生物多様性と私たちの暮らし

更新日:2021年12月15日

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生物多様性は人間の営みには欠かせない様々な恵みを与えてくれています。この恵みのことを「生態系サービス」といい、「基盤サービス」「供給サービス」「文化的サービス」「調整サービス」の4つに分けて考えられています。

基盤サービス

生きていくためにとって不可欠な酸素は植物の光合成によって生み出されています。酸素を作り出す植物は豊かな土壌が必要です。この土壌は動物の死骸や枯れた植物を微生物が分解し形成されます。また、植物は地中から水分を吸い上げて大気中に放出します。大気中の水分はまた雨となり私たちの飲み水となります。
こうした生き物が生きていくための基盤となる物質の循環が「基盤サービス」です。
 

基盤サービスのイラスト

供給サービス

衣・食・住といった生活に欠かせないあらゆるものは、生き物からもたらされています。衣服の材料となる綿・絹・麻、食べ物である米・野菜・肉・魚、家を作るためのの材木など、身の回りにあるほとんどものが自然から供給されています。

衣服・食べ物・衣料品など自然から供給されているもののイラスト

文化的サービス

私たちが生活する場では、それぞれの地域に伝わる伝統文化や郷土料理があったり、その地域の自然やを利用してレクリエーションを楽しむことができます。こうした文化は私たちに精神的な充足感をもたらします。これが「文化的サービス」です。

祭など伝統行事やキャンプなどのレクリエーションのイラスト

調整サービス

山の樹木は地中に根を張り、土が雨に流されるのを防ぎます。大雨による土砂崩れを防ぎ、雨水が地中に蓄えられるので河川に流れ込む水の量が調整され、洪水を防ぎます。また、地中の微生物は水を浄化し、樹木は大気汚染を防ぎます。
このように、災害を防止したり、水を浄化したりするなど、私たちが安全に暮らすことができるのは調整サービスの恩恵です。

土砂崩れが起こっているイラスト

森林破壊が進むと土砂災害の発生リスクが高まります

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