木造毘沙門天立像
更新日:2025年08月15日
ページID: 67395
もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう

全身に鎧をまとい、左手に多宝塔をかかげ、右手に戟(げき)をとり、邪鬼の背を踏みつけて立っています。ヒノキ材の寄木造で、眼は現状塗り込められたようになっていますが、当初は玉眼を嵌入していたと思われます。小さめの頭部や目鼻立ちが顔面中央に集まる面貌表現、細身で腰高なプロポーションに平安時代以来の古様もうかがえますが、細かい木寄せ、装飾的な鎧の形式などには鎌倉時代の特色が顕著で、鎌倉前期の作と見られます。造像当初の華麗な彩色も一部残っており、本市内でも屈指の優品といえるでしょう。
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