映画「葬式の名人」ロケ地巡りツアー(撮影秘話あり)

映画「葬式の名人」ロケ地マップ(中面)

2019年9月23日(祝日)と10月6日(日曜日)に、映画と茨木の関係や茨木の魅力をより深く感じていただくため、ロケ地巡りツアーを開催しました。
ロケ地となった茨木高校や商店街付近、里山センターなどで、映画の撮影時の様子や裏話をご紹介しながら、里山センターでは記念品として棺桶風の小物入れを作り、楽しんでいただきました。

ツアー内でお話した撮影時の様子や裏話も掲載していますので、ぜひご覧ください。

<ツアー行程>
Trans-Ren前(元茨木川緑地)→茨木高校→堀廣旭堂→茨木心斎橋商店会→茨木阪急本通商店街→福原商店→茨木神社→元茨木川緑地(茨木神社西側)→茨木市里山センター

キャスト情報等映画の詳細はこちら

Trans-Ren前(元茨木川緑地)

Trans-Ren(元茨木川緑地)

 

前田敦子さんが茨木に来て一番初めに撮影された場所。
吉田の遺体を茨木高校へ運ぶ道中で休憩するシーンが撮影されました。

撮影の休憩時には、エキストラの子どもたちとキャストの皆さんが楽しそうに話をされていました。

 

Trans-Renとは

名和晃平さん(茨木高校の卒業生で、世界的に有名な現代美術アーティスト)の作品で、「現代アートの視点による茨木童子」として平成24年度に設置されました。

茨木高校(旧制茨木中学校)

茨木高校は、1895年(明治28年)創立の府内トップクラスの進学校で、この映画のモチーフとなった数々の作品を書いた川端康成の母校でもあります。
本映画のメインロケ地として、多くのシーンの撮影をさせていただきました。
その一部をご紹介します。

茨木高校応援団

<正門入口付近>
雪子・豊川・あきおが妙見夜行登山から茨木高校に帰ってきたら、応援団が踊っているシーン(夢の中)などを撮影。2017年体育祭の応援団優勝チーム(黒団)が撮影のために再度集結し、演舞を披露してくれました。

茨木高校食堂

<食堂>
お通夜のシーンなどを撮影。撮影以外では、スタッフの食事や休憩場所として、また、機材や物品などを保管する基地としても活用しました。

茨木高校プール

<プール>
行方不明になった吉田の遺体を同窓生たちが探すシーンを撮影。茨木高校は近代水泳発祥の地で、水泳の五輪メダリストも輩出。府立高校では珍しい屋内50mプールを有しています。

茨木高校雨降らし

<体育館横>
雨の中を雪子・豊川・吉田が相合傘で歩く高校時代の回想シーンを撮影。実は、消防車からの放水により雨を降らせました。

ここでちょっと撮影時の裏話・・・・・

食堂には、生徒や教員用にアイスクリームの自販機が設置されていたのですが、撮影時に自販機の「ブーン」という音が邪魔ということで、電源をオフにするため、スタッフが自販機内のアイスを全部買いしめていました。
これぞアイスの大人買い、、、買いしめたアイスは、酷暑の中の撮影で疲弊したスタッフ達の栄養源となりました。

堀廣旭堂

堀廣旭堂

 

明治時代から続く茨木高校生御用達の本屋さん。

同窓生たちがあきおと初めて会うシーンを撮影。

川端康成も旧制茨木中学校時代によく通い、ツケで本を買っていたそうです。
実は、店長の堀さんもエキストラで出演されています!

茨木心斎橋商店会

雪子と豊川が平岡仏壇仏具店でろうそくと線香を買い、お店から出てきたら雨が降っているシーンを撮影。

メインビジュアル

ポスターやチラシのメインビジュアルは、このシーンで撮影された写真を加工して作成されました。

茨木心斎橋商店会

商店会の入口付近で撮影されました。

茨木心斎橋商店会

この時の雨も、実はカメラマンがジョウロで高さや水量などを調整しながら降らせていました。

茨木阪急本通商店街

人混みをかきわけながら、棺桶を担いで吉田の遺体を茨木高校へ運ぶシーンを撮影。

撮影中最多のエキストラ約80人の方々にご協力いただき、また、多くの方にその様子をご覧いただきました。

本町商店会から阪急本通商店街へ

棺桶を担ぎ、本町商店会から阪急本通商店街へ入っていく様子。

茨木阪急本通商店街

石丸写真館さんの2階からも撮影されました。(左上)

ここでちょっと撮影時の裏話・・・・・

ここは元々人通りの多い場所なのですが、撮影時にはヤジウマ役のエキストラに本物のヤジウマが加わり、人が多くなりすぎて撮影ができないという事態に陥りました。

その間、キャストの皆さんは近くのカフェ「カフェレカ」で待機。
少し落ち着いたところで撮影が再開され、最終的にはエキストラと本物のヤジウマがいい具合に混ざり、イメージ通りに撮影することができました。
そんなハプニングも、現場撮影ならではの醍醐味なのかもしれません。

福原商店(茨木中央銀座商店会内)

福原商店

創業80年の老舗のたこ焼き屋さん。

雪子とお腹を空かせたあきおが仲良くたこ焼きを焼くシーンを撮影。
お店のご主人もセリフ付きで出演されました。

※普段はお客さんがたこ焼きを焼くことはできません。
実は、かつて茨木にお客さんがたこ焼きを焼けるお店がありました。脚本の大野氏が高校時代に通った福原商店とそのお店の、二つのたこ焼き屋さんの思い出をこめて、このシーンを書きました。

ここでちょっと撮影時の裏話・・・・・

撮影日があきお役の阿比留照太くんの誕生日だったので、ケーキをプレゼントするというサプライズを演出。その日は撮影がなかった高良健吾さんも現場に駆けつけてくれました。

茨木神社

茨木神社

 

平安時代から続く神社です。

吉田の両親が話しながら参道を歩くシーンを撮影。
レールを敷いてカメラを動かしながら、撮影されました。

元茨木川緑地(茨木神社西側)

ラストシーン

 

あきおがポケットから大リーグの野球ボールを取り出し、雪子に向かって走っていくラストシーンを撮影。

太陽の自然な光がとても重要になるシーンですが、以下の「裏話」のとおり中々太陽が出ず、無事撮影できるのかとてもハラハラしたシーンとなりました。

ここでちょっと撮影時の裏話・・・・・

太陽の自然な光が必要なのに、元々の撮影日は本番直前に曇りに、、、
太陽が出るのを2時間程待ちましたが、再び日がさすことはなくその日は撮影中止になってしまいました。
そして撮影期間の最終日に再挑戦。この日も太陽が出ず、再び待つこと約1時間。
太陽が顔を出した一瞬のタイミングを狙ってなんとか撮影は無事終了しました。

苦労の甲斐あって、ラストシーンには綺麗な木漏れ日が映っています。

茨木市里山センター

茨木市北部(いばきた)にあり、自然工作や炭焼きの体験、バーベキューなどができる施設です。
こちらでも、多くのシーンを撮影させていただきました。

 

もみじの木

<もみじの木>
BBQ広場にあるもみじの木の下で、吉田が雪子にスミレの花を渡す回想シーンを撮影。
このシーンで登場するもみじの木とスミレの花は、川端作品「古都」からモチーフを得ています。古都に登場する「くぼみのあるもみじの木」が里山センターにあったことは奇跡的で、見つけた時は感動ものでした。

弔問シーン

<2階廊下>
夢の中でいろいろな人が吉田の弔問に訪れるシーンを撮影。
ここで登場するのは、川端作品の登場人物である「伊豆の踊子」の踊子、旧制茨木中学校の学生、「古都」の双子、「雪国」の舞妓たちです。

野球部室

<2階多目的室>
吉田の遺体を囲んで大宴会を開催するシーンなどを撮影。ごく普通の会議室に、ロッカー等映画のための小道具を持ち込み、野球部室に大変身させました。

記念品

<記念品>
「葬式の名人」ということで、棺桶風の小物入れをツアー参加者で作りました。皆さん夢中で組立て、スタンプをたくさん押してオリジナルの棺桶作りを楽しんでいました。

ここでちょっと撮影時の裏話・・・・・

弔問シーンでも現れる「虹」について

この場面のほか、

<1>冒頭の雪子とあきおが住んでいるアパートの部屋のシーン
<2>後半で現れる謎の女が片腕を渡すシーン
<3>ラストのあきおが大リーグの野球ボールを取り出すシーン

に登場し、全体を通して意味のある演出になっています。

<1>のシーンでは、観る人に「なぜ部屋に虹が現れているのか?」と疑問を抱かせて、この映画の不思議感を彷彿とさせるのが狙いです。

弔問シーンと<2>のシーンはまさに現実から離れた「夢の中」のシーン。
そして<3>のラストシーンでは、「夢の中」で吉田から受け取ったボールを「現実の世界」で見せる演出となっています。
この「虹」が、観る人に「夢か、うつつか、幻か」という印象をもたせる効果を生み出しています。

撮影時に食べた見山の郷の「郷の弁当」について

ロケ弁として見山の郷の「郷の弁当」をキャストとスタッフに提供したところ、優しい味付けで特に女性キャストに大好評。
今回のツアーでもお昼に「郷の弁当」を食べ、参加者からも好評でした。
ぜひ一度ご賞味ください。

最後に

劇場公開にあたって、樋口監督からは、「映画は夢のようなもので、今回の映画は夢か、うつつか、幻かの狭間を描いたものなので、夢の中のような不思議な感覚を味わってほしい」というメッセージをいただいています。
この映画について、「不思議」「よくわからないけどなんとなく面白い」というご感想をよくいただきますが、これらはまさしく監督の「狙いどおり」だったのかもしれません。

豊川役の高良健吾さんも舞台挨拶で、「この映画はファンタジーやコメディ、泣き笑いなどいろんな要素がある新しいジャンルの映画で、ひとつのジャンルにくくることができません。「葬式の名人」という新しいジャンルだと思います」と話されていました。ぜひ皆さんも、不思議な感覚を味わっていただければと思います。

今回のツアーにご参加いただいた皆さんからは、

監督や脚本家の想いや裏話を聞けてよかった。
川端康成名作群のモチーフ部分などを説明してもらい、一度見ただけではわからなかったところも知ることができてとてもよかった。
次は違う視点から、もう一度映画を観たい。
お弁当がとても美味しかった。ロケ地巡りを通して、茨木の雰囲気や魅力を感じることができた。

など、たくさんの嬉しいご感想をいただきました。

皆さんもロケ地巡りマップ(市HPからダウンロード可)を片手に、映画を思い出しながらぜひロケ地を巡ってみてはいかがでしょう?きっと新しい茨木に出会えるはず!

もっと詳しくお聞きになりたい方は、映画「葬式の名人」出前講座をお申込みください!

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市民の皆さんや本市に在勤・在学されている方などには豪華特典も用意されています。
ぜひお買い求めいただき、ご鑑賞ください。

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