木造阿弥陀如来立像 附 蓮華座1基

更新日:2026年10月23日

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もくぞうあみだにょらいりゅうぞう つけたり れんげざ1き

木造阿弥陀如来立像

本像は、淵埋山光善寺(浄土真宗大谷派)の本尊像です。来迎印を結ぶ阿弥陀如来像で、像高79.8cm、髪際高74cmをはかり、周尺による3尺像とみられます。

頭部は丸みを帯びながらもやや面長で、その上に整った半球形の肉髻をいただき、面相部の中央に刻まれた顔の造作はいずれも小作りで、上品で穏やかな顔立ちです。両肩のラインもなだらかに弧を描き、腹部が丸くふくらみ、また手足を手首や足首に向かって次第に先細りに表すことにより、体軀全体がいわば紡錘形を呈しています。こうした相貌や体軀の把握には平安後期の彫刻様式が色濃く反映しており、本像は小像ながらもきわめて上質で都ぶりの作風をしめす、全国的にも完成度の高い平安時代末期の彫刻作例としてきわめて貴重です。

本像の蓮華座框裏の墨書銘によれば、明暦2年(1656年)正月3日、宗俊の13回忌にあたり、島村の吉兵衛と勝兵衛の二人が台座と光背を寄進したことが知られ、本像はその頃には光善寺の本尊とされていたとみられます。当該蓮華座についても、江戸時代前期を代表する仏師運節およびその子左近により明暦2年に補作されたものであることがわかり、地域の歴史を物語る有力な文化財として大変貴重です。