第5回生きもの調査員養成連続講座「街を流れる川の生きもの」
更新日:2021年12月15日
安威川と茨木川の合流地でフィールドワークを行いました
日時:令和3年7月31日(土曜日)午前10時から12時まで
場所:安威川茨木川合流地(西河原新橋付近)
受講生のみなさんとスタッフで川に入り、安威川の生きものを捕獲し、観察しました。
見つかった生きもの
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クサガメ
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ミシシッピアカミミガメ
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アメリカザリガニ
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スジエビ
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ヌマエビ
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ヌマガエル
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オイカワ
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カマツカ
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ウキゴリ
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ヨシノボリの仲間(おそらくカワヨシノボリ)
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ブルーギル
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ハグロトンボ(ヤゴ)
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コオニヤンマ(ヤゴ)
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ヤマサナエ(ヤゴ)
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ヒラタドロムシ(幼虫)
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ヒゲナガカワトビケラ(幼虫)
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シロタニガワカゲロウ(幼虫)
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コオイムシ
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アメンボ
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シジミ
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モノアラガイ
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マツモ(水草)
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オオカナダモ(水草)
その他、ハグロトンボやシオカラトンボの成虫、カルガモの親子、コザギ、カワウなども見られました。

オイカワは、市内の川でよく見られる魚です。オスは3年ほどすると、背中が青く、腹はオレンジの婚姻色がみられます。
カマツカは、砂の上にすむコイ科の魚です。
カワヨシノボリは、腹ビレが吸盤のようになっていて、石にくっつくことができます。

ウキゴリは、ヨシノボリと同じハゼ科の魚ですが、腹に吸盤がありません。
クサガメは、逃げるときにくさいにおいを出します。甲羅に3本の線があるのが特徴です。最近の研究で外来種であったことがわかりました。
ミシシッピアカミミガメは外来種です。人が飼っていたものが逃がされて、市内の河川や池でも増加しています。生きものを飼いたいと思ったら、最後まで飼えるかを考えてから持ち帰りましょう。
ブルーギルは特定外来生物のため、飼うことはできません。捕まえたときはその場で駆除するか、元の川に戻してください。
アメリカザリガニは外来生物です。元いた場所以外の場所に移動させたり、エサをあげたりしないでください。
コオイムシは、オスが卵を背負って、孵化するまで守ります。河川より池で見られることが多い水生昆虫です。
ヒゲナガカワトビケラの幼虫です。
コオニヤンマのヤゴです。枯れ葉ににた姿をしています。
ハグロトンボのヤゴです。細長い腹が特徴です。
生きものの説明のあと、講師から安威川と茨木川の合流地についてのお話しがありました。
この日の安威川の水温は29度、茨木川の水温は31度でした。
年間平均でおよそ2度の差があるそうです。
水温の違いによって、水に含まれる栄養分などに違いがあり、ふたつの川が合流する場所は、豊かな水に恵まれているそうです。
また、合流地に繁る植物や川底の泥は、魚が産卵したり、川の水が増えたときの避難場所になったりと、水の中にすむ生きものにとって大切な場所になっています。
講師の方は、「川の生きものを観察するときは、魚だけに注目するのではなく、周りの自然や生きもの全体を広く見てほしい」とお話しされていました。
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