広報いばらき

令和5年度 茨木市 施政方針

3月1日から市議会定例会が開かれ、福岡洋一市長が令和5年度の市政運営の基本姿勢を示す「施政方針」を発表しました。
その一部を紹介します。

問合先 政策企画課 電話620-1605

「共創」のまち、ワクワクがぞくぞくの「次なる茨木」

 世界的なパンデミックから3年、ようやく新型コロナウイルスと共存する社会へと移行が進んでいます。医療を筆頭に、福祉、教育等、様々な分野の皆さま、何より市民の皆さまの長きにわたるご尽力に対しまして、改めて敬意と感謝を申しあげます。今後とも、コロナ禍、物価高騰に対して即応性の高い支援に努め、市民や事業者の皆さまを支えてまいります。
 茨木らしい“顔の見える”活動を取り戻していくとともに、新たなプレイヤーを巻き込みながら、「共創」のまち、ワクワクがぞくぞくの「次なる茨木」へと歩みを進めてまいります。

 ワクワクがぞくぞくの1番手、文化・子育て複合施設「おにクル」が、11月26日に開館します。図書館、カフェなど多様な機能を備え、様々なニーズに応えるとともに、日々の忙しさから解放される第3の居場所、サードプレイスとしての役割を発揮します。7層を貫く吹き抜け空間が各フロアの活動をつなぎ、「日々何かが起こり、誰かと出会う」場となるよう、取組を進めてまいります。

 2番手が、安威川ダム周辺に令和6年中のオープンを予定している公園、「ダムパークいばきた」です。当施設は、やまとまちを“つなぎ”ます。歩行者専用としては長さ日本一となるつり橋や広場など、やまとまち両方の皆さまが、様々な活動、ワクワクを通して交流できる空間づくりをめざし、北部地域全体の活性化につなげてまいります。

 基礎自治体の使命として、様々な生きづらさを抱えた方々に、部局を横断した取組はもちろん、サポートいただく市民・団体の皆さまと縦糸と横糸のように織りなし、一人ひとりに寄り添い、包み込み、温めることが求められています。
 コロナ禍による様々な制約の中、救急病院の誘致、中学校全員給食の実現に向けた取組なども進めてまいりました。令和5年度につきましても、多くの「糸」をつむぎ、「豊かさ・幸せ」が実感できる「次なる茨木」を着実に織りなしていく決意です。皆さまにおかれましては、一層のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

茨木市長 福岡 洋一

主な施策

おにクル開館に向けた取組

施設・広場の整備

 ホールや子育て支援拠点、図書館等が集約された「おにクル」の11月の開館に向け、内装・外装工事を着実に進めるとともに、芝生広場を整備(73億7,396万円)

屋内こども広場の整備

 こどもの感性や発想力を育む環境を創出するため、1階に「まちなかの森」をコンセプトに屋内こども広場を整備(8,238万円)

開館イベント等の実施

 開館に向けた機運の醸成を図るとともに、施設利用へとつなげる機会を創出するため、プレ・記念・開館後イベントを実施(7,657万円)

こんな取組も

クラウドファンディングを活用した設備の充実

 おにクルへの愛着や施設利用への期待感を高めるため、クラウドファンディングを活用し、プラネタリウムへの電子観望システムの導入や、屋内こども広場に設置する木製遊具の制作等を実施(738万円)

「育てる広場」の推進 

 おにクルでの活動促進に取り組む(仮称)おにクル市民部会の立上げや、コーディネーターの活動支援等を実施(1,512万円)

第二期整備エリア(IBALAB@広場・福 祉文化会館敷地)の活用に向けた検討等 

 事業手法や事業者募集に向けた前提条件の検討・整理等を実施(385万円)

1 人と自然が共生する持続可能なまちに

ダムパークいばきたの整備等

 北部地域の魅力向上や活性化を図るため、安威川ダム周辺の公園整備等を実施(8億4,144万円)

元茨木川緑地リ・デザインの推進

 さまざまな利用を「育てる」空間として元茨木川緑地の活用を進めるため、モデル箇所の改修工事や次期整備の方向性を検討するための社会実験等を実施(1億6,266万円)

阪急茨木市駅周辺駐車場の再編

 阪急茨木市駅周辺の駐車場環境の再編にあたり、阪急茨木北口駐車場の整備等を実施(4億3,384万円)

公園遊具等の再整備

 公園の環境改善を図るため、公園遊具等の再整備を実施(7,340万円)

こんな取組も

(仮称)ウォーカブル戦略の策定

 人が中心の歩いて楽しいまちなか形成を推進するため、将来イメージ等の共有や各事業の方向性の整理等を行う戦略案を策定(847万円)

中心市街地等における景観形成の推進 

 魅力向上や賑わいの形成を図るため、ストリートデザインガイドラインの策定や屋外広告物条例案の作成等を実施(954万円)

阪急茨木市駅西口駅前周辺整備事業の推進

 時代の変化に柔軟に対応できる魅力ある駅前空間を実現するため、整備の方向性を踏まえたレイアウト案の変更や基本計画案を作成(1,416万円)

JR茨木駅西口駅前周辺整備事業の推進

 駅前周辺の活性化や交通結節点機能強化に向けた基本計画案の作成等を実施(1,718万円)

2 次代の茨木を担う人を育むまちに

私立保育園等の建設補助

 待機児童の解消と保育環境の充実を図るため、私立保育所・認定こども園の新設・改修に係る費用を補助(7,993万円)

つどいの広場(地域子育て支援拠点)の増設

 より身近な環境で子育て支援のさらなる充実を図るため、「つどいの広場」を増設(1,833万円)

小中学校体育館への空調設備等の整備

 平時の教育環境と災害時の避難所環境の改善を図るため、小中学校の体育館に空調設備等を整備(16億8,850万円)

中学校給食センターの整備

 令和7年中の中学校全員給食の実施に向け、栄養バランスのとれた給食を提供し、生徒の健全な心身の発達を図るため、PFI手法により給食センターを整備(10億2,602万円)

市民体育館第1体育室への空調設備の設置

 快適なスポーツ環境の整備や指定避難所としての環境改善を図るため、市民体育館第1体育室に空調設備を設置(1億1,154万円)

こんな取組も

学童保育室利用児童の増加への対応

 庄栄学童保育室の整備を行うほか、民間の放課後児童クラブの整備に要する経費を補助(2億7,513万円)

ヤングケアラーへの支援の充実

 家庭等で過度なケアを担っている子どもの早期発見・切れ目のない支援体制を構築するため、一元的な相談窓口となるコーディネーターの配置等を実施(383万円)

支援が必要な児童生徒の支援体制の拡充

 通級指導教室を増設するほか、市費により常勤講師を確保するとともに、学習面を支援するスクールサポーターを増員(5,194万円)

スクールソーシャルワーカー・スクールカウンセラーの拡充

 きめ細かな家庭支援と迅速な課題対応、児童生徒の相談等対応件数の増加への対策を図るため、スクールソーシャルワーカー・スクールカウンセラーを拡充(634万円)

中学校の配膳室の整備

 中学校全員給食の実施にあたり、給食センターから配送した給食を生徒に提供する配膳室を整備(2億909万円)

3 ともに支え合い・健やかに暮らせるまちに

地区保健福祉センターでの検診事業の拡充等

 受診機会の充実により、健康の保持・増進を図るため、地区保健福祉センターでの巡回子宮頸がん・乳がん検診を拡充するとともに、特定健康診査等を実施(631万円)

高齢者の自立支援・重度化防止の推進

 65歳以上高齢者の自立した日常生活の支援や重度化の防止を図るため、生活上の動作指導等を行う作業療法士等の同行支援の拡充や運動教室の増設等を実施(1,006万円)

こんな取組も

総合保健福祉計画(第3次)の策定

 福祉のさらなる推進や健康増進等を図るため、地域福祉、高齢者・障害者福祉、健康食育の各分野を総合的に包含した計画を策定(2,009万円)

誘致病院整備に向けた基本協定の締結等

 誘致病院の整備を円滑に進めるため、事業者候補者との連絡調整会議等の開催や基本協定の締結、国庫補助金の活用に向けた計画策定等を実施(1,605万円)

4 都市活力があふれる心豊かで快適なまちに

新型コロナウイルス感染症関連融資に係る利子補給制度の実施

 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者の負担軽減を図り、事業継続を支援するため、国の利子補給制度受給後の2年間の利子を補助(1億1,133万円)

市版準農家制度の創設

 意欲のある農業者の育成と人材確保を図るため、市版準農家制度を創設し営農指導を行うとともに、遊休農地の整備に要する経費を補助(289万円)

文化振興ビジョンの改定

 文化芸術施策のめざすべき方向性を明らかにし、指針として整理するため、文化振興ビジョンを改定(748万円)

こんな取組も

歴史文化姉妹都市(竹田市)との10周年記念事業の実施 

 姉妹都市間の交流を深めるとともに、伝統文化に触れる機会等を創出するため、竹田市ゆかりのオーケストラのコンサートや伝統工芸品制作ワークショップ等を実施(265万円)

将棋文化の振興イベントの実施

 将棋に触れる機会を創出するため、プロ棋士による公開対局や棋士による対局指導等を実施(205万円)

5 ともに備え命と暮らしを守るまちに

ハザードマップを活用した防災教育の推進

 児童への防災知識の普及啓発を図り、地域防災の主体を担う人材の育成等につなげるため、小学校で水害・土砂災害ハザードマップを活用したモデル授業を実施(62万円)

こんな取組も

災害用備蓄物資の更新等 

 防災力の強化を図るため、府の基本方針等を踏まえ、災害用備蓄物資を更新するとともに、避難所運営に必要となる物資を拡充(393万円)

6 対話重視で公平公正な市政運営

チャレンジいばらき補助金の拡充

 市民活動を支援し、さらなる活性化を図るため、チャレンジいばらき補助金の補助件数を拡充(258万円)

公共施設の再編に向けた合同庁舎の改修

 おにクルの開館に伴う公共施設の機能再配置を進めるため、合同庁舎の改修工事を実施(2億5,545万円)

市民総合センターの再配置等に伴う改修

 公共施設の機能再配置に伴い、市民総合センターを改修するとともに、施設の長寿命化を推進するための外壁改修を実施(2億7,946万円)

次期総合計画の策定に向けた市民意向調査等の実施

 めざすべきまちの方向性を示す第6次総合計画の策定に向け、市民意向調査や各種データの分析を実施(1,983万円)

こんな取組も

犯罪被害者等への見舞金の支給

 犯罪被害者やその家族の被害からの早期回復と負担軽減等を図るため、見舞金を支給(29万円)

キャッシュレス決済の推進

 利便性の向上と新しい生活様式への対応を推進するため、窓口での決済が多い業務にキャッシュレス決済を導入(228万円)

コミュニティセンターへのWi‒Fi型スマートロックの設置

 利用者の利便性の向上を図るため、Wi‒Fi型スマートロックを沢池コミュニティセンターに設置(417万円)