広報いばらき

特集 茨木のまちは、時代とともに。

毎日、目に映っている茨木のまち。
市が誕生して74年、昔と今を写真で比べてみると、まちや暮らしの移り変わりがわかります。
そして、これからも時代とともに次なる茨木へと進化していきます。
問合先 まち魅力発信課 電話620-1602

中央通り
東西通り

まちの成長の軌跡はメインストリートが物語る

 茨木の中心を走る中央通りや東西通り。昔の写真を見ると道幅が細かったり、田畑が広がっていたり。高度経済成長期の勢いとともに、まちには人が増え、活気も増して車・バスなどの交通量も多くなりました。曲がりくねった道路や自動車のすれ違いが難しい道幅などが、改修されて現在の姿へと成長していきました。今も、茨木は便利で住みやすいまちへとさらに進化を続けています。「住みやすさ」の方向も、ハード面の整備からここで住む人にとって豊かさ・幸せが実感できるここちいい居場所づくりの追求へ。時代と茨木らしさに合ったまちづくりが、市民会館跡地エリアの整備など、まちの真ん中から進んでいます。

姿を変えるまちの変化を「郷土史」として残したい

田村文男さん

私は今、101歳になりますが、数年前まで茨木の写真を撮り続けてきました。カメラを初めて手にしたのは昭和15年ごろ。歴史の教員だったこともあり、その時々のまちを写真に残すことが歴史を刻むことになると思い、きれいになった道を愛車のスバル360であちこち走り回っていました。茨木は昔からいいまちでしたが、どんどんよくなっていきましたね。今も昔も住みやすいまちだと思っています。

ミニ展示「写真で見る昭和の茨木」を開催

とき

5月1日(日曜日)~30日(月曜日)、午前9時~午後5時(5月3日除く火曜日休み)

ところ

文化財資料館1階ロビー

田村さんから提供いただいた写真を今の写真と比較して展示します。ぜひご鑑賞ください。
なお、郷土の歴史を調べたい方は同館2階郷土史料室をご利用ください。

川端康成を輩出した伝統ある茨高とともにこれからも

堀廣旭堂
堀 博明さん

子どもの頃の遊び場は、当時自由に出入りできた向かいの茨木高校でした。店は昔から高校の購買部のようで、休み時間は生徒さんが集まり、にぎやかだったことを憶えています。今も放課後は参考書等を買いに行列ができることもあります。

元茨木川緑地

姿が変わっても愛されるまちの癒しの空間

 昭和10年に一部が廃川となった茨木川。子どもたちの格好の遊び場になるほどきれいな川だったといいます。廃川後は時間をかけて整備し、昭和50年には今の形に。まちの中心をつらぬく全長約5キロメートルの緑地帯に姿を変えました。
 今や茨木を代表するスポットの一つとなった元茨木川緑地。ウォーキングやランニングなどをはじめ、季節によって多種多様な植物や野鳥も見ることができるほか、アートや季節のライトアップなどお楽しみもたくさん。姿が変わっても、多くの人々が憩う場所であり続けています。

阪急本通商店街
茨木心斎橋商店街

現在に生き続けるぬくもりの場

 昭和30年代、国鉄(現JR)茨木駅と阪急茨木市駅の間には2つの市場と複数の商店街があり、近隣のまちからもたくさんの買い物客が集まっていました。なかでも誓文払いと呼ばれた当時のセールは、相当な盛り上がりだったそう。今も阪急本通商店街、茨木心斎橋商店街などには、あいさつが飛び交うあたたかさが健在。代々続く店に並んで新しい店も増え、時を超えて人々の暮らしを彩っています。

創業者の祖父は“茨木心斎橋”の名付け親

山口紅葉堂本店
山口幸則さん
裕美子さん

阪急本通商店街を越えて、先の中央銀座商店街のほうには公設市場や茨木スーパーもあり、買い物に便利な商店街周辺はまちの中心でした。明治から続く店なので、当時のチラシや広告などがあり、事前に言っていただければ本店でお見せすることもできますよ。

昭和30年代の文化とにぎわいが今に続く

虎谷誠々堂書店
虎谷健司さん

商店街の入口で育ったから、商店街はまさに生活の場。遠足の前は駄菓子屋におやつを買いに行くのが楽しみでした。近くの映画館には怪獣映画をよく観に行ったものです。昭和の雰囲気が今もなお感じられる商店街っていいですよね。

茨木のええトコ教えてください。

自宅に古き良き茨木を感じる昔の写真はありませんか?昔の思い出が詰まった写真をみんなで共有できる場「茨木ええトコ写真」に、ぜひ投稿してください。

そして、次なる茨木へ。

新施設&広場「おにクル」(文化・子育て複合施設)

 愛称が「おにクル」に決まった新施設&広場。ホールや子育て機能、図書館等で構成される複合施設の誕生で、新たな人の交流や憩い・活動の場となるよう整備していきます。また、期間限定の広場として整備したIBALAB@広場では、「つかう」と「つくる」を繰り返すハーフメイドの空間として、さまざまなイベントや過ごし方を試しながら、広場の魅力向上を図る社会実験を実施しています。

元茨木川緑地リ・デザイン

 現在の良さを生かしつつ、よりここちよく、魅力的な空間にするための取組みを市民の皆さんと一緒に推進中。植栽の更新や利活用空間の創出など、新しい可能性を検証・検討しています。

北部も
安威川ダム周辺エリアの整備

 まもなく試験湛水が開始され、令和5年度から本格稼働する安威川ダム。令和6年度には周辺施設もオープンする予定で、新名所となるよう、さまざまな取組みが進行中です。

南部も
南目垣・東野々宮土地区画整理

 広域への優れた交通利便性を有する同地区。商業・物流施設を中心に、市南部の拠点としてにぎわいと活力あるまちづくりを推進していきます。まちの愛称も募集します(「まちの愛称を募集」ページ参照)。