Vol.8雪本さん(訪問看護ステーションアイ)
更新日:2021年12月15日

介護の現場で日々活躍されている、魅力ある職員の方を紹介していく「介護ファンタジスタ」
今回は、「訪問看護ステーションアイ」で看護師として働く、雪本さんをご紹介します!
訪問看護サービスとは、自宅で療養生活を送ることができるように、医師の指示に基づいて、看護師等が自宅を訪問して、「健康チェック」、「療養上の世話」、「診療の補助」などを行うサービスです。
「訪問看護ステーションアイ」では、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士・・・と様々な専門職の方が力を合わせて、24時間365日、看護や介護の相談、訪問に応じておられます。
『利用者の方が「その人らしく」療養生活を過ごせること』を大切に、日々支援をされています。

訪問看護に行くときに持っていく医療セット。
中には、聴診器や血圧計などなど、訪問に必要なものが沢山入っています。
「かばん、ボロボロだから・・・」と恥ずかしそうな雪本さんでしたが、ご利用者とともに歩んで来られた時間を感じます。
訪問看護とはどんなお仕事ですか?
私は看護師として、医師の指示のもと、療養上のお世話や必要な診療のお手伝いをしています。
24時間365日、相談に応じ、時には緊急の訪問を行ったりもします。
ご利用者だけでなく、ご家族の健康にも配慮しながら、介護の相談に乗ったり、技術指導もしています。
Q.どんな方が利用されていますか?
難病の方が一番多いですね。他にはガン末期の方や慢性成人病の方、リハビリを受ける方も多いです。
1人のご利用者を3、4人の看護師が担当するので、お互いに相談しながらケアをすることができます。

「あなたの顔みたら安心する。」と利用者さんから評判の雪本さんスマイル♪
「訪問に行って逆に元気をもらうこともあるんですよ」とまたニッコリ♪♪
仕事の中で心がけていることは?
Q.初めて訪問するときは、利用者の方も緊張しているのでは?
やっぱり第一印象は大事にしています。笑顔で接することですね。
あとは、まずご利用者に挨拶をして、説明をすること。
ご本人の後にご家族に説明する、という順番を必ず守るようにしています。
Q.心がけていることはありますか?
最初にどんな生活を希望しているかを聞き取るようにしています。
「入院したくない、できるだけ自宅にいたい。」、「今より出来ることが増えたら・・・」など。
自分の考えを押し付けるのではなく、ご希望を大事にし、出来る限りともに考える中で、専門職としての意見を伝えるようにしています。
「最期を自宅で」に対する思いや考え
Q.最近、「人生の最期を自宅で過ごせるように」とよく聞きますが、以前と比べて変わった点はありますか?
昔よりもオープンに話せるようになった気がしますね。
以前は「病気のことを言うと本人が落ち込むのでは。」と心配して、本人には内緒で、自宅で過ごさせてあげたいというご家族もいました。
今は、病状を本人に知らせることが多くなりましたし、本人も「最期は家で」とはっきり意思決定する人が増えてきたかも。
新聞等で取り上げられたり、最期の場所について負のイメージが薄れてきたのかもしれませんね。
Q.アイさんでは「看取り」も行われていますが、お話を聞かせてください。
1年で十数人おられるかと思います。提携しているクリニックとは、普段から電話やメールでまめに相談をしています。
でも、一度自宅で過ごすと決めた方でも気持ちが変わっていくこともあります。
病状が変わっていくことへの不安や、周りで見守るご家族も、病院の方がご本人が楽なのではないか・・・と悩まれることもあります。
状態が悪くなれば病院にいかなければいけないときもありますが、そんな時は、「もしかしたら自宅に帰ってこられなくなるかもしれない」といった可能性もきちんと説明するようにしています。
その上でご本人がどうしたいか確認する。
ご家族と過ごす時間は、本当に有意義なものだということを知っていただきたいという気持ちもあります。
どんなときも選択肢を示し、ご本人と一緒に考え、決めていくことを一番大切にしています。

あなたにとって訪問看護とは?
24時間365日というのは、大変だというイメージを持たれることも多いですが、長い時を一緒にいることで、利用者さんやご家族と苦楽を共にしている感じがします。
一緒に歩んでいる間は、良いことばかりじゃない。
状態が悪くなったり、ご家族が病気になったり予期せぬことも起こります。
泣いたり、笑ったり、その方の人生を横で一緒に過ごしていく、という感情を抱くことができるのも、24時間対応の訪問看護のいいところだと思います。
これから看護職を目指す皆さんにメッセージを!
あなたの支えを必要としている人が、沢山まっています。
そして、あなたを支えたいと思っている人も沢山まっています。
誰かを支えてあげたいと思う人ほど、支えられたいと思っているんじゃないかなと思います。
自分は一人じゃない。
友達や仲間が多いほど元気をもらえるし、がんばれる。
仲間をたくさん作って、助け合っていくことを大切にしてください。

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