3月上旬 さわやかな香りとほろ苦い春の味 三島独活の収穫が最盛期を迎える

更新日:2023年03月14日

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三島独活1
三島独活2
三島独活3

 

3月上旬、市北部にある千提寺地区の独活小屋(6メートル×12メートル)で、なにわの伝統野菜に認定されている「三島独活(うど)」の収穫が、最盛期を迎えました。

栽培するのは、今年で7年目を迎える独活農家の中井大介・優紀さん夫妻。三島独活の栽培には、江戸時代から伝わる伝統農法の「上室(うわむろ)栽培」を行っています。わらと干し草を積み重ねて発酵させて熱を作り、独活に春が来たと勘違いさせて育てます。

うす暗い独活小屋の中で中井さんは、太さ1~5センチ・長さ70センチほどの独活を一本ずつ根本から切り採りながら「直近3年は大雨や台風の影響から、病気にかかる独活が多く思うような収穫が出来ていませんでしたが、今年はより甘みのある独活が収穫できています」と笑顔で話しました。

三島独活の特徴は、色白で香りが良く、口当たりはやわらかいが、シャキッとした歯ごたえもあります。外側の皮は春の季節を感じられる風味で、根本の太い部分は特に甘さを蓄えています。あくも少ないため、その良好な風味を生かして酢のものやサラダとして生で食べられるほか、すき焼きや天ぷらと、さまざまな食べ方で楽しむことができます。

収穫は3月下旬まで行われ、京都や大阪の料亭などで振る舞われる予定です。