時間を決めるためには、有効かもしれません。

C班発表

 

D班は、「インターネットの使い方や、スマホに使用制限をかけられるアプリのダウンロード方法について紹介するパンフレットを市が作成し、配布してほしい」と発表しました。また、家庭ごとにスマホのルールを作ると、中学生の間でその差に不満が生まれることが予想されるため、「茨木市としてのスマホのルールを作ってほしい」という意見も出ました。

「親子で守れる範囲のルールを作りたい」という意見も出ましたが、ルール作りにあたっては、お互いが納得するために、中学生が自ら積極的に意見を伝えることが大切だとD班は発表しました。

一方で、保護者のスマホを使って、子どもたちのスマホの使用時間を管理してほしいという意見も出ました。

D班発表

 

E班はスマホ教室の開催と、スマホトラブルの実態について知ってもらうために、スマホ被害の疑似体験ができる仕組みづくりを市に提案しました。

また、日常の振る舞いがSNSの利用にも影響するので、普段から丁寧な言葉遣いを心がけるとともに、写真を投稿するときには、撮影場所や個人が特定されないような工夫が、SNS犯罪の対策になるとも発表しました。

保護者に対しては、「厳しく注意されると反発したくなるので、スマホの使い方について、お互いが納得して話し合いを進めるためにも優しく注意してほしい」という意見が出ました。この意見はB班も発表しており、たくさんの生徒に共通していました。

E班発表

 

意見交換を行う中で、観覧に来ていたPTA役員の方からも、保護者としての想いを聞くことができました。

 

PTA:私の子どもが中学生の頃は『スマホを使うのはリビングに限る』『21時以降はスマホ禁止』など、ルールをたくさん決めていました。高校生になってから、それらのルールをすべてなくしたところ、自分の部屋にこもってスマホを触るようになってしまったので、寂しいです。親としては、子どもとたくさん話したいので、“生身の人と接する”ということを大切にしてほしいですね。

 

 

市長:B班が条例の話をしていましたが、皆さんからは「自分たちのことを理解してほしい」「怒られるのは嫌」という意見もたくさん出ていましたね。仮に私が条例案を作ったとしても、そこには当事者の意見が含まれていないため、的を射た条例になるとは思えないので、私の意見だけで条例を作るのは好ましくないです。しかし、中学生の皆さんが作った条例案であれば、私は議会へ提出します。例えば、C班がホワイトボードに書いていた提案のひとつ、スマホに関するアンケートを市でやります。C班やB班が提案していたスマホ相談も実施しますので、それらの結果を中学生の皆さんで分析してください。そのうえで条例が必要だと考え、案を作ってくれると言うなら、私はそれを議会へ提出します。

市長最後のあいさつ

市長:中学生の皆さんの中には、まだスマホを持っていない方もいらっしゃるようですが、いつか持つことになるのは間違いないと思います。

私が子どもの頃は、ゲームやテレビの代わりに本をたくさん読んでいましたが、さらに昔には、おそらく「本を読まずに畑仕事を手伝いなさい」という時代もあったはずです。新しい時代の道具であるスマホは便利なだけでなく、危険な側面もあるかもしれませんが、スマホなしに生活を送るのではなく、うまく付き合っていくためにはルールも必要なのかなと、皆さんの話を聞きながら思いました。

しかし、そのルールを人と話し合って作るのが良いのか、それとも自分の中で決めるのが良いのかは判断が難しいところ。いずれにしても、中学生の皆さんが考えた結果を形にするとき、市はできる限り協力しますので、しっかり考えてください。

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