広報いばらき

防災知識

~安威川ダム編~

 安威川ダムは治水計画に基づき、100年に一度起こりうると想定される規模の大雨でも下流の河川を氾濫させない施設として、整備が進められています。令和5年度からの本格運用に向け、令和4年夏ごろには、いよいよ試験湛水(治水計画上の最高水位まで水を溜めた後、最低水位まで下降させ、堤体や貯水池周辺斜面の健全性を確認する試験)が開始され、ダムによる洪水調節が始まります。

安威川ダムの機能と役割

最大で100年に一度の降雨(時間雨量80ミリメートル程度、日雨量250ミリメートル程度)があった場合でも、河川の氾濫を防ぎ、市域の広範囲を洪水被害から守ることができます。

洪水浸水想定区域

安威川ダムが整備される前の洪水が想定される地域で、これからダムができることで、安威川の氾濫から守られる区域(26.0平方キロメートル)

安威川ダムの洪水調節の仕組み

安威川ダムの洪水調節は、人による操作は行わず、ダム湖内の水位に応じて洪水吐きから自然に水が流れ出る「自然調節方式」を採用しています。

平常時

下流河川の維持のために必要な水の放流や、フラッシュ放流(ダムができることにより出水量が減り、下流の河川の環境が変わってしまう懸念があるため、定期的に河川敷まで水面が上昇しない程度の人工的な川の増水を起こして、元の川の状態に近づけようとする放流)のための水を放流します。
最低水位90.2メートル~常時満水位99.4メートル

治水計画内の降雨時

ダムの治水計画の範囲内の降雨量の時は、洪水調節機能を発揮し、常用洪水吐きから安全に下流へ水を流します。
常時満水位99.4メートル~最高水位125.0メートル

治水計画を超える降雨時

ダムの治水計画を超える降雨量の時は、水位がダムの高さを超えないように、非常用洪水吐きから下流へ流します。このときは下流で河川が氾濫する可能性が高い状態です。
最高水位125.0メートル

大雨に警戒を!

安威川ダムの建設により、大雨による被害は軽減されますが、引き続き水害への注意が必要です。

Q 安威川ダムができると、水害が発生しなくなるの?

A

治水計画上の最大降雨(100年に一度の降雨)を超える大雨に対しては、引き続き、河川氾濫への注意と備えが必要です。また、ゲリラ豪雨等で短時間に大雨が降ると、これまでと変わらず、道路等の冠水が発生することがありますので、ご注意ください。

Q 水害が発生しそうなときはどうすればいいの?

A

河川等の水位が上昇した場合に、状況に応じて市が避難情報を発令します。発令されたら、危険な場所にいる人は直ちにその場を離れるか、安全な場所に避難しましょう。浸水が想定されるなどの危険な地域はハザードマップで事前に確認しましょう。

ダムに関すること=安威川ダム建設事務所 電話626-6083、ハザードマップに関すること=危機管理課 電話620-1617