聖母子画像 附 厨子・書簡断簡

更新日:2025年08月15日

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せいぼしがぞう つけたり ずし・しょかんだんかん

聖母子画像
書簡断簡

大正8年(1919年)に発見されたこの聖母子画像は、幼いキリストを抱いたマリアの半身像が銅板に油彩で描かれ、厨子の中に収められています。本来ならばヴェールを被って描かれるマリアが黒髪の巻き毛で表現されている点は特徴的で、一種の和様化と見る向きもあります。また、これを厨子から取り外した時に見つかった書簡断簡は4片あり、うち1つに「ほろひんしあ」と墨書されたものがあります。「管区」とか「管区長」をあらわす「Prouincia」もしくは「Prouincial」のことであると考えられ、この点から本断簡は日本が準管区から管区に昇格した慶長13年(1608年)以降のものとみられています。保存状態は良く、禁教の弾圧の歴史を免れた貴重な遺品です。

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