広報いばらき

特集 みんなで育てる複合施設
「おにクル」が来年11月オープン!

市民会館跡地エリアの第1期整備として、新施設と広場からなる複合施設が1年後に開館します。
公募と市民投票で決まった名前は「おにクル」。
光と緑があふれる公園のような建物は、目的がなくても訪れたくなる魅力がたくさん。
“縦の道”を通るだけでさまざまな出会いが待っています。

問合先 市民会館跡地活用推進課 電話655-2757

つながりが生まれる「立体的な公園」を

 「おにクル」はホール、子育て支援、図書館、市民活動センターなどが集まった複合施設です。市内に住む当時6歳の子どもが「怖い鬼さんでも楽しそうで来たくなるところ」と名付けたとおり、いつも何か楽しいことに出会えるような場所をめざしています。7階建ての建物はガラス張りで、できるだけ壁を少なくした自然光あふれる開放的な空間。各階には元茨木川緑地や芝生の広場をのぞむ緑のテラスが。そして、“縦の道”という各階をつなぐ大きな吹き抜けにより、建物と周囲に広がる緑豊かな景観が融合した「立体的な公園」のようになっています。さまざまな目的で訪れる人やにぎわいの気配は、思いがけない“何か”や誰かと出会うきっかけにも。
 開館まであと1年。「育てる広場」というキーコンセプトのもと、ワークショップなどで、市民の皆さんと一緒に考えたさまざまな可能性を反映しながら育ててきた「おにクル」は、完成後も使う皆さんとともに育っていきます。

市民会館跡地エリアにあるIBALAB(イバラボ)@広場も市民の皆さんと一緒に、使い方やルールを考え育ててきた。今では年間200回以上のイベントや活動が行われており、おにクルの在り方にもつながっていく

おにクルができたら!
ワークショップ参加者の声

未完成を楽しもう

1階
普段の生活ではつながらない人と出会いたい
エントランス広場
多目的ホール
屋内こども広場

2階
子育て相談を気軽にできる場
こども支援センター
えほんひろば
おはなしのいえ

3階
友だちやみんなで料理をつくって外で食べる。楽しく食育!
大ホール舞台・楽屋
リハーサル室
多目的スタジオ(ダンス・演劇・音楽)

4階
ファッションショーをしたい!
ストリートミュージシャンがライブ出来る場
大ホール1階席
大ホールホワイエ
カフェラウンジ

5階
開放的な空間で0歳から大人まで音楽を楽しみたい
図書館
大ホール2階席

6階
図書館の階段に座って本を読みたい
図書館

7階
ピクニックを屋内で
屋上広場で昼寝したり、寝っ転がってリアルプラネタリウム
市民活動センター
プラネタリウム
屋上広場
会議室・和室
コワーキングスペース

芝生広場と入口の間にある大屋根広場
オープンカフェがある

外の緑地とつながるような「立体的な公園」
緑に囲まれてコーヒーを飲みながらボーッとリラックス

ロゴマークが完成!

おにクルのマークは、鬼の目とツノ、“縦の道”を上から見た様子をらせんで表現。力強い鬼の目と広がりを感じられるようにすることで、茨木のシンボルになるようにとの想いを込めた。このマークと和文ロゴ、欧文ロゴを組み合わせながら使用していく予定

Interview

「日々何かが起こり、誰かと出会う」場に

おにクルの設計を手がけた伊東豊雄建築設計事務所 代表 伊東豊雄さん

 「おにクル」は、建物の中を公園のように自由に歩き回っていろいろな使い方ができるようになっています。各階の機能は“縦の道”によって互いに融け合い、吹き抜けを移動するときに目にしたことが気になれば、ちょっと寄ってみることができます。例えば、こども支援センターに来たついでに図書館に寄ることで、同じ興味を持つ人に出会うかもしれません。そのようなことが毎日のように起こると、すごくおもしろい場所になると思います。
※「おにクル」は伊東豊雄建築設計事務所・竹中工務店による設計

つながりがひろがる

1階 エントランス広場奥の多目的ホールは扉の開放が可能
3階 防音の多目的スタジオはガラス張り。活動を知ってもらうきっかけになるかも
4階 大ホールは約1,200席。本格的なコンサートから市民の皆さんの発表まで、多彩な演出に応える舞台でありながら、使いやすいシンプルなホール

養精中学校 吹奏楽部 後藤芽依(めい)さん
プロジェクションマッピングの映像に合わせた生演奏をできたらいいな
練習を見てもらうと楽しそう

養精中学校 吹奏楽部 橋本光生(こうき)さん
大ホールや芝生広場で太鼓や合唱、ダンスとのコラボをしてみたい

音楽、舞台、市民活動が交わり、広がる

 「おにクル」には、大ホールだけではなく、さまざまなスペースが用意されています。3階のリハーサル室や多目的スタジオはガラス張り、1階の奥にある多目的ホールは扉を開放し、エントランス広場や芝生広場との一体的な使い方もできます。オープンな共有スペースでも活動可能。「なにかやってみたい」気持ちを後押ししてくれる自由度の高さがあります。市民活動センターがある最上階の7階にも、屋上広場の周囲にはイベントでも使える会議室や和室が。また、コワーキングスペースや、プラネタリウムも備えます。
 多種多様な活動は見える、聞こえる、感じることで新たな刺激やコミュニケーションを生み出し、いろいろな活動と混ざり合い、「楽しさの連鎖」を広げていきます。

大ホールの予約受付が3月からスタート!

他のスペースに先がけて、令和6年春利用開始予定の大ホールが受付開始。

7階 屋上広場と一体的な利用も可能な和室
7階 空からの光が降り注ぐ人工芝の屋上広場
7階 市民活動センターは、すべての世代で生み出される多様な活動をコーディネートしながら、人と人、人とまちなどをゆるやかにつなぐ
7階 市民活動センター横 交流ホワイエ
1階 エントランス広場はイベントや展示にぴったり

養精中学校 吹奏楽部 富田にこさん
他の学校の吹奏楽部と同じ舞台で演奏したい!

おにクルで活動してみたい人はコーディネーターにぜひ相談を!

ワークショップに参加してみたら、楽しい企画やアイデアを持つ人の多さに驚きました。人と出会い、世界が広がるのが楽しくとてもいい経験になっています。今は市の立場で、IBALAB@広場で開催されるイベントの相談に乗り、実現をサポートしています。おにクルでも皆さんの活動を応援していきます!
詳しくは市ホームページで

市民会館跡地活用推進課 市民活動コーディネーター 蔭本真由美

Interview

楽しく使いながらみんなで育ててほしい

おにクル開館に向けた市民参加に携わるコミュニティデザイナー 山崎 亮さん

 「育てる広場」のワークショップは、新施設について考えたり、楽しく活動してみたり、たくさんの人たちが関わってきました。市民活動で大事なのは、なにより「楽しさ」があるかどうか。どこにいてもいろいろな人との交流が始まるきっかけにあふれた「おにクル」は、今後の活動を育む場として最高の環境ではないでしょうか。つながりが多いほど、人生は豊かになるそうです。ぜひ“縦の道”でキョロキョロして、一緒に楽しみ、出来事を共有できる友だちを増やしてほしいです。

たのしみが増える

さまざまな使い方で自分らしく過ごす

 用事があるから行くというのが従来の公共施設なら、「おにクル」は世代を問わず、何気なく立ち寄るだけでも楽しめる、今までにない公共施設といえます。
 「おにクル」では、縦の道を移動することで、自分にとってここちよく過ごせる場所をその時々で選ぶこともできます。図書館が2階~6階に分散しているのもポイント。メインとなる図書館フロアは5階〜6階ですが、こども支援センターがある2階には絵本、大ホールのある3階にはアート関連本などがあり、ソファベンチやテラス席など好きな場所で楽しめます。子育て世代にとっては、芝生広場や雨の日も遊べる屋内の遊び場などが、友だちの輪が広がる場にもなりそう。使うほどに「豊かさ」を広げてくれる「おにクル」は、誰にとっても魅力的な居場所となるに違いありません。

中嶋勇輔さん、香葉(このは)さん
子どもと遊べる場所を探していました。
完成が楽しみ!

1階 桜通り沿いには子どもの屋内遊び場が。“まちなかの森”をコンセプトに木製遊具を中心にした空間となる予定
2階 こども支援センターの階には靴を脱いで絵本が読める「えほんひろば」や、読み聞かせなどが行われる「おなはしのいえ」が
7階 プラネタリウムが移転。フロアには工作コーナーを備えた科学ギャラリーが

緑豊かなおにクルの図書館は、吹き抜けのある5階6階。約10万冊の蔵書は公園で読書するようにテラスで楽しむことも可能。館内のさまざまな活動によって生まれる音やざわめきもここちよいBGMに

2階のテラスにあるのが、スタジオジブリの『耳をすませば』で背景美術を手掛けた市内在住の画家、井上直久さんがデザインした「おはなしのいえ」。子どもたちが絵本の世界を存分に楽しめる空間に
南側の壁面には、茨木高校出身の彫刻家、名和晃平さんによるアートワークが。夕暮れごろ、円環の内外に配置されたLED照明プログラムが作動し、天体の運行や大きな時間の流れを想起させる光の表現で演出される
4階 大ホールホワイエは広々とした空間で、自習するなど思い思いの過ごし方も

首藤紗弥子さん、航(こう)さん、晴(はる)さん
子どもたちがたくさんの本に出会える場所ができてうれしい

世代を問わず、行くたびに新しいわくわくに出会える場に

市民会館跡地活用推進課 向田明弘

おにクルは、IBALAB@広場の雰囲気を引き継いでいきたいと考えています。誰にとっても敷居が低く、のんびりすることも、アクティブに使うこともでき、暮らしをちょっと豊かにする、そんな場にしていきたいです。
おにクルのことがわかる特設サイトもぜひご覧ください

参加者募集!

おにクルはみんなで一緒に育てる施設。
楽しい企画にぜひ参加ください。

【寄附プロジェクト】

【開館プレ事業】

など
今後もさまざまな参加メニューを企画予定。
ぜひチェックを

Interview

茨木ならではの豊かさや幸せを育む場に

茨木市長 福岡洋一

 JR茨木駅と阪急茨木市駅を結ぶ東西軸、元茨木川緑地による南北軸が交わる、まさにまちの真ん中に誕生する「おにクル」は、茨木の新たなランドマークとなる施設です。あえてさまざまな機能を詰め込んだことで、ほかのまちにはない特徴的な魅力が備わりました。「おにクル」は、多くの皆さんに使っていただくことで生まれる「人やコトとの出会い」によって成長し、「茨木らしさ」をどんどん育む場になります。1年後を楽しみにしていてください。