広報いばらき

特集1 次々とひろがるはてしない未来

平成29年度施政方針

 3月3日から市議会定例会が開かれ、福岡洋一市長が平成29年度の市政運営の基本姿勢を示す「施政方針」を発表しました。

 政策6本柱に沿って平成29年度の主な事業を、一組の家族が紹介します。

 問合先 政策企画課 電話620-1605

 今、全国的に人口減少が問題になっています。本市においても、現在は人口が増加しているものの、今後数年で、減少に転じると予測しています。そのため、多くの人に「住んでよかった」と思ってもらえるようなまちになることが必要です。特に、まちが持続していくためには、「仕事」、「教育・子ども」、「安全・安心」の充実、そして、これを支える「健全財政」の4つが重要であると考えています。中でも、「仕事」、「教育・子ども」の2つに影響を及ぼす待機児童の問題につきましては、最重要課題の一つであると認識し、待機児童ゼロの実現をめざした対策を講じます。

 そして、市のもう一つの最重要課題、市民会館の跡地活用につきましては、市民の皆さまにとって、新たな「心の中心地」となり、居心地の良い場となるよう、昨年実施した市民会館100人会議でいただいたご意見をもとに、着実に手続きを進めてまいります。

 本市は、来年、市制施行70周年を迎えます。その先駆けとして、多くの市民の皆さまからのご意見を踏まえた上で、ブランドメッセージを「次なる茨木へ。」に決定いたしました。これには、「茨木」という漢字の中に「次」という文字を読み取り、過去・現在・未来をつないでいく、「次々とひろがる、はてしない未来」などのイメージを広げ、これからの茨木への期待感と活動意欲を喚起したいとの願いが込められています。

 本市の財政見通しは、何も手立てを講じなければ、財源不足が累積する厳しい状況が予測されます。このような中、市民の皆さまにおかれましては、確かな未来を見据えたまちづくり、「次なる茨木」に向けた市政の推進に、より一層のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

茨木さん一家

お父さん(44歳)
ユメちゃん(4歳)
お母さん(38歳)
未来くん(小学5年生)
おばあさん(69歳)
おじいさん(67歳)

お兄ちゃん今日は何すんの
今日は僕たちがこれからの茨木について紹介するよ
6つの柱に沿って市の取組みを紹介していくね。はじめは「人と自然が共生する持続可能なまち」についてだよ

まちづくり

1 人と自然が共生する持続可能なまち

1-(1)市民会館跡地活用における基本構想の策定

 市民会館跡地活用について、専門的・多面的な立場から検討するため、委員会を開催するとともに基本構想を策定(655万円)

1-(2)立命館いばらきフューチャープラザグランドホール利用料金の一部助成

 市民団体の利用を促進するため、ホールの利用料金の一部を補助(455万円)(「トピックス」ページ参照)

1-(3)茨木松ケ本線の来年春の全線開通

 平成30年春開通予定の茨木松ケ本線の供用開始にあたって、竣工式典を開催(291万円)

1-(4)生きもの発見ガイドブックの作成

 生物多様性についての理解を深めるため、市内で発見可能な生きものの見分け方や特徴を紹介し、観察する際に活用できる生きもの発見ガイドブックを作成(225万円)

こんな取組みもあります

多世代近居・同居支援の実施

 多世代が支え合って暮らせるまちづくりを進めるとともに、定住促進を図るため、住居取得やリフォームにかかる費用を補助(1,500万円)

空家活用の推進

 空家の有効活用を促進するため、「空家等対策計画」に基づき、セミナーの開催や所有者に対する空家の活用・改修に関する情報提供等を実施(336万円)

居住マスタープランの策定

 今後の少子高齢化や人口減少社会を見据え、住生活や住環境の変化に対応した「住まいと暮らしのあり方」を示す総合的な計画を2か年で策定(654万円)

1-(1)をcheck

まず、みんなが気になっている市民会館の跡地活用について基本構想が策定されるよ。どんなふうになるか楽しみだね

1-(2)をcheck

それに、立命館いばらきフューチャープラザのグランドホール利用料金が一部助成されるんだ

1-(3)をcheck

さらに交通面ではイオンモール茨木と立命館大学をつなぐ茨木松ケ本線が来年の春に全線開通するよ

渋滞が少しでも減るといいねんけどな

1-(4)をcheck

ほかにも、市内の生きものの観察に活用できる生きもの発見ガイドブックも作成されるんだって

茨木で見られる生きものがわかるんだ。ガイドブックができたら探しに行こうよ
私は「次代の茨木を担う人を育むまち」について紹介するで

教育子育て

2 次代の茨木を担う人を育むまち

2-(1)待機児童対策

 私立保育所等の建設補助、公立幼稚園の認定こども園化、小規模保育事業所の整備、待機児童保育室みらいの開設など(9億1,541万円)

2-(2)小学校・中学校業務サポーターの設置

 持続可能な学力向上の取組みを推進するため、教員が行っている事務の支援を行う「業務サポーター」を設置(2,508万円)

2-(3)小学校・中学校学習サポーターの設置

 「専門支援員」、「支援教育サポーター」を統合して「学習サポーター」として充実(1億2,114万円)

2-(4)英語教育の充実

 保育所、幼稚園、小学校・中学校でネイティブの英語に触れる時間を増やし英語教育をさらに充実(1,007万円)

こんな取組みもあります

子育て世代包括支援事業の実施

 妊娠期から子育て期までをきめ細かく支援する体制を構築(373万円)(「トピックス」ページ参照)

ユースプラザの開設

 様々な支援を要する中学生・高校生の居場所と併せて、相談機能をもつ拠点として開設(2,380万円)

こども食堂への補助

 子どもたちが抱える課題等の早期発見につなげるため、食事や学習、交流の場を提供する団体に対し、施設使用料を助成(67万円)(「教育・子ども」ページ参照)

図書館の広域利用の開始

 図書館のさらなる利便性の向上を図るため、北摂7市3町の図書館で、貸出サービスが受けられる広域利用を開始(80万円)

2-(1)をcheck

待機児童解消のために私立保育所等の建替えや、5つの公立幼稚園の認定こども園化が行われんねん

この4月から300人ぐらい定員が増えるんだよ

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小学校・中学校では、先生が子どもと向き合う時間を増やすため、先生の業務を支援するサポーターが配置されるんやで

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さらに、授業の中で子どもの学習を支援してくれるサポーターも充実されんねんて

これでまた子どもたちの学力が上がったらええね
未来もね

2-(4)をcheck

それと、英語教育がますます充実するみたい

英語で遊ぼうデーが始まるんやって!
How's the weather today?(今日の天気はどう?)
It's sunny!(晴れ!)
すごい!もうそんなに英語を話せるんや
次は「ともに支え合い・健やかに暮らせるまち」についてや

福祉

3 ともに支え合い・健やかに暮らせるまち

3-(1)介護予防・生活支援サービス事業(訪問型サービスB)の実施

 要支援1・要支援2の高齢者等を対象に、住民主体(NPO法人等)による訪問型サービスBを新たに実施(162万円)

3-(2)介護予防・生活支援サービス事業(通所型サービスB)の拡充

 要支援1・要支援2の高齢者等を対象に、住民主体(コミュニティデイハウス)による通所型サービスBを5か所増設(3,730万円)

3-(3)新たな「元気!いばらき体操」の制作

 介護予防の取組みを一層推進するため、市独自の「元気!いばらき体操」に、栄養改善、うつ・閉じこもり予防のプログラムを盛り込んだバージョン3を制作(385万円)

3-(4)糖尿病の重症化予防に向けた医薬連携

 糖尿病の重症化予防のため、薬剤師会・医師会と連携し、患者への生活指導などを行う「糖尿病性腎症重症化予防事業」を実施(304万円)

3-(5)高齢者詐欺被害等防止対策機器の貸出

 高齢者を狙った還付金詐欺等の特殊詐欺被害が増加していることから、対策機器を市民に貸与(163万円)

こんな取組みもあります

かしの木園における自立訓練事業の実施

 障害者就労支援体系の円滑化のため、障害者就労支援センターかしの木園で新たに自立訓練(生活訓練)を実施(432万円)

高齢者の生活支援体制整備事業の拡充

 高齢者の生活支援体制の整備のため、活動範囲を現行の1校区から4校区へ拡大(480万円)

3-(1)(2)をcheck

介護予防・生活支援サービス事業の訪問型サービスと通所型サービスが拡充されんねんて

いろんなサービスが使えて安心よね
安心とはいえ、介護予防の取組みは積極的にやらなあかんねん

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そこで、ええのがあって、「元気!いばらき体操」っていうねんけど、今回新しいバージョンが制作されんねんて

そうそうおじいさん、この前の検査結果から食生活にも気を付けてや

3-(4)をcheck

糖尿病が重症化したらたいへんやからな。気を付けるわ

そういや、高齢者を狙った還付金詐欺被害なんかが増えているらしいで

3-(5)をcheck

私たちみたいな高齢者のために、詐欺被害防止のための機器の貸出が行われるんだって。機器を取り付けたら電話を録音してくれるらしいわ。それで被害を防ぐみたいね

やっと僕の番だね。僕は「都市活力があふれる心豊かで快適なまち」について紹介するよ
茨木にゆかりのある作家といえばノーベル文学賞作家の川端康成だよね

経済

4 都市活力があふれる心豊かで快適なまち

4-(1)(仮称)いばらき文学賞の創設

 (106万円)

4-(2)こども芸術文化講座の実施

 次代の文化芸術の担い手の育成のため、主に小学生を対象に、参加型体験型の芸術文化講座を実施(23万円)

4-(3)ブランドメッセージを活用した魅力発信

 まちづくりの共感と機運の醸成のため、ブランドメッセージをデザインしたフラッグの設置などを推進(1,684万円)

4-(4)「リノベのいばらき」プロジェクトの施設整備・運営

 活動人口の増加をめざし、既存施設をDIYの拠点として整備し、ワークショップやDIY体験講座等を実施する(2,500万円)

4-(5)里山ふれあいオートキャンプ場の開設

 里山や自然に対する知識・理解を深めるとともに、山間部の魅力を感じてもらうため旧北辰中学校跡地に暫定的にオートキャンプ場を開設(630万円)

こんな取組みもあります

市制施行70周年の周知

 市制施行70周年の周知のために懸垂幕、横断幕などを作成し活用(437万円)

創業者支援セミナーの拡充

 起業への意識を高め実現に向けたサポートを行うため、商工会議所等と連携し、セミナーを開催(89万円)

中小企業人材育成事業の拡充

 市内企業の海外事業展開を支援するため、海外展開支援機関が行う研修への参加費用を助成するとともに、インターネットを活用した商取引に関するセミナーを開催(85万円)

農業用機械の貸付

 遊休農地の解消、農業者の負担軽減のため、集落営農組織に農業機械の貸付を実施(343万円)

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川端康成が育ったまちをPRするため「(仮称)いばらき文学賞」を設けて、全国から作品を募集するんだって

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小学生向けの芸術文化の講座も始まるらしいで

自分でいろいろやれるみたいだから楽しみにしてるんだ

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そうそう茨木市のブランドメッセージが「次なる茨木へ。」に決まったね。市制施行70周年の記念にも使われて、これからSNSなどでブランドメッセージにちなんだ写真や動画の募集も始まるんだよ

4-(4)をcheck

私は「リノベのいばらき」プロジェクトが気になってんねん。自分で棚を作ったり、壁紙を貼ったり、前からDIYに挑戦してみたかってん

DIYの工房もできるみたいだから初めてでも安心だね

4-(5)をcheck

お父さんは今度できる里山ふれあいオートキャンプ場に行ってみたいな

じゃあ、僕はカブトムシとかクワガタを探してみよっと
次は「ともに備え命と暮らしを守るまち」についてです

安全

5 ともに備え命と暮らしを守るまち

5-(1)市内全域防災訓練を実施

 全避難所を開設し、地域住民による防災訓練を実施するとともに、市職員による対策部ごとの防災訓練を実施(704万円)

5-(2)指定避難所誘導標識を再整備

 指定避難所誘導標識をJIS規格の災害種別避難誘導システムの図記号に変更(940万円)

こんな取組みもあります

避難所ごとの運営マニュアルの作成

 (300万円)

災害時優先特設公衆電話の配備

 大規模災害時の通信手段確保のため、各避難所に災害時に設置する電話機等を配備(109万円)

消防車両・機器整備事業

 災害時の人命探査などに使用する電磁波探査装置などを配備(1億2,737万円)

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みんなで助け合って協力することを意識するために市内全域で防災訓練が行われるのよ

5-(2)をcheck

あと、避難所へ避難しやすいように、誘導標識がわかりやすくなるんだって

最後は「対話重視で公平公正な市政運営」を紹介するよ

対話

6 対話重視で公平公正な市政運営

6-(1)確かな未来ミーティングの推進

 市民との対話を重視した市政運営に努めるため、確かな未来ミーティングを推進(30万円)

6-(2)地域自治組織とのタウンミーティングの実施

 地域の声やニーズを把握するため、地域自治組織とのタウンミーティングを実施(6万円)

こんな取組みもあります

地域の課題解決モデルの推進

 地域におけるつながりをより強固にするため、地域の特色を調査し、地域の課題解決のための仕組みを構築(50万円)

公共施設等マネジメントの推進

 各公共施設の現状を把握するため(仮称)市公共施設白書を策定(606万円)

6-(1)をcheck

茨木市は市民との対話を重視しているよね。今年も、子育てやまちづくりについて対話し検討する確かな未来ミーティングが開催されるんだ

6-(2)をcheck

今度わしらの地域で、タウンミーティングがあるらしいで

私たち地域の声も聞いてもらえるのね
いろんな人が茨木のことを思って意見を言ったり、議論をしたりすることは大切やね
僕も茨木のことをもっと好きになるために、いろいろ調べよっと
これからの市の取組みに注目しよう

 各取組みの詳しい内容は、広報誌や市ホームページなどで順次お知らせしていきます