広報いばらき

コラム「映画 葬式の名人」

費用の記載がない場合は参加無料。定員・申込などの記載がない場合は事前申込不要または当日直接会場へ。

 イオンシネマ茨木で先行公開中の映画「葬式の名人」の脚本・プロデュースを担当した大野裕之さんによるコラム。映画の見どころや裏話、公開に関する最新情報等を紹介します。問合先、まち魅力発信課 電話620-1602

映画の舞台裏(5)

 去る7月11日に茨木高校体育館で完成披露試写会がありました。前田敦子さん、高良健吾さんをはじめとして、映画の中の同級生役が、まるで同窓会のように茨木に戻ってきました。

 いよいよ舞台挨拶。体育館は抽選で選ばれた市民や茨高生ら約870人で満席。ちょうど川端康成が茨中時代に過ごした寄宿舎の場所なので、この日は川端康成もいらっしゃっていたはず。出演者たちが姿を現すと、大歓声が!前田さんは「なんてアットホームなんでしょう!」と感激。高良さんも映画と茨木への思いを、子役の阿比留照太君は「あっちゃんママの関西弁の練習が可愛かった」と話してみんな笑顔に。私も上海国際映画祭でのプレミア上映を報告。上海でも満席の会場から爆笑が起こりラストでは多くの人が涙を見せ、大切な人を見送って新しい人生を歩む主人公の姿は大きな共感を呼びました。

 上海では、「前田さんの演技はどうでしたか?」という質問に、「集中力がすごくて、涙を流すシーンで、リハも含めて4回とも涙を流したので、その場の全員が感極まりました」と私が答えると、ファンから大きな拍手が。中国でも、最も人気の日本人女優だそうです。

 ここで、茨高吹奏楽部有志から前日お誕生日の前田さんへハッピーバースデーを演奏。最高に盛り上がって、凱旋上映は終わりました。控室に戻って、前田さんはしみじみと「サプライズ、ありがとうございます」と言ってくれました。そんな、いろんな人の「ありがとうございます」が詰まった映画『葬式の名人』は、ただいまイオンシネマ茨木で先行公開中!ぜひご覧ください。