野外イベントでの食品衛生などに関するQ&A(よくある質問)
更新日:2025年09月05日
イベントで購入した食べ物を家に持ち帰ってもいいですか?
購入・提供された飲食物は、会場内で食べましょう。
飲食物を持ち帰ると、調理してから食べるまでの時間が長くなるため、細菌が増えやすくなり、食中毒のリスクが高くなります。そのため、食べきれる量を購入し、会場内で食べることが望ましいです。
ペットボトルの飲料が余ったので持ち帰ってもいいですか?
飲み残しが常温になっていたらダメです。(未開封ならOK)
口をつけて飲んだ飲み物には、口の中の細菌が入り、時間がたつとペットボトルの中で細菌が増殖します。必ずしも細菌が増えたり、飲用してすぐに危険な状態になるわけではありませんが、有害な細菌が増えると、食中毒等の健康被害につながりますので、注意が必要です。
また、家から水筒で持参した飲み物についても同様です。
【読み物版】 [生活の中の食品安全 −ペットボトル、飲み残しに気をつけよう− その1] 平成29年5月12日配信(食品安全委員会)〈外部リンク〉
発熱(37.5℃以上)、はき気、下痢などがあってもイベントに行ってもいいですか?
体調不良時は、外出することを止めましょう。
健康を最優先に考えることが重要です。ノロウイルスの場合、感染した人の便やおう吐物を触ってウイルスが付着した手で触れたものや、おう吐物から浮遊したウイルスが直接口に入ることで感染します。会場内でおう吐等があると、お友達やほかの人に感染させてしまう可能性もあります。ご本人も体調が悪い中でイベントを心から楽しむことが難しいと考えられるため、無理に外出や参加しないことが原則です。
参加できなくなったこどもの感情をしっかり受け止めてあげましょう。
他の人が使った箸やスプーン、コップなどは使ってもいいですか?
食器の共有は控えた方がいいです。
もしノロウイルスに感染している場合、食器を共有することで他者に感染させる可能性もありますので、共有を避けることが望ましいです。
こどもが食べやすいように、おとなが食べ物を小さく柔らかくした物をあげてもいいですか?
食べ物を小さくする際は、離乳食用ハサミや未使用の割り箸を使用しましょう。
大人が口に入れ噛んで軟らかくしたものをあげるのは止めましょう。子どもが噛み砕いて食べるという機能の発達を奪ってしまいます。また、感染症の観点からも控えた方が望ましいです。
うっかり床に落としてしまった食べ物、「3秒ルール」なら食べても大丈夫ですか?
俗説です。絶対大丈夫とは言えません。
細菌などの微生物は目では見えなくても、大気や、土壌、水など、あらゆる環境中に存在していますので、食べ物を落とすと、表面に微生物が付着します。食中毒を引き起こすかは付着した微生物の種類や量、食べた人の免疫機能によると考えられますが、念のため落とした食べ物は食べない方が安全かと思います。
3秒ルールについて、詳しい情報をご存じの方は担当までご一報ください。
5秒ルールならアリですか?
「アリ」とは言い切れません。
3秒ルールと同様に、落としたものは食べない方が安全です。
床に落ちた食べ物に息を吹きかけゴミを払ったらアリですか?
「アリ」とは言い切れません。
ゴミを払えても、除菌の効果はありません。食中毒等の健康被害を引き起こすかはわかりませんが、安全を第一に考えましょう。
お金は汚れていると聞きました。食中毒予防のために現金を触るのはやめた方が良いですか?
注意すれば大丈夫です。
細菌などの微生物は目では見えなくても、大気や土壌、水等、あらゆる環境中に存在しています。人の手はさまざまなものに触れるため、病原微生物が付着することがあります。現金はたくさんの人が触り、細菌が付着していると考えられますので、現金を触った後に調理をしたり、食事をする場合は手洗いを心がけましょう。手洗いができない環境では、手指消毒をし、食べ物を素手で触らないように注意しながらおいしく食べましょう。
おつり(お金)が汚そうなので、スマホ(キャッシュレス)で払うと安全ですか?
安全ではありません。
スマホは1日に何百回も触り、トイレに持っていくこともありますが、洗浄することができないため、汚れていることが考えられます。食中毒や感染症を引き起こす可能性があるため、スマホを触った後に調理や食事をする際は、手を洗うことを心がけましょう。
スマホによる食中毒感染に関して詳しい情報をご存じの方は、担当までご一報ください。
串に刺してある焼き鳥を、友達とシェアして食べてもいいですか?
一本の串のシェアは控えましょう。
串団子も同じです。一本の串の魅力を楽しみましょう。
また、加熱が不十分な鶏肉料理を食べたことが原因の食中毒も発生していますので、ご注意して楽しみましょう。
餅つき大会の餅は、お米を蒸しているので大丈夫ですか?
美味しく楽しく食べるために注意が必要です。
強火で蒸すと美味しくなりますが、餅つきは返し、餅を小さくちぎる、成形、あんこやきなこをつけるなど、餅に直接手を触れる工程が多く、手指から餅へのノロウイルスや食中毒菌による汚染が起こりやすくなります。
楽しい餅つき大会にするために、気をつけていただきたいポイントをご紹介します。
- 体調の悪い人は、餅に触らないようにしましょう。
- 作業前に、しっかり手洗いをしましょう。
- 餅の返し・ちぎり・味付け等の作業は、使い捨て手袋を活用!
- 杵や臼は、使用前に沸騰した湯をかけて消毒しましょう。
- 返し水の容器や、杵の置き場、鍋やバット等の器具類、餅のちぎりや味付けを行う作業台も使用前に消毒します。
- 返し水は、餅をつくごとに交換します。
- あんこやきなこなどのトッピングはなるべく市販品を活用しましょう。
- ついた餅を「おしるこ」や「お雑煮」にして煮ると安心です。
臨時出店での施設・設備の要件等もありますので、下記のリンクをご確認ください。
焼きもち、ぜんざい、あんころ餅、きなこ餅、みたらし、きなこ、あんこ、おろし醤油、磯部巻きで安全なものはどれですか?
絶対安全なものはありません。(食べてはダメというわけではありません)
餅つきでは多くの人が関わり、様々な人の手指が餅に触れます。そのため、手に傷があったり、手洗いが不十分だと手指に残ってしまった細菌やウイルスなどによって食中毒が発生することがあります。
ただし、焼きもちやぜんざいなど、再加熱したお餅は、食中毒のリスクが減るため、より安全です。
手づかみ食べは、大丈夫なのですか?
「手づかみ食べ」は乳幼児期の赤ちゃん・こどもの重要な健全は発達の時期です。お祭りなどでは大人が赤ちゃんの手を拭くなど、十分に注意しましょう。
フードフェスやイベントの食べ物は安全ですか?
安全なはずです。(100%とは言い切れません)
保健所への臨時出店届出が必要です。
地域のお祭り、盆踊りや文化祭など、自治会や子ども会等の行事において、食品等事業者でない一般の方(行事関係者)が食品を調理し、提供する場合の届出です。届出内容に応じて、保健所から必要な衛生指導や助言が行われています。
キッチンカーも営業許可が必要です。
調理者のチェックポイントはありますか?
以下のポイントを参考にしてください。
- 手指に傷があったり,発熱や下痢,嘔吐など感染症の疑いがある者が調理を行っていないか
- 衛生手袋を使用し,指輪,腕時計,ブレスレットなど,アクセサリーは外しているか
- 髪の毛が混入しないよう束ねているか
- 調理者は清潔な服装,安全な靴で調理に当たっているか
- 調理者はつめを短く切り,マニキュアはせず,手指を清潔に保っているか
- 火気のそばに燃えやすいものがないか,引火しやすい服装で調理していないか
バーベキューは焼いているので食中毒は起きないですよね?
生や加熱不十分なお肉を食べたことによる食中毒が発生しています。
食中毒を起こさないために、次のポイントを参考にしてください。
- 焼くまではお肉は低温に保とう(直前まで保冷剤を入れたクーラーボックスで保存)。
- お肉はしっかり焼こう(75℃で1分以上)。
- トングや取り箸は使い分けよう(生肉には病原体が付着している)。
- この記事に関するお問い合わせ先
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茨木市 健康医療部 健康づくり課(保健医療センター)
〒567-0031
大阪府茨木市春日三丁目13番5号
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ファックス:072-625-6979
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