土偶

どぐう

東奈良遺跡の発掘調査で出土した資料です。頸部から下を欠損していますが、その形状は立体的かつ写実的で、頭部中央には縦方向の隆起で頭髪が表現されているほか、粘土を摘まみだしてつくった両耳にはピアス状のものを付けていたとみられる孔が穿たれています。表面の観察から全体に黒色の塗料を塗り、上に赤色の塗料が塗られていたようです。ともにみつかった土器から弥生時代前期のものとみられ、稀少な事例として知られています。

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