広報いばらき

特集 いばきためぐり

 豊かな自然が広がる中に、カフェや野菜の直売所などのお店がたくさんある茨木の北部「いばきた」。そこは、茨木でいま最もホットなスポットの一つ。

 今月の特集では、いばきたの魅力を余すことなくお伝えします。

問合先、北部整備推進課 電話620-1609

魅力あふれるいばきた

茨木の北部「いばきた」

 皆さんは茨木の北部に行ったことはありますか。山があるだけで何もないところと思っている人も多いのではないでしょうか。実はそこは茨木有数の魅力スポット。通称「いばきた」と呼ばれる茨木の北部の山間部には見どころがいっぱいです。

市街地からすぐそこの豊かな自然

 茨木の中心部から車で約20~30分走ると、いばきたのエリアに入ります。路線バスも走っており、車がなくても遊びに行けます。たくさんの人たちが行き交う茨木の市街地とは違い、いばきたには緑豊かでのどかな田園風景が広がっています。空気がきれいで、アジサイや彼岸花、紅葉などの花や木々が、四季折々の表情を見せてくれます。特に、段々に連なる棚田の新緑や金色に輝く稲穂の姿は圧巻で、その他にも写真映えするポイントがたくさんありますので、InstagramインスタグラムfacebookフェイスブックなどのSNSにぴったりです。

素敵なお店や施設がいっぱい

 豊かな自然だけでもいばきたを充分満喫できますが、お店や施設もたくさんあり、一日楽しく過ごせるところです。いばきたで採れた新鮮な野菜や季節限定のジェラートを買える直売所、趣きのある古民家カフェなどが点在しています。そのほかにも、「隠れキリシタンの里」として有名な千提寺地区には、その歴史が学べる史料館もあります。また、スポーツ施設や木工工作のできる施設もあるので、親子でも楽しめるさまざまな体験ができます。最近ではサイクリングを楽しみにいばきたに訪れる人も増えています。(下記インタビュー参照)。

Interview 美しい風景がサイクリングにピッタリ
くらしサイクル店長木原良広さん

 私はまちの自転車屋を営みながら、趣味でサイクリングをしています。いばきたは風景がとても美しいので、サイクリング最大の魅力である「景色を楽しむ」には絶好の場所です。また、素敵なお店もたくさんあり、「次はあそこに行こう」と、訪れる度に次が楽しみになります。坂が続くので、自転車に乗り慣れていない人は大変かもしれませんが、そのつらさも良い思い出になりますよ。ぜひ一度足を運んでみてください。自転車で行くときは、工事車両などもたくさん通るので、道路が細くなっているところや、カーブが続くところは気をつけてくださいね。

ホッと、ゆっくり満喫

 いばきたは自然豊かで、落ち着ける場所が多いので、ゆっくりと色々な場所を巡るのがおすすめです。時間を忘れてのんびり過ごせる。それこそがいばきたの一番の魅力です。

いばきたマップ

ここでは、いばきたのお店や施設、撮影ポイントを紹介します。あなたが気に入る場所がきっとあるはず。一度「いばきためぐり」してみませんか。

忍頂寺スポーツ公園

午前7時~午後5時、忍頂寺1049 電話649-4402

グラウンド、テニスコートのほかに、長さ70mのローラースライダーもあり、誰もが楽しめる施設です。併設された竜王山荘の安威川ダムカレーは人気の一品。

cafe らん

午前11時~午後3時、火曜日・水曜日休み、忍頂寺164-5 電話665-7839

民家をそのままカフェにした店内はとても居心地がよく、地元野菜たっぷりの「おかんの里山ランチ」と隣の焙煎所でブレンドしたコーヒーがおすすめです。

大岩いも掘り園

大岩82

広大な畑で、美しい自然ときれいな空気の中のいも掘りは、いばきたの秋の風物詩。ホクホクとした食感の「紅あずま」や「紅はるか」等を一度ご賞味ください。

THE FOREST OF ARTS M's Cafe

午前10時~午後4時、土曜日・日曜日、祝日営業、千提寺249 電話649-4308

ジャズやボサノバなどの音楽が流れ、見晴らしの良いテラス席もあるおしゃれなカフェです。日替わりのブランチは、店長の渾身の創作料理です。

夢咲茶屋ゆめさきぢゃや

午前10時~午後4時、不定休、銭原916 電話649-3087

採れたての野菜をふんだんにとり入れたランチや店一押しのシフォンケーキが味わえます。古民家を改装したカフェは、地域の人も集う憩いの場です。

一夢想いちむそう

午前11時30分~午後3時、火曜日・毎月1日・2日休み、上音羽478 電話649-3025

築200年の古民家と、風情のある庭園。情緒あふれる店内で、旬の食材を使った季節感のある月替わりのコース料理が堪能できます。

見山の郷

午前9時~午後5時、火曜日休み、長谷1131 電話649-3328

地元産の新鮮な野菜を販売し、市内だけでなく市外からもたくさんの人が訪れます。龍王みそやジェラート、赤紫蘇サイダーなどの加工品も人気があります。

キリシタン遺物史料館

午前9時30分~午後5時、火曜日・祝日の翌日休み、千提寺262 電話649-3443

史料館のある千提寺などから発見されたキリシタン遺物や日本のキリスト教にとって貴重な資料を展示しています。

里山センター

午前9時~午後5時、火曜日休み(祝日の場合は翌日休み)、泉原20-2 電話646-7531

木工作品づくりや炭焼き体験(要予約)、自然観察林での散歩、バーベキューなどが楽しめるほか、さまざまなイベントも行っています。

次なるいばきたへ。

安威川ダムと新名神高速道路

 豊かな自然や素敵なお店があって魅力いっぱいのいばきた。実は安威川ダムの完成(2022年完成予定)と新名神高速道路(秋頃供用開始予定)の開通によって、さらに魅力的なスポットになろうとしています。

 安威川ダムは治水のために建設されていますが、観光拠点としても期待されており、ダム湖を活かしたレジャーや周りの美しい自然を求めて、市内外からたくさんの人が訪れる場所となるよう検討を進めています。

 また、名古屋と神戸を結ぶ新名神高速道路のインターチェンジがいばきたにできます。全国各地といばきたが高速道路でつながり、遠方の人にもいばきたを知ってもらう機会になります。

 このように、いばきたはその魅力にさらなる磨きをかけようとしています。

魅力の根幹は地域の人たちの想い

 いばきたを魅力的な地域へと導いているのは、山間部という立地や大型事業だけではありません。そこに住む人たちの熱い想いが、いばきたを魅力的なスポットにしているのです。

 新名神高速道路のインターチェンジができる千提寺では、自治会の有志が「千提寺まちづくり委員会」を発足させ、地元の魅力を発信するため、「千提寺さと巡り」などのイベントや、回遊路の整備などを行っています。また、安威川ダム建設地の周辺に住む人たちや市観光協会などが、ダム周辺の魅力や課題について話し合うワークショップを行い、その内容を周辺のまちづくりの検討に役立てています。

 そのほかに、いばきたで採れた農産物の直売所である「見山の郷」でも、いばきたの活性化に力を入れています(下記インタビュー参照)。

連携していばきたの活性化を
de 愛・ほっこり 見山の郷 代表理事 原田忠節さん

 見山の郷では、いばきたで採れた農産物や加工品などを販売しています。見山の郷を訪れる人はリピーターが多いことが自慢です。のどかな風景やゆっくりと流れる時間を気に入ってくれているのだと思います。また、田んぼや紅葉など季節ごとに姿を変える山々の自然は、私たちを楽しませてくれます。梅雨の時期に見山の郷周辺で、咲き乱れる5,000株以上のアジサイは圧巻です。

 これからのいばきたを一層盛り上げていくには何よりも連携が大切。店や施設を周遊できるような仕掛けが必要です。そこで、自転車でいばきたを楽しみたい人向けに、近くの竜王山荘と見山の郷が連携をとりながら、レンタサイクルができるよう取組みを進めています。竜王山荘を出発点にすると、坂もそこまできつくはないので、空気がきれいなところで気軽にサイクリングを楽しみながら、たくさんの店や施設を巡ることができます。

 このように、いばきた全体が連携し、相互に活気づけていかなければなりません。市や観光協会などとも連携をとりながら、今後もいばきたを盛り上げて、多くの人にいばきたを好きになってほしいです。

いばきたで素敵な時間を

 市もいばきたを盛り上げる取組みを行っています。その一環として、来年に迎える市制施行70周年に向けたイベントの一つ「いばきたフォトサイクリング」を開催します(下記参照)。その他にも安威川フェスティバルや新名神高速道路、パーキングエリアを活用したイベントなど、いばきたの魅力を発信するイベントを企画し、地域の人たちやボランティア団体などの協力によって、いばきたを盛り上げていきます。(詳細は決まり次第、広報いばらき等でお知らせ)。

 こうしたイベントはいばきたに触れ、いばきたを知るチャンスです。いばきたで素敵な時間を過ごしてみませんか。

「いばきた」フォトサイクリング

とき、10月14日(土曜日)、午前10時~午後5時、桑原ふれあい運動広場集合、対象、中学生以上(20歳未満は保護者の同意要)、定員、200人(多数の場合抽選)、申込、9月20日までに、ホームページ(http://www.ibakita.jp/)から電子申込、または電話、ファックスで、いばきたフォトサイクリング事務局 電話0120-998-662 FAX749-0030

いばきたのお店や施設でスタンプラリー

スタンプポイントを自転車で巡り、スマホを使ってデジタルスタンプをゲットしよう。いばきたの魅力的なスポットをゆっくり自転車で巡りましょう。スポットによっては楽しい企画も用意しています。

写真を撮ってSNSに投稿しよう

サイクリング中に、気に入った風景やスポットの写真を撮りましょう。撮った写真にハッシュタグ「♯いばきた」等をつけてSNS(Facebook、Twitter、Instagram)に投稿すれば、特設サイトにも自動で掲載されます。投稿された写真から、優秀作品を数点選定し、受賞者には後日、賞品を贈呈します。

いばきたに行く前に

いばきたをより楽しむための情報をまとめています。冊子類は北部整備推進課等で配付しています(「いばらきの山とまちをつなぐ」は市ホームページで公開のみ)。また、市観光協会ホームページでも、ハイキングのモデルコースなどを紹介しています。

冊子・動画「いばらきの山とまちをつなぐ」

身近なアクセス手段である自転車を使って、いばきたの自然にふれ、人々と交流を行うことで、山間部での営みを続けている人々の想いを取材した冊子・動画です。動画を見るには市ホームページから。

ガイドブック「いばきた」

施設や四季折々の風景などを紹介した北部エリアガイドブックの決定版。10月にはプチリニューアルを予定しています。この特集で紹介したお店も載っていますので、いばきたへ行く前に、必ず手に入れておきましょう。

環境エコ定期券制度のご利用を

阪急バス通勤定期券利用者は、土曜日・日曜日、祝日は券面(定期)区間外でも100円で利用できます。さらになんと同伴の家族も大人100円、小人50円で利用できて、とってもお得。休日は家族でいばきたへ出かけ、のんびりとした一日を過ごしませんか。

サイクリングマップ GO CYCLING! TO AIGAWA

初心者が気軽に挑戦できるコースからサイクリストのトレーニングになるコースまで、山間部のおすすめサイクリングコースを紹介しています。里山のサイクリングを楽しみたい人はぜひどうぞ。

茨木ええトコ写真

皆さんから投稿された茨木のお気に入りスポットや古き良き茨木の写真を掲載しているホームページです。いばきたの写真もたくさん掲載されており、場所を地図で確認できます。良いなと思ったスポットに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。