広報いばらき

コラム「映画 葬式の名人」

費用の記載がない場合は参加無料。定員・申込などの記載がない場合は事前申込不要または当日直接会場へ。

 8月16日からイオンシネマ茨木で先行公開の映画「葬式の名人」の脚本・プロデュースを担当した大野裕之さんによるコラム。映画の見どころや裏話、公開に関する最新情報等を紹介します。

問合先、まち魅力発信課 電話620-1602

映画の舞台裏(2)

 脚本を書く前にまず大まかなあらすじを考えます。あらすじは、2017年5月末から2か月ほどで5回書き直して完成させました。その後、脚本を10月から書き始め、11月末までに3回書き直して完成。それを持って、12月、樋口監督、榎プロデューサーと3人で茨木市を表敬訪問しました。駅に着いた瞬間、樋口監督は幼少の頃、万博を訪れるために茨木を訪れたことを思い出したそうです。樋口監督は万博から大きな影響を受けたとのことで、茨木との縁に導かれて今回監督をしていただくことになったのでしょう。

 茨木市長をはじめ、皆さんから「口は出しませんので、自由に作ってください」とのありがたいお言葉。最大限の信頼をいただくとともに、そのぶん最大限の責任も感じます。その後、副市長自ら案内役になってくださり、脚本に登場する場所を訪れるロケハン開始。よその方が「あっちの名所も入れて、こっちのポイントも映して」と書いた脚本ではなく、実際に茨木高校に通っていた僕が書いたので、ここで暮らす人の目線・動線で物語を書いた自負があります。北摂育ちの僕としては、テレビ向けの「がめつい大阪」ではなく、茨木のぬくもりを描きたいと思いました。

 昨年の5月22日に製作発表を茨木市役所で行いました。出演者の発表はまだでしたが、たくさんの新聞に掲載され、オール茨木ロケで映画が製作されるということで話題になりましたね。(つづく)