大規模盛土造成地マップについて

更新日:2023年07月01日

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公表の目的

大規模盛土造成地マップは、南海トラフ巨大地震や上町断層地震など、市内で想定される巨大地震などから生命や財産を守る為に、大規模に盛土造成された宅地がお住まいの近くに存在するかどうかを知っていただくことにより、市民の皆さまの防災意識を高め、災害の事前防止や被害の軽減に繋げるワンステップとしていただくためのものです。

このマップは、地形図等の重ね合わせにより抽出した大規模盛土造成地の概ねの位置と範囲を示したもので、危険な箇所を示すものではありません。

市民の皆さまに、このような大規模盛土造成地が身近にあるかどうかを知っていただき、防災意識の向上に繋げていただきたいと思います。

大規模盛土造成地とは

盛土造成地のうち以下の要件に該当するものを「大規模盛土造成地」と呼びます。

大規模盛土造成地とは

大規模盛土造成地マップ

大規模盛土造成地は、山を削り、谷を埋めるなどしてつくられているため、造成工事の前後で地形が変わります。この変化に着目して、造成前と造成後の地形図を重ね合わせて比較することにより、概ねの位置と規模を抽出しています。

マップの作成手法

変動予測調査の結果

近年の大地震時等における造成宅地の滑動崩落等の被害を受けて、国は造成宅地の災害を未然に防止または軽減し、宅地の安全性を確保することを目的に、地方公共団体が実施する大規模盛土造成地の変動予測調査等を行うための「宅地耐震化推進事業」を創設しました。

また、大規模盛土造成地の変動予測調査について、国のガイドライン(大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン)では、変動予測調査の結果を基に、宅地造成に伴う災害で、相当数の居住者等に危害を生ずるおそれが大きいと判断された大規模盛土造成地について、造成宅地防災区域の指定を行うこととされています。

茨木市では、令和4年度に国のガイドラインに基づき、大規模盛土造成地の変動予測調査を行いました。変動予測調査の結果、本市においては187箇所の大規模盛土造成地を抽出しましたが、いずれの箇所についても、緊急性があるものは認められず、早急な対策を要するものではないことが分かりました。そのため当面の間は、状況の変化や変状の発生等について経過観察を行うものとします。

大規模盛土造成地に関するQ&A

Q なぜこのようなマップを公表するのですか?
A 市民の皆さまに、谷間や斜面に大規模な盛土を行い、造成された大規模盛土造成地が身近に存在することを知っていただき、日頃から、ご自宅の宅地の状況や周辺の擁壁、斜面に目を配り点検をしていただくことを通じて、防災意識を高めていただき、災害の未然防止や被害の軽減につなげることが重要と考え公表します。
【参考:国土交通省パンフレット等 http://www.mlit.go.jp/crd/pamphlet.html


Q 大規模盛土造成地とはどのようなものですか?
A 盛土造成地のうち以下の要件に該当するものを「大規模盛土造成地」と呼びます。

・谷埋め型 盛土の面積が3,000平方メートル以上

・腹付け型 盛土を行う前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上で、かつ盛土の高さが5メートル以上


Q なぜ盛土造成地はつくられたのですか?
A 高度成長期による人口の増加に伴い、宅地として利用できる平らな土地が減少し、住まいの場所は郊外の丘陵地へと拡大していきました。丘陵地を宅地として利用する場合は、山を削り、削った土を盛って平らに土地をつくる工事が必要となりました。このように造成された土地の中には、大規模盛土造成地もあります。


Q 大規模盛土造成地に該当すれば危険ですか?
A 昭和36年と平成25年の地形図等を重ね合わせ、大規模盛土造成地に該当する概ねの位置及び範囲を示したものであり、危険箇所を示したものではありません。


Q 我が家が大規模盛土造成地に入っているのですが、どうすればいいですか?
A 宅地における災害を防ぐためには、日頃から、ご自宅の宅地の状況や周辺の擁壁、斜面に目を配り点検をしておくことが大切ですので、まずは宅地の状況をご確認ください。


Q 大規模盛土造成地マップと土砂災害防止法による土砂災害警戒区域等は異なるのですか?
A そのとおりです。大規模盛土造成地は上記でも記載していますが、一定規模以上の谷埋め型、腹付け型の盛土箇所を示したものであり、土砂災害警戒区域等とは異なります。

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