令和6年度茨木市介護ファンタジスタ

更新日:2024年06月28日

ページID: 64971

Vol.17 宮本幸さん(春日丘荘居宅介護支援事業所)

17人目は、「春日丘荘居宅介護支援事業所」に勤務されている、宮本幸さんをご紹介します!

介護ファンタジスタ 春日丘荘居宅介護支援事業所 宮本幸さんインタビュー記事(PDFファイル:751.7KB)

春日丘荘居宅介護支援事業のケアマネジャー 宮本幸さん

春日丘荘居宅介護支援事業のケアマネジャー 宮本幸さん

どんなお仕事をされていますか?

在宅で介護を受けている方のケアマネジャーとして11年間働いています。仕事内容としては、主に要介護の認定を受けた方の困り事やお身体の状態を伺い、何がその困り事に繋がっているのか、どうすればその困り事を解決できるのかという視点で介護サービスの調整を行います。私が利用者様に直接介護サービスを提供するのではなく、サービスをご利用いただくための準備・調整をするイメージです。

介護のお仕事に就かれたきっかけは何ですか?

古い話になりますが、介護保険制度が始まる前、当時は市役所の地下にヘルパー事業所があったんですよ。そこで働いている時に担当の方がとても親切に実習をしてくれたんですが、当時は介護保険事業自体全然整備されておらず、介護の仕事をすることが正直怖くて、続きませんでした。そのこともあって介護の仕事からは離れていたんです。

そんな中、今の施設で事務職の募集があって、そこの事務として働き始めました。今思えばそれがきっかけではあったのですが、法人が介護福祉士やケアマネジャーの資格取得を応援してくれたこともあって、法人内のグループホームで

5~6年ほど働きながら資格を取り、上司や同僚の後押しもあって、今の居宅ケアマネジャーの職に就きました。経歴からも分かるかもしれませんが、介護の仕事に対して、最初から高い志があったというわけではないんですよ。

仕事をする中で嬉しかったことはありますか?

病状やお身体的にもう家に帰るのは難しいよと言われていた方が、訪問診療の先生や看護師さん、ヘルパーさんの支援で自宅に戻ることができ、娘様と外出できるようになるまで回復されたのは嬉しかったですね。

逆に看取りの方のケースで、最期を自宅で過ごしたいという利用者様の希望のもと、訪問診療の先生や看護師さんが丁寧に関わってくださって、ご家族様から「しんどさや不安だけではなく、最期の時間をゆっくり過ごすことができました。」と感謝していただいたのはとても嬉しかったです。

つらかったこと、大変なことはありますか?

つらいこと、難しいこともたくさんあります。介護を受けられるご本人様とご家族様の意向が全く合わない場合は、どちらの気持ちもわかるので、そのあいだに挟まれたり、ご自宅の環境上、階段から降りられなくなると自宅での生活はあきらめて施設に入らざるを得なくなったり…。あと、ケアマネジャーはたくさんの知識が要求されるので、私の知識不足で利用者様からご指摘を頂くこともあります。

仕事をする中で意識していることはありますか?

自分の常識にとらわれず、相手のご意向をしっかり受け止めることでしょうか。あと、押し付けない、気を遣わせないことも気を付けています。私の元気がないと利用者様もすごくそれを敏感に感じられて、逆に冗談を言って笑わせてくださることもあるんですが、私としては「しまった…!」と感じる瞬間なんですよね(笑)。普段から利用者様に励まされたり、助けていただくこともたくさんあります。

ケアマネジャー以外のお仕事はあるんですか?

ケアマネジャーの仕事だけでなく、法人としては子ども食堂の活動や、地域のお祭りに参加したり、うちの施設でお祭りを開いたりと、地域の皆さんと一緒に盛り上げていこうという気持ちで取り組みをさせていただいています。地域に根差し、地域の皆様に支えてもらいながら働いていますね。土地柄、古くからお住まいの方だけでなく、小さいお子様も多いので、小学生が「トイレ貸して~!」って、うちの施設に入ってくることもあるんです(笑)

今のお仕事の魅力と、これから介護の仕事に就こうと思われている方へメッセージをお願いします!

ケアマネジャーの魅力は「常にたくさんの方と関わる仕事である」という事でしょうか。利用者様のご家族、医師、看護師、介護事業所、福祉用具の業者の方々等、それぞれ専門の方から貴重なお話を聞くことができるというのは、自分の成長に繋がっていると感じます。私自身すごい人見知りだったんですが、ケアマネジャーの仕事を通してこんなふうに人と話せるようになりました(笑)

ケアマネジャーってやっぱりきつい、しんどいというイメージがあると思いますし、事業所内でも「何をどうすれば業務負担が減るかな、軽減できるかな」って日々考えています。今後若い方が入ってきても、現場から状況の改善、負担の軽減に向けて声をあげていって欲しいと伝えていきたいです。

この記事に関するお問い合わせ先

茨木市 健康医療部 長寿介護課
〒567-8505
大阪府茨木市駅前三丁目8番13号
茨木市役所本館2階(14番-①・②窓口)
電話:072-620-1637・1639
ファックス:072-622-5950 
E-mail kaigohoken@city.ibaraki.lg.jp
長寿介護課のメールフォームはこちらから