10月28日~11月5日 郡山宿本陣秋の特別公開を実施

郡山宿本陣特別公開の様子
郡山宿本陣の特別公開の様子
郡山宿本陣特別公開の様子

10月28日(土曜日)~11月5日(日曜日)、国史跡・郡山宿本陣(宿川原町3-10)の秋の特別公開を実施しました。

郡山宿本陣は、かつて正門わきの椿がみごとな花を咲かせたことから「椿の本陣」とも呼ばれています。当施設は江戸時代に参勤交代などで大名らが宿泊や休憩に利用したもので、忠臣蔵で有名な浅野内匠頭や日本地図を作った伊能忠敬も利用しました。

本陣は第17代当主である梶 洸(かじ たけし)さん夫妻が住まわれていることから、通常、見学するためには5人以上のグループで事前予約が必要ですが、春と秋の年2回実施する特別公開期間中は、午前9時半から午後4時半(入場は4時まで)まで、予約なしで1人でも見学できます。今回の特別公開では、特別企画展「本陣に伝わる藩札の世界」を開催し、江戸時代に紙幣の代わりとして使用されていた藩札を史料とともに展示し、本陣に伝わった藩札や当時の暮らしぶりを紹介しました。

訪れた市民は、「大名が泊まったという座敷に、江戸時代の様子を想像して歴史のロマンを感じました。庭の椿も立派で、また椿が開花を迎える3月初旬の特別公開にも訪れたい」と話し、中にはご当主の梶さんとの歴史談義に花を咲かせる見学者も。文化財に住んでみていかがですかという質問に対して、「生まれてからずっと住んでいるから実感がわきにくい」と話しつつも、「特別公開では多くの人に来てもらっている。せっかく来てもらった人に、これまで受け継いできた歴史の重みを感じてもらえるよう、古いながらも大切に手入れすることで、また後世に残し続けたい」と語る梶さんの言葉には、17代続く当主としての使命感が伺えました。

特別公開期間中には、学芸員や本陣当主の梶さんによる解説を受けながら本陣を見学できる「本陣見学案内」や、情緒的な尺八の音色を本陣で楽しめる「尺八演奏会」も実施されました。