特集1 出会いと感性にあふれた「次なる茨木」
―平成30年度施政方針―
3月1日から市議会定例会が開かれ、福岡洋一市長が平成30年度の市政運営の基本姿勢を示す「施政方針」を発表しました。
政策6本柱に沿って平成30年度の主な事業を、一組の家族が紹介します。
問合先 政策企画課 電話620-1605
本市は、市制施行70周年という記念すべき節目の年を迎えることができました。JR総持寺駅の開業、新名神高速道路の全線開通、茨木松ケ本線アンダーパスの開通など、まちの賑わいや利便性の向上といった本市の発展を、皆さまと共に実感できることを有難く感じております。この意義ある年に、記念式典などの各種事業を実施し、これまでまちのために尽された方々に対し、改めて敬意と感謝を表するとともに、名誉市民である川端康成氏など、本市が誇れる魅力を市内外へ発信しながら、これまで70年つながれたバトンを「次なる茨木へ。」引き継いでまいります。
「次なる茨木」は、市民であるとないとを問わず、世代を問わず、誰もが人との偶然と必然の出会いがあり、何かを発見する、何かが起こる、生活や人生が変わっていく期待と可能性にあふれたまちであります。また、センスや感性が喚起され反応しあい、新たな何かが絶えず創造されることで、時代や価値観の変化に柔軟に対応し、人を魅了していくまちであります。そのような出会いとセンスにあふれた「次なる茨木」をめざして、皆さまと共に、次へ次へとたゆまぬ歩みを進めてまいります。
就任以来、最重要課題に掲げております待機児童問題は、鋭意、その解決に向けた取組みを進めてきたところでございますが、今後とも、その早期解決に向けた更なる取組みが必要であると考えており、全力で取り組んでまいります。もう一つの最重要課題、市民会館跡地エリアの活用は、コンセプトである「育てる広場」の実現に向けて、皆さまと共に具体的な機能を考えながら、名実ともに本市の象徴たる中心地となるよう、着実に取組みを推進してまいります。
市制施行70周年を迎え、「次なる茨木へ。」、まちの姿やまちに対する意識が変わっていく様を、共に実感できる年にしたいと考えており、誠心誠意、取り組む所存でございます。市民の皆さまにおかれましては、市政の推進に一層のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
茨木市長 福岡洋一
未来さん一家
お母さん(38歳)
お父さん(34歳)
次ちゃん(小学3年生)
なるくん(3歳)
おばあさん(65歳)
おじいさん(67歳)
以下未来さん一家会話
- 次ちゃん
- 今日は私たちがこれからの茨木を紹介するよ
- お父さん
- 6つの柱に沿って市の取組みを紹介していきます
- おじいさん
- 最初は「人と自然が共生する持続可能なまちに」について紹介するよ
- おじいさん
- 中心市街地の将来像「次なる茨木・グランドデザイン」をみんなで共有し、発展させるんだ。みんなの活動の場や機会もつくるんだって
1-(1)をcheck - おじいさん
- それと、元茨木川緑地のさらなる活用を図るリ・デザインも進行しているよ
1-(2)をcheck - お父さん
- そういえば、市民会館の跡地はどうなっているのかな?
- おじいさん
- 今年は、具体的な機能などを決める基本計画を策定するみたいだよ。ワークショップなどをしながら、みんなで一緒に考えていくんだって
1-(3)をcheck - おじいさん
- 高齢者の運転免許証自主返納を促進するため、返納者にICOCAなどの購入を補助してくれるんだ
1-(4)をcheck - おばあさん
- 車の運転はちょっと心配だから、返納しようかしら
1まちづくり
人と自然が共生する持続可能なまちに
- 1-(1)次なる茨木・グランドデザインの推進
- 中心市街地の将来像を示す「次なる茨木・グランドデザイン」の推進のため、多様な主体が出会い、活動する場や機会をつくりだす「次なる茨木・クラウド。」プロジェクトを展開(40万円)
- 1-(2)元茨木川緑地リ・デザインプロジェクト
- 樹木やベンチ等施設の老朽化が進む元茨木川緑地のさらなる活用を図り親しまれる施設とするため、リ・デザイン計画を策定(599万円)
- 1-(3)市民会館跡地エリア活用基本計画の策定等
- 具体的な機能や管理手法等を示す基本計画の策定と、PPP(官民連携)手法の導入可能性を調査(2,368万円)
- 1-(4)高齢者の運転免許証自主返納促進
- 高齢者の交通事故防止を図るため、65歳以上の運転免許証の自主返納者に対し、バス等の公共交通機関で利用できるICOCA等の購入費用を補助(900万円)(暮らしのガイド まちづくりページ参照)
こんな取組みもあります
- 空家活用提案事業の実施
- 空家の利活用の促進を図るため、地域課題の解決につながる空家活用の提案の募集と活用案を実現する改修を補助(630万円)
- 安威川ダム周辺整備
- 多くの人が訪れる北部地域のスポーツレクリエーション拠点の実現をめざし、民間活力を活かした基本構想を作成するとともに、事業者の公募に向けた取組み等を推進(3,650万円)
- ごみ分別方法等の多言語案内の整備
- 英語・中国語・韓国語表記のごみの分別方法等をホームページ・ごみ分別アプリ内で閲覧できるようにするとともに、外国語対応のリーフレットを窓口等で配布(65万円)
- 立地適正化計画の策定
- 市民の暮らしやすさの維持・増進を図るため、計画的な都市機能の立地誘導を促す立地適正化計画を策定(478万円)
以下未来さん一家会話
- お母さん
- 次は「次代の茨木を担う人を育むまち」についてよ
- お母さん
- 小学校などでは、英語教育の充実を行うのよ。この子たちは英語が好きだから、とても喜んでいるわ
2-(1)をcheck - お父さん
- よく話題になっている待機児童の問題がどうなっているか心配だね
- お母さん
- 私立保育所・認定こども園の建替え費用を補助したり、春日小学校用地に小規模保育施設のぞみを開設したりして、待機児童の解消を図るみたいよ
2-(2)をcheck - お母さん
- ほかにも、保護者が安心して働けるように、訪問型病児・病後児保育利用料補助金が創設されるのよ
2-(3)をcheck - おじいさん
- ユースプラザっていうのができるみたいなんだけど、どんなところなんだろう?
2-(4)をcheck - お母さん
- 中高生等が気軽に立ち寄れ、地域・学校とのつながりが弱い子ども・若者の居場所になるところみたいよ。ひきこもりや不登校にならないよう悩み相談もできるらしいわ
2教育
次代の茨木を担う人を育むまちに
- 2-(1)外国語指導講師による英語教育の充実
- 外国語指導講師を増員し、公立保育所・幼稚園等の「英語で遊ぼうデイ」の回数を増やすほか、小学校の「英語シャワーデイ」の内容を充実させ、全学年で実施(2,463万円(既存事業の拡充に要する経費))
- 2-(2)私立保育所等の建設補助、小規模保育施設のぞみの開設など
- 待機児童の解消と保育環境の改善を図るため、私立保育所・認定こども園の建替え費用の補助と春日小学校用地に小規模保育施設のぞみを開設(12億755万円)
- 2-(3)訪問型病児・病後児保育利用料補助金の創設
- 民間事業者が実施する訪問型病児・病後児保育事業の利用料の一部を補助(92万円)
- 2-(4)ユースプラザ事業の実施
- 配慮を必要とする中学・高校生等の居場所と相談窓口を提供し、保護者を含めた支援の連携体制の構築を図るため、ユースプラザを4か所開設(4,205万円)(暮らしのガイド 教育・子どもページ参照)
こんな取組みもあります
- 小中学校トイレ洋式化の推進
- 学校施設の環境改善を図るため、老朽化したトイレの改修に伴う実施設計と改修済トイレの便器を洋式化(1,500万円)
- こども医療費助成の対象年齢拡大
- 子育て世帯の経済的負担軽減のため、対象を15歳(中学校卒業年度末)まで拡大(1億7,228万円)
- 学童保育室の整備
- 中条学童保育室を新築し、春日学童保育室の既設1棟を畑田小学校へ移築(1億6,279万円)
- 東京オリンピックに向けたホッケー競技交流大会の開催等
- 東京オリンピックに向けた機運の醸成を図るため、立命館大学ホッケー場で、オーストラリア代表・日本代表チーム等の交流大会を開催(760万円)
以下未来さん一家会話
- おばあさん
- 私は「ともに支え合い・健やかに暮らせるまち」について紹介します
- おばあさん
- 合理的配慮の提供支援助成金を創設して、民間事業者等が障害のある人への配慮をしやすくするみたいです
3-(1)をcheck - お父さん
- 障害のある人が安心して暮らせるようになるのは、とってもいいことだね
- おばあさん
- その他にもさまざまな事業を行うそうですよ
- おばあさん
- 高齢者・重度障害者福祉タクシー料金助成が拡充されて、有料老人ホームの入居者も助成を受けられるんですって。外出しやすくなるわね
3-(2)をcheck - おじいさん
- 外出する機会が増えれば、認知症予防にもなるし、一石二鳥だね
- おばあさん
- そうね。認知症といえば入居者の家賃を減額した認知症高齢者グループホーム事業者の補助をするらしいですよ
3-(3)をcheck - お母さん
- 色々と充実しているわね。医療についてはどうなのかしら
- おばあさん
- 身近な医療が今後さらに充実するよう、地域医療の確保に取り組んでいるの。その一環として、地域医療支援病院の承認を受けた医療機関の施設整備に対し補助をするのよ
3-(4)をcheck
3福祉
ともに支え合い・健やかに暮らせるまちに
- 3-(1)合理的配慮の提供支援助成金の創設
- 民間事業者等による合理的配慮の取組みを支援するため、段差解消やコミュニケーションツールの購入等を補助(300万円)
- 3-(2)高齢者・重度障害者福祉タクシー料金助成の拡充
- 高齢者・重度障害者の経済的負担を軽減し、日常生活の利便性の向上と社会参加の促進を図るため、両制度の対象者に有料老人ホームの入居者を加える(526万円)
- 3-(3)認知症高齢者グループホーム利用者負担軽減補助の実施
- 認知症高齢者のグループホーム入所の経済的負担を軽減し、認知症高齢者ケアの充実を図るため、入居者の家賃を減額したグループホーム事業者に補助(1,557万円)
- 3-(4)「地域医療支援病院」の施設整備等補助金の創設
- 地域医療を担うかかりつけ医等を支援する「地域医療支援病院」として承認された医療機関に対し、必要となる設備等整備経費の一部を助成(5,000万円)
こんな取組みもあります
- 胃がんリスク検診の対象者の拡充
- ピロリ菌検査・ペプシノゲン検査を行う胃がんリスク検診の対象を30歳・35歳へ拡充(211万円)(トピックスページ トピックス8参照)
- 新たな児童発達支援事業の実施
- 初期療育を適切に行うため、ばら親子教室とすくすく教室を再編整備し、こども健康センターで新たな児童発達支援事業を実施(3,116万円)(トピックスページ トピックス6参照)
- 在宅医療・介護連携支援コーディネーターの配置
- 医療と介護の連携を図るため、在宅医療・介護に関する相談支援を行うコーディネーターを配置(650万円)
- 介護予防・生活支援サービス事業の拡充
- 通所型サービスB事業において、利用施設となるコミュニティデイハウスを新たに3か所整備(2,412万円(既存事業の拡充に要する経費))(暮らしのガイド 福祉・人権ページ参照)
以下未来さん一家会話
- 次ちゃん
- いよいよ私の番ね。「都市活力があふれる心豊かで快適なまち」について紹介するよ
- 次ちゃん
- 今年はなんといっても市制施行70周年だよね。式典など色々な記念事業を行うよ
4-(1)をcheck - おばあさん
- 式典では市の発展に貢献した人への表彰などが行われるのよね
- 次ちゃん
- 川端康成青春文学賞ができて、全国から短編小説を募集しているよ
4-(2)をcheck - お母さん
- もう募集を開始しているのね。よーし、お母さんも書くわよ!
- 次ちゃん
- 小学校に入る前の子どもと保護者向けのアートイベントも開催されるそうだよ
4-(3)をcheck - お父さん
- じゃあ、なるくんと一緒に参加しよう
- 次ちゃん
- サツマイモ好きの私が毎年楽しみにしているおいもスイーツフェア。なんと今回はさらに規模を拡充したいばらきおいもグルメフェアが開催されるんだ!
4-(4)をcheck - おじいさん
- それは楽しみだな。おじいちゃんと一緒に茨木のおいしいものを食べつくそう!
4経済
都市活力があふれる心豊かで快適なまちに
- 4-(1)市制施行70周年記念式典の開催
- 本市発展の功労者等への表彰をはじめ、「次なる茨木へ。」に向けたまちづくりを共感できる場として、市制施行70周年記念式典を開催(2,166万円)
- 4-(2)川端康成青春文学賞の創設
- ノーベル文学賞作家川端康成氏ゆかりのまちをPRするため、川端康成青春文学賞を創設し、全国から短編小説を公募(764万円)
- 4-(3)就学前親子対象アートイベントの実施
- 幼少期から創作活動に親しむ機会を提供し、想像力・創造力を育むため、就学前の子どもと保護者を対象にアートイベントを開催(50万円)
- 4-(4)いばらきおいもグルメフェア
- おいもスイーツフェアの参加店舗・参加者の増加を図り、茨木産サツマイモを使った商品のブランド化を促進するため、対象を飲食店全般に拡充したおいもグルメフェアを開催(327万円)
こんな取組みもあります
- 創業促進事業補助金の拡充
- 補助対象を創業後5年未満の個人・法人に拡充し、対象経費に「法人設立に要する経費」を追加(458万円(既存事業の拡充に要する経費))
- 正規雇用促進奨励金の拡充
- 働きやすい職場づくりを促進するため、ワークライフバランス等に配慮した職場環境を整備する市認定事業所に、正規雇用への助成額を増額するなど正規雇用促進奨励金を拡充(240万円(既存事業の拡充に要する経費))
- リノベのいばらきプロジェクトの推進
- DIY工房を拠点にワークショップや講座を実施し、活動のきっかけの場を提供(1,810万円)
- 新しい農業施策構築に向けた調査等
- 農業への関心を高め、新たな担い手の確保につなげる新しい農業施策検討のため、地域農業者とともにモデル事業を検討・実施(294万円)
以下未来さん一家会話
- お父さん
- 次は「ともに備え命と暮らしを守るまち」についてです
- お父さん
- 今年は一時避難地を活用した防災訓練を実施して、地域防災力を高めるんだ
5-(1)をcheck - お父さん
- あと、ワークショップを行って、指定避難所運営マニュアルを作るんだって
5-(2)をcheck
5安全
ともに備え命と暮らしを守るまちに
- 5-(1)一時避難地を活用した防災訓練の実施
- 地域防災力の強化を図るため、自主防災会等と連携し一時避難地である岩倉公園で防災訓練を実施(438万円)
- 5-(2)指定避難所運営マニュアルの作成
- 円滑な避難所運営や防災意識の向上を図るため、ワークショップを通じて、各指定避難所の運営マニュアルを作成(92万円)
こんな取組みもあります
- 高機能消防総合情報システムの整備
- 指令室と現場との画像等の共有や多言語通訳対応などの機能を追加した高機能消防総合情報システムに更新(5億9,850万円)
- 全国瞬時警報システム(Jアラート)新型受信機の導入
- 伝達時間短縮や気象に関する特別警報等の情報充実を図るため、新型受信機を導入(490万円)
以下未来さん一家会話
- お父さん
- 最後は「対話重視で公平公正な市政運営」を紹介するよ
- お父さん
- 若者が茨木の将来について提案する未来のいばらきコンテストを開催して、若い人の意見を聞こうとしているんだよ
6-(1)をcheck - お母さん
- 私も茨木の将来について考えてみようかな
- お父さん
- また、市役所に総合窓口(ワンストップ)をつくることを検討していくみたいだよ
6-(2)をcheck - 次ちゃん
- ほんとに色々なことが行われていくんだね。目が離せないね
- お父さん
- まちのことをもっと知って、もっと茨木を好きになろう
6対話
対話重視で公平公正な市政運営
- 6-(1)未来のいばらきコンテストの実施
- 将来の茨木を見据えた「若者らしい斬新かつ現実的な夢」を政策立案するコンテストを開催(384万円)
- 6-(2)総合窓口の導入検討
- 市役所窓口における市民サービス・利便性の向上を図るため、総合窓口(ワンストップ)の導入を検討(993万円)
こんな取組みもあります
- 公共施設構造体耐久性調査の実施
- 公共施設の有効活用と全体最適化を図るため、公共施設の耐久性や劣化度等の状況を調査(2,452万円)
- いばらき×大学連携事業の拡充
- 学生の本市への愛着の醸成と地域活性化を図るため、いばらき・大学連携事業補助金の対象件数を拡充(175万円(既存事業の拡充に要する経費))
これからの市の取組みに注目しよう
各取組みの詳細は、広報誌や市ホームページなどで順次お知らせしていきます