紙本著色総持寺縁起絵巻【絵第4号】

更新日:2025年08月15日

ページID: 67394

しほんちゃくしょくそうじじえんぎえまき

総持寺縁起絵巻(享保本) 絵
総持寺縁起絵巻(享保本) 奥書

奥書

総持寺所蔵の2本の縁起絵巻のうちの1本で、奥書に享保12年(1727年)の年紀があります。詞書9段、絵8段からなり、総持寺の本尊十一面千手観音像の造立と、寺院建立の由来を語るもので、基本的には詞、絵ともに海北友雪筆「総持寺縁起絵巻」の内容を踏襲しています。絵の筆者は不明ですが、その筆致から大和絵系の画派である土佐派の絵師が描いたと考えられます。詞書は9名が一段ずつを担当する寄合書で、奥書には各段の詞書を記した親王・公卿らの名前に加え、制作に長い歳月を費やしたことなどの経緯が記されています。本絵巻は、詞書、絵ともに秀麗で美術的価値は言うまでもなく、詞書の筆者や制作時期などが判明する点で歴史的価値も非常に高い作品です。

この記事に関するお問い合わせ先


茨木市 教育総務部 歴史文化財課
〒567-8505
大阪府茨木市駅前三丁目8番13号
茨木市役所南館6階
電話:072-620-1686
ファックス:072-620-6100 
E-mail rekibun@city.ibaraki.lg.jp
歴史文化財課のメールフォームはこちらから