胃がん検診(胃バリウム検査・胃カメラ検査)
更新日:2025年04月01日
胃がんの死亡率は低下してきましたが、胃がんになる人は減っていません。早期に発見すれば高い確率で治すことができます。早期発見、早期治療のために検診を受けましょう。
胃部エックス線(バリウム)検査に加え、令和6年11月1日から胃内視鏡(胃カメラ)検査を実施しています。
ページ内目次
検査は2種類あります
市の胃がん検診には胃部エックス線(バリウム)検査と胃内視鏡(胃カメラ)検査の2つの検査方法があります。
胃部エックス線検査は40歳以上、胃内視鏡検査は50歳以上が対象です。
50歳以上の人は、受診場所や受診料などの違いをご確認のうえ、どちらかを選んで受診してください。
造影剤として、バリウム製剤を飲んでから行う胃のエックス線検査です。
バリウム製剤の服用後、検診台に乗りエックス線撮影を行います。
検診台では、左向き・右向き・うつ伏せ・仰向け・立位と姿勢をかえてエックス線撮影を行います。
検診後は下剤の服用が必要となります。
胃の全体像が把握できます。

※胃部エックス線検査のイメージです。
※現在、茨木市では検査着を使用しておりません。
対象となる人 令和7年(2025年)度 〔エックス線〕
令和7年(2025年)度中に40歳以上になる茨木市民。
ただし、以下に該当する人は対象外とします。
- 妊娠中の人
- 胃がん等の胃の疾患で治療中・経過観察中の人
- バリウム製剤アレルギーの人
- 胃を全摘出している人(部分摘出の人は、予約時にお申し出ください。)
- 体重が130キログラム以上の人
- 今年度、茨木市胃がん検診(胃部エックス線(バリウム)検査または胃内視鏡(胃カメラ)検査)を受診した人
- 令和6年度、茨木市胃がん検診(胃内視鏡(胃カメラ)検査)を受診した人
※検診当日の問診等の結果で以下に該当する人は、医師等の判断で受診できない場合があります。
- 収縮期血圧180mmHg以上または拡張期血圧110mmHg以上の人
- 便秘症の人(検査前72時間以上排便のない人など)
- 検診台で自立できない人
- その他、消化器・循環器・腎臓等の既往症や手術歴のため、検査に危険が予測される人
※すでに胃の痛みなどの自覚症状がある場合は、検診を待たずに、保険診療(有料)で医療機関を受診してください。
検査内容 〔エックス線〕
問診・胃部エックス線(バリウム)検査
実施場所と申込方法 〔エックス線〕
「巡回胃がん検診」として市内公民館等で受診できるほか、5月以降毎月、茨木市保健医療センターでも受診できます(共にスケジュール指定あり)。
※胃部エックス線(バリウム)検査は、委託医療機関での実施はありません。
なお、受診時には有効期限内の「茨木市健診チケット」が必要となりますので、忘れずにお持ちください。
巡回胃がん検診
公民館等に検診バスを配車して、胃部エックス線(バリウム)検査を実施します。
- 実施場所・日程・予約受付期間:毎月発行の広報いばらきをご確認ください。
- 申込方法:予約受付期間内に、電話(072-625-6685)、茨木市保健医療センター1階窓口(平日午前8時45分~午後5時15分)、またはウェブサイト「茨木けんしん予約システム」から予約できます。
- 定員に達し次第、受付を終了します。
- 日程・予約受付期間等については、以下のファイルのとおりです。
令和7年(2025年)度巡回胃がん検診日程一覧 (PDFファイル: 96.9KB)
茨木市保健医療センター
特定健診・後期高齢者医療健康診査と同時に受診する場合
健診を予約していただく際に、あわせて胃部エックス線(バリウム)検査の受診の希望があることをお伝えください。
予約方法については、以下のリンク「特定健康診査・後期高齢者医療健康診査を茨木市保健医療センターで受診するには」を参照してください。
特定健康診査・後期高齢者医療健康診査を茨木市保健医療センター等で受診するには
胃部エックス線(バリウム)検査のみを受診する場合
- 日程・予約受付期間:毎月発行の広報いばらきをご確認ください。
- 申込方法:予約受付期間内に、電話(072-625-6685)、茨木市保健医療センター1階窓口(平日午前8時45分~午後5時15分)、またはウェブサイト「茨木けんしん予約システム」から予約できます。
- 定員に達し次第、受付を終了します。
- 日程・予約受付期間等については、以下のファイルのとおりです。
令和7年(2025年)度胃がん検診・巡回胃がん検診日程一覧 (PDFファイル: 184.6KB)
注意事項 〔エックス線〕
胃部エックス線(バリウム)検査を受診される人は、下記の注意事項をお守りください。
- 受診日前日は、夜10時頃までに夕食を済ませてください。お茶・お水は、就寝前まで飲んでもかまいません。
- 検査当日は、脱水予防・胃粘膜除去目的のため、検査2時間前まで(検査会場に着く2時間前まで)にコップ1杯程度の水(約200ml)を飲んでください。以降は検査が終わるまで何も飲んだり食べたりしないでください。(ガム・アメも不可)
タバコは朝起きてから、検査が終わるまでは吸わないでください。 - 血圧等の薬を毎朝服用している人は、朝7時までに、上記の水で服用してください。ただし、糖尿病の薬(内服薬やインスリン注射)は、低血糖を起こすことがあるため、検査当日の朝は使用しないでください。
- 受診日当日、金具やボタンの付いているものは脱ぐ必要があります。検査着は準備しておりませんので、できるだけ着替えなくてよい服装でお越しください。ズボンやスカートは、少しずらす必要がありますので、ウエストにゴムの入っているものでお越しください。
- 当日の体調や、問診の結果により検査をお断りする場合があります。事前にお送りする注意事項をよくお読みください。
結果通知 〔エックス線〕
特定健診・後期高齢者医療健康診査と同時に受診した場合
- 茨木市国民健康保険にご加入されている人には、健診結果を活用していただけるよう、保健師等専門職による『健診結果説明会』を実施しています。健診結果とがん検診結果通知をあわせて説明会でお渡しします。
- 茨木市国民健康保険以外の健康保険にご加入の人には、約1か月後に、健診結果とがん検診結果通知をあわせてご自宅へ郵送します。
胃部エックス線(バリウム)検査のみを受診した場合
- 約1か月後に結果をご自宅へ郵送します。
(受診者数によって、結果の送付が多少遅くなることがあります。)
検査費用 〔エックス線〕
500円
ただし下記の項目にひとつでも該当する人は、検査費用が無料となります。
口または鼻から胃の中に内視鏡(細い管についたカメラ)を入れ、胃の内部を直接観察する検査です。
カメラで胃を観察できるため、小さな病変だけでなく、出血なども詳細に確認することができます。検診医の判断で保険診療(有料)として生体検査(組織の一部を切り取って、顕微鏡で観察する検査)を行うことがありますので、マイナ保険証等の持参が必要です。
市の胃内視鏡(胃カメラ)検査では眠った状態(鎮静薬の使用)、痛み止めの薬(鎮痛薬)を使用した検査はできません。
鼻から内視鏡を入れる場合、鼻出血を予防する薬を使用します。局所麻酔を使用する場合もあるため、薬に対するアレルギーのある人は医師に必ず相談してください。検査の際に使用する薬によって、副作用が起きることもあります。

※胃内視鏡検査のイメージです。画像は経口内視鏡ですが、経鼻内視鏡で検査を行う医療機関もあります。
対象となる人 令和7年(2025年)度 〔内視鏡〕
受診日時点で50歳以上の茨木市民。2年に1回の受診です。
ただし、以下に該当する人は対象外とします。
- 茨木市民ではない人
- 今年度、茨木市胃がん検診(胃部エックス線(バリウム)検査または胃内視鏡(胃カメラ)検査)を受診した人
- 令和6年度、茨木市胃がん検診(胃内視鏡(胃カメラ)検査)を受診した人
- 胃がんや胃内視鏡(胃カメラ)検査で検査する部位(食道・胃・十二指腸球部)を治療中、もしくは市の胃がん検診以外で1年以内に胃内視鏡(胃カメラ)検査を受けた人
- 明らかな自覚症状がある人
- 検診、人間ドック、胃部エックス線(バリウム)検査、胃がんリスク検診(ABC 検査)等で、異常を指摘され精査目的の人
- 妊娠中、あるいは妊娠している可能性がある人
- 病気の種類にかかわらず、入院中の人
- 胃全摘術後の人
- 抗血栓薬や抗血小板薬(血をサラサラにするお薬)等の薬剤で治療中の人(お薬手帳を持参ください。)
- 検査に使用する各種薬剤にアレルギーのある人
- のど・鼻などに重篤な疾患や手術歴があり、内視鏡の挿入ができない人
- 眠った状態(鎮静薬の使用)や痛み止めの薬(鎮痛薬)を使った検査を希望される人
- 呼吸不全、心疾患(急性心筋梗塞・重篤な不整脈など)のある人
- 明らかな出血傾向またはその疑いのある人
- 血圧が極めて高い人 ※高血圧の人は検査直前に血圧を測り、受検の可否を判断します。
- 医師が全身状態等を総合的に判断し、検査を行わないとされた人
- 検査に関して同意が得られない人
検査内容 〔内視鏡〕
問診・胃内視鏡(胃カメラ)検査
※経口内視鏡(口から検査する)の場合と経鼻内視鏡(鼻から検査する)の場合があり、医療機関によって検査方法は異なりますので、事前に医療機関にご確認ください。
実施場所と申込方法 〔内視鏡〕
胃内視鏡(胃カメラ)検査は委託医療機関のみで実施します。委託医療機関にて予めご予約のうえ、ご受診ください。
茨木市保健医療センターや巡回車検診では実施しません。
また、胃がん検診を受ける医療機関に初めて受診される人は、検査説明・内服薬等の確認のため、事前受診が必要な場合があります。
なお、受診時には有効期限内の「茨木市健診チケット」が必要となりますので、忘れずにお持ちください。検診に引き続いて実施した場合の生体検査(組織の一部を切り取って、顕微鏡で観察する検査)は保険診療(有料)となるため、マイナ保険証等もあわせてご持参ください。
注意事項 〔内視鏡〕
受診日前日や受診当日の飲食・処方薬等の内服・注射薬使用、また当日の服装等については検査を受ける医療機関の指示に従ってください。
結果通知 〔内視鏡〕
検査終了後に検査の概要については検査医から説明があります。
胃内視鏡(胃カメラ)検査は、別の医師によるダブルチェックの結果を踏まえ最終的な総合判定をするため、後日改めて検査医から判定結果をお伝えします。
(検査結果は約1か月後にわかります。)
検査費用 〔内視鏡〕
2,000円(検査医の判断で保険診療(有料)として生体検査を行うことがありますので、必ずマイナ保険証等をご持参ください)
ただし下記の項目にひとつでも該当する人は、検査費用が無料となります。
- 検診受診日に70歳以上の人
- 生活保護受給者(生活保護受給者証の提示が必要)中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律による支援給付を受けている人
- 市民税非課税世帯(世帯全員の市民税が非課税である世帯)の人
※事前に市民税課への申告、および茨木市保健医療センターへの免除申請が必要です。いずれかをしていない場合は有料となります。
胃がん検診の受診間隔
前年度に胃内視鏡(胃カメラ)検査を受診した場合、今年度の胃がん検診は、検査方法にかかわらず、受診できません。
詳しくは次のとおりです。
- 前年度に胃部エックス線(バリウム)検査を受診した場合、今年度の胃内視鏡検査は受診可能。
- 前年度に胃内視鏡検査を受診した場合 、今年度は胃部エックス線検査・胃内視鏡検査ともに対象外。
- 同一年度内の胃部エックス線検査・胃内視鏡検査の両方受診は不可。
胃内視鏡検査で十分に観察できなかった場合の再検査
胃内視鏡(胃カメラ)検査の再検査については、医師の判断により保険診療または全額自費での受診となります。また、茨木市胃がん検診の受診は2年後に可能です。
Q.胃内視鏡(胃カメラ)検査と胃部エックス線(バリウム)検査はどちらがいいのですか?
A.検診にとって重要な指標である、がんによる死亡を減らす効果について、どちらが優れているか、現時点で科学的な違いは明らかになっていません。
胃内視鏡検査では、異常があれば検診中にそのまま生体検査を実施できるメリットがあります。一方、服用中の薬によっては内視鏡で検査できない場合があります。また、内視鏡の方が検査の苦痛を強く感じる人が多いです。
Q.胃内視鏡(胃カメラ)検査を眠った状態で受けられないのはどうしてですか?
A.検診は自覚症状のない健康な人を対象に行うため、保険診療以上の安全性が求められます。
鎮静は、呼吸抑制などの副作用のおそれがあるため受けられません。
また「鎮静処置分を全額自費で支払うので、検診として受診したい」などのご希望もお受けしかねます。
なお、鼻やのどの痛みなどを抑えるための麻酔についても、安全性を考慮して一定の基準に沿って使用します。特定の薬剤の使用希望はお受けしかねます。
Q.自覚症状はありませんが、以前かかっていた病気のために、医師から定期的に胃内視鏡(胃カメラ)検査を受けるように言われています。市の検診を受けられますか?
A.市の胃がん検診は受けられません。
医師の指示がある場合は、保険診療等で受診してください。
Q.医師の診察を受けたことはありませんが、自分の判断で市販の胃薬を服用しています。検診を受けられますか?
A.症状によります。
検診を受けようとする医療機関で問診を受け、検診の対象となるかどうか確認してください。
地図情報
- この記事に関するお問い合わせ先
-
茨木市 健康医療部 健康づくり課(保健医療センター)
〒567-0031
大阪府茨木市春日三丁目13番5号
電話:072-625-6685
ファックス:072-625-6979
E-mail kenko@city.ibaraki.lg.jp
健康づくり課のメールフォームはこちらから