特集1
楽しみ方はひとつじゃない Enjoy 西河原公園
市民の憩いのスポット西河原公園は、自然豊かで、楽しみ方がたくさんある公園です。今回は、南側エリア、北側エリアに分けてそれぞれの楽しみ方を紹介するとともに、同公園で行っているホタルに関する取組みを取り上げます。
問合先 公園緑地課 電話620-1654
西河原公園
- 住所
- 城の前町、西河原一・二・三丁目
- 電話
- 電話621-0615(南管理事務所)
- 電話623-8070(北管理事務所)
- アクセス
- 阪急総持寺駅下車、駅南側の府道を西へ、JRのガード下をくぐり、2つめの信号を左に曲がる。
- 駐車場
- 南側21台、北側66台
- 入庫後30分=無料、午前8時〜午後8時=30分100円、午後8時〜午前8時=60分100円、24時間最大1200円、ただし午前8時〜午後8時は最大600円
自然いっぱい 楽しみいっぱい
身近に自然と触れ合える憩いのスポット
阪急総持寺駅から西へ約1キロメートル。学校や住宅がたたずむ一角に、まるで森のような空間が現れます。そこには、昔からあった樹木や竹やぶも見られ、晴れた日にはやわらかい木漏れ日が降り注ぎます。その中にいると、まちなかにいることを忘れてしまいます。
安威川沿いにある西河原公園は、身近に自然と触れ合える市民の憩いのスポットとして、大人も子どもも思い思いの時間を過ごすことができます。
色々な楽しみ方ができるそれぞれのエリア
国道171号を挟んで南と北に広がる西河原公園。エリアごとに変化に富み、色々な楽しみ方ができます。
南側エリアは、自然豊かな園内の中でも特にみどりが多い空間です。木陰が広がり、ウォーキングや犬の散歩などに最適。そのほかにも、子どもたちに大変人気のあるジャンボ滑り台があり、休日は大きな斜面を滑る子どもたちでにぎわっています。
一方、北側エリアは、4年前に防災機能を備えた公園として拡張・開設されました。一見、普通の公園ですが、そこにはさまざまな防災設備がそろっています。災害が発生した場合は、グラウンドがヘリポートに、また、ベンチの脚部がかまどになり、活用することができます。これら以外にも、公園内には動物をモチーフにした可愛らしい遊具があり、小さい子ども連れも安心して利用することができます。
また、両方のエリアにグラウンドとテニスコート、北側エリアには屋内運動場や市民プールがあり、さまざまなスポーツで利用できます。
さまざまな生き物がすむ公園
園内には、鳥や昆虫も多く見られ、水路には、小魚が泳いでいます。ほかにも、さまざまな生き物がすんでいるので、園内を散策すれば、色々な発見があるかもしれません。
そんな西河原公園で、都市部ではめったに見られないホタルを見ることができるのを知っていますか。西河原公園でのホタルに関する取組みについて紹介します。
ホタルが見られる公園
ホタルを守り、育てる
市では、昭和58年(1983年)から、市民の皆さんに自然の豊かさを感じてもらうため、ゲンジボタルの飼育・保護と、生息・生育に適した環境作りに取り組んできました。
飼育では、公園内で採集した成虫を産卵させ、卵からかえった幼虫を約5か月間園内の屋内施設で飼育し、晩秋に成長した幼虫を園内の水路に放流します。幼虫は約半年から1年半の間公園の自然環境の中でエサとなる巻貝カワニナを食べて成長し、6月頃に成虫になります。
通常、夜の園内は電灯が点灯して明るいためホタルの飛翔が少なく、ホタルの光もほぼ見えません。そこで、毎年5月下旬から6月初旬の間の3日間、ホタルの光が見えやすいように、電灯を消し、足元照明を設置して、ホタル鑑賞会を開催しています。
ホタルが自然に飛び交う公園
実は、西河原公園でのゲンジボタルに関する取組みは、昨年度から新たな段階に進んでいます。平成31年度を目途に、これまでの飼育を止めて公園の自然環境の中だけでホタルが継続して発生するかを検証する計画です。
そのため、急激な環境の変化を避け、安全性を考えながら生息域周辺の木を段階的に整理・伐採して、雑草を多く残すなど、ホタルの生息環境に似た開けた明るい環境に整備します。さらに、ホタルは光の影響を受けやすいため、電灯の光がホタルの生息域に届かないように工夫します。
これらのことを進めていき、西河原公園がどれくらいホタルにとってすみよい環境になっているのかを検証します。公園の限られた環境では、ホタルの数は減るかもしれませんが、うまくいけば西河原公園は都市部でゲンジボタルが自然発生する貴重な公園になります。鑑賞会でなくても、季節になればホタルと触れ合えるかもしれません。
ホタルが自然に飛び交う環境は、多くの生き物たちがすむことのできる豊かな環境です。この大切な環境を守るため、市民の皆さんのご理解とご協力をお願いします。
ゲンジボタルの一生を見てみよう!
- 6月〜7月 卵
- 7月〜3月 幼虫
- 4月〜5月 さなぎ
- 5月下旬〜6月 成虫
思い思いのスタイルで
楽しみ方はひとつじゃない
木陰が気持ちよく、ウォーキングにぴったりの遊歩道。子どもたちに大人気のエキサイティングな遊具。いざという時に役立つあっと驚く防災設備。そして、ときどき姿を現す、さまざまな生き物たち。
西河原公園には紹介してきたとおり、たくさんの楽しみ方があります。
ウォーキングの時だけ、ホタル鑑賞会の時だけなどひとつの目的だけに訪れ利用するのではなく、思い思い、あなたに合ったスタイルで、西河原公園で楽しみ、有意義な時間を過ごしませんか。
ホタル鑑賞会
- とき
- 5月下旬〜6月上旬、午後7時30分〜9時、ホタルの発生状況により開催日を決定。開催日の5日前頃に市ホームページに掲載。
- ところ
- 西河原公園(南側エリアの水路沿い)
- 備考
- 車での来場はご遠慮ください。雨天中止の可能性あり。開催時間内でも、天候の変化により中止の可能性あり。
【鑑賞時の注意点 ホタルは光や音に敏感です】
- 懐中電灯は足下のみに使用し、ホタルを照らさないでください。
- カメラやスマートフォン等のフラッシュの使用は厳禁です。
- マナーを守って静かに鑑賞してください。
大西純礼さん・陽翔さん
ホタルは顔のすぐ近くまで飛んでくるのでびっくりするけどおもしろいです。西河原公園の良いところは、川のすぐそばまで近づけることです。川のせせらぎを感じながらホタルを鑑賞でき、ホタルと川のコラボレーションが素晴らしいと思います。