広報いばらき

特集2 東京2020 パラリンピックで銀メダル・銅メダル

和田選手、たくさんの勇気と感動をありがとう!!

 市内在住の和田伸也さんが、東京2020パラリンピックの男子1500メートルT11で銀メダル、男子5000メートルT11で銅メダルを獲得されました。和田さんのここまでの道のりなどを紹介します。問合先 スポーツ推進課 電話620-1608

和田 伸也さん Profile

 1977年生まれ。市内在住。市トップアスリート支援事業特別支援指定選手(第1号)。高校2年生の時に網膜色素変性症と診断され、大学3年生で視力を失う。20代後半に陸上競技を始め、現在は長瀬産業株式会社に所属。マラソン、10,000メートル、1,500メートル、800メートルで日本記録を持つ。

パラリンピックへの道のり

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で1年延期となった東京2020パラリンピック。今年44歳を迎えた和田さんは「陸上競技の性質上、年齢的に1年間の延期は不利になるのではないかという不安があった」と話します。また、練習場所として使用していた公園や競技場などの閉鎖や、密な状況を回避するため、複数の伴走者との練習ができなくなるなど、この1年間にはさまざまな苦難がありました。しかし、延期された分、準備ができる期間が増えたと前向きに捉え、フォームの改善に取り組むなど質の高い練習を継続。応援してくれる市民の皆さまやサポートしてくれる企業、支え続けてくれた仲間たちへの想いを原動力に、パラリンピックという大きな目標に向かって走り続けました。

大舞台で、最高の結果に

 前回のリオデジャネイロパラリンピックでは惜しくもメダルに届かず、悔しい思いをしましたが、「トラック競技の集大成」と位置づけて臨んだ今回の東京大会では、男子1500メートルT11で銀メダル、男子5000メートルT11で銅メダルを獲得しました。「市民の皆さまからのご声援や、日々のジョギングなどで協力していただいた大阪ミントJCの皆さま、フォーム改善のサポート等でご支援していただいた株式会社5‒RELAX、競技に専念できる環境を提供していただいた長瀬産業株式会社など、たくさんの方々のおかげで、最高の結果を残すことができました。ご声援いただきました皆さま、本当にありがとうございました」と和田さん。大舞台を戦い抜いた直後にもかかわらず、「次はマラソンで金メダルをめざします」と、既に3年後のパリでの大会を見据えています。

NEWS 和田さんに市民栄誉賞を贈呈します

 9月24日の市議会定例会本会議で、和田伸也さんを市民栄誉賞受賞者として決定することが同意されました。和田さんは「市民栄誉賞にふさわしい活動をこれからも続けていきたい。まだ獲得していないのは金メダル。そこをめざして頑張ります」と話しました。市民栄誉賞の贈呈は和田さんで8人目となります。問合先 秘書課 電話622-8121(代表)

Interview 和田さんをサポートした皆さん

長瀬産業株式会社
広報・ブランディング室統括 長妻 義之さん

和田選手が思う存分競技に専念できる環境を整えることが、私たちの役割だと考えています。これからも応援し続けます!

大阪ミントJC
事務局長 石井 美信さん

普段から和田選手のサポートランナーとして毎朝の練習をサポートしています。今回の結果に本当に感動しました。今後も一緒に頑張っていきたいです。

株式会社5ーRELAX
代表取締役 古石 隆文さん

和田選手のフォーム改善やボディケア面に携わらせていただきました。競技への情熱・目標達成に向けての姿勢など、とてもよい刺激をもらっています。

トップアスリートを支援していただける事業所等を募集

 市では、国際的なスポーツ大会で活躍が期待できる本市ゆかりの選手を、自社の製品や施設、場所の提供等で、支援してくださる事業所等の募集をしています。詳細は市ホームページをご覧ください。株式会社5ーRELAXは本制度により和田さんを支援しています。