令和8年4月18日 流れるような庖丁さばきで魅了 総持寺の伝統行事「山蔭流庖丁式」
更新日:2026年04月23日
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18日、正午から、西国三十三所第22番札所高野山真言宗補陀洛山(ふだらくさん)総持寺(総持寺一丁目6番1号)の伝統行事の一つ「山蔭流庖丁式」が行われました。
この行事は、同寺の本尊造立の際、中納言藤原山蔭が本尊を彫る仏師に千日間にわたり、毎日異なる献立の料理でもてなしたことから、例年、秘仏本尊開扉法要と同じ4月18日に行われます。現在の形式は室町時代から伝えられており、当主が賓客を前に、座敷にまな板をおき、料理をして見せたことに由来しています。
式は、料理の神様として崇められている藤原山蔭に向け、魚を調理する腕前を披露するもので、藤原山蔭が祀られている開山堂(庖丁式殿)で行われました。腕前を披露したのは、山蔭流の調理師で作られた山蔭流京奉会から選ばれた小野省一さん(57歳)です。
直垂(ひたたれ)や烏帽子などといった平安時代の装束に身を包んだ小野さんは、右手に長さ約30センチの庖丁、左手には真魚箸(まなばし)を持ち、今年奉納する結び之鯛を見事な庖丁さばきで調理しました。堂内に流れる雅楽の調べに合わせ、鯛には手を触れず、勢いよくさばくさまは圧巻で、観客からは大きな拍手があがりました。
式を終えて、小野さんは、「とても緊張したが成功してよかったです。練習の成果が出ました」と晴れやかな表情で語りました。庖丁士の見事な技を堪能した観客は、「見事な庖丁捌きに圧倒されました」と話しました。

