茨木市で活躍する講師へインタビュー![中学校・社会科・学級担任(講師から教諭へ)]

更新日:2025年10月18日

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現在茨木市の中学校で1年生の学級担任と社会科の授業を担当している先生にインタビューをしました!

講師としての勤務を二年経て、教員採用試験に合格。教諭になって一年目です。

インタビューした講師の写真2

どうして先生になろうと思いましたか。

中学校時代の友人がきっかけです。その友人は、家庭環境が複雑で学校生活でも体調が優れない等大変な思いをしていました。当時は寄り添うことしかできませんでしたが、友人と同じような悩みを抱えるこども達の力になりたいと思い、中学校の教師を志望しました。今もこの思いは変わらず持ち続けています。

なぜ社会科を選択されましたか。

社会科も好きな教科でした。社会科は暗記科目というイメージがありますが、人としてどうあるべきなのか向き合える人間味のある教科だと考えています。地理・歴史・公民どれをとっても、最も自分事に感じやすい教科ではないでしょうか。人がより良く生きるために考えることのできる授業作りを心がけています。

現在の勤務内容を教えてください。

1年生担任とソフトボール部顧問をしています。校務分掌では時間割・文化委員・校外学習担当を担っています。初任なので様々なことに少しずつ関わらせてもらっています。

部活指導は大変ではないですか。

現在は3名の顧問で楽しくできているので、部活動が負担だと感じていないです。コミュニケーションを取りやすい環境で、分業ができているからだと思います。今日もインタビューがあったので、快く変わってもらいました。やりたいときにやる、休みたい時に休むことができているのが楽しくできている要因かもしれません。

部活指導の魅力を教えてください。

魅力は伝えきれないほどたくさんあります。その中で一番だと思うのは、生徒の成長を間近で感じられることです。かつて男子硬式テニス部の顧問をしていたときに、部としてのまとまりがなく、試合中に生徒達がすぐもめごとを起こすようなチーム状況にありました。「目標を立てずに仲間に当たるのは違う」「何時間でも話すから思いを一つにしよう」と声をかけ、ミーティングを重ねる中で目標が決まり、やっと3学年が集まって練習することができるようになりました。最終的に、地区大会優勝という目標を達成することができたとき、嬉しさとともに生徒を信じることができたこと、自信をプレゼントできた喜びに溢れたことを鮮明に覚えています。振り返るとこの経験が教師生活初めての生徒指導でした。

現在の仕事で大切にしていることはなんですか。

生徒との距離感、向き合い方、言葉だけでなく行動に移すことを大切にしています。生徒と一緒に悩んだり、笑ったりするなかで、「先生がいてくれてよかった」などの言葉をもらったときは、私自身も生徒たちの笑顔に救われていることがたくさんあるのだなと感じています。こども達と一緒に悩んで、乗り越えていけることが楽しい部分であり、やりがいの一つだと思います。

これまで勤務していて大変だったことを教えてください。また、どのように乗り越えましたか。

毎日大変だなと思うことがありますが、振り返るとそうでもないことが多いです。一番印象に残っているのは、一週間ぐらい一人の生徒とうまくコミュニケーションが取れない状況になったことがありました。私からも大切に思っていることを伝えられないもどかしさがありました。周りの先生に相談するなかで、色々な意見をもらい、本人と正面から話すこと以外に解決策はないと考えて、面と向かって話をすることにしました。私自身も素直な思いを伝えることが恥ずかしく、苦手な部分ではありましたが、なんとか思いを伝えることができたことで、前を向いて学校生活を送ってもらえたと思います。部活指導をしている生徒でもあったのですが、試合会場で再会したときに声をかけると「最後まで頑張った」と言われて、向き合った時間が無駄ではなかったのだと振り返る瞬間になり、嬉しかったことを覚えています。

インタビューした講師の写真4

勤務をしていて印象に残っていることを教えてください。

これも数えきれないほどあるのですが、直近だと、4月から前任校から今の学校への異動が決まったときのことです。自分が生徒の時は、頑張らないといけないという思いが強かったのですが、教師としての立場になると大切に思っている生徒と別れることが、こんなにも辛いものなのだという感情が強く残りました。この日は、講師から教諭になる覚悟を決めた日にもなりました。ほかにも初めて担任したときのことや修学旅行で起こったこと等話し出すと止まりません。

茨木市で勤務する魅力を教えてください。

茨木市は熱意のある先生が多く、チームで動く印象があります。こどもに向いている熱量が大きいと、講師として、教員として、2校で勤務して感じました。この点が茨木市の大きな魅力です。

大学卒業後、講師として勤務する時に不安だったことはありましたか。

こどもが好きで先生になりましたが、周りの先生とコミュニケーションが取れるか、どんな生徒がいるのか、社会人としてのプレッシャーに耐えられるかという3点が大きな不安だったと思います。授業のことを考える余裕はなかったです。

不安だったことをどのように克服しましたか。

日々の実践と先輩からの助言でした。生徒が登校してくると向き合う以外の選択肢はありませんでした。担当が3年生だったので、生徒たちのほうが慣れている様子でした。1週間ぐらい話をしていくなかで、打ち解けられたかなと思います。周りの先生方とは、同世代の先生がいなかったこともあり、職員室では緊張の連続でした。何も分からない状況でしたが、生徒との関わり方を見てもらっているうちに、声をかけてもらうことが増え、相談もしやすくなり、1学期の終わりごろには、自分を出して話せるようになったと思います。

試験を受けるうえで講師として働いた経験が活きたことはありましたか。

教材研究が筆記試験につながることが多かったので、筆記試験の勉強が苦にならず、身になっている実感が強かったです。模擬授業でも学生のときよりも実践を想像してできましたし、面接でも自信のある発言ができるようになりました。講師を経験することで、言葉に責任と重さが生まれたと思います。

試験対策はどうされましたか。

仕事が終わってから2時間ぐらい喫茶店等で勉強をしていました。主に過去問を解いて苦手な分野を数値化し、資料集等を使って何度も復習をしました。初めて担任をしていたこともあったので、仕事はメリハリをつけて、やることが終わったらすぐに帰るようにしていました。周りの先生方もプレッシャーをかけないようにしてくれていたように思います。

周囲からのサポートは受けられましたか。

模擬授業と面接は、周りの社会科の先生に見てもらいアドバイスをもらいました。何度も教室で練習したことを覚えています。また、履歴書を読んでもらって、色々な意見をもらいました。自分のなかでその意見を整理して、納得のいく形で本番を迎えられました。

講師としての勤務・教採の受験を考えている方へ一言お願いします。

プレッシャーを感じすぎずに、楽しみながら試験勉強ができたことが、生活面で負担にならなかったと思います。なのであまり気負いすぎずに試験を受けてもらえたらと思います。未来ある生徒の将来をこの大阪で一緒に支えていきましょう。共に熱く働ける日を楽しみにしています!頑張ってください!

インタビューした講師の写真4
業務タイムスケジュール
開始時刻 内容 補足
7:30 朝練 朝は自主練なので、生徒の様子を見守っています。
8:20 始業 授業時間までクラスに掲示する本日の予定を記入しています。
8:45 授業開始 空き時間は見回りや授業案の作成をしています。
15:25 授業終了 放課後は個別に支援が必要な生徒との時間にあてています。
15:45 部活指導開始 笑顔を大切に向き合っています。「できた」が「楽しい」につながるので技術指導も大切にしています。
17:00 部活指導終了 時間を守るように指導しています。
17:10 準備 家庭訪問や授業案の作成などを行っています。
18:30 退勤  
この記事に関するお問い合わせ先
茨木市 教育委員会 学校教育部 教職員課
〒567-8505
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電話:072-620-1823 
E-mail kyousyokuin@city.ibaraki.lg.jp
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