特集 茨木市の予算の話
問合先 財政課 電話620-1612
彼らは市の財政情報発信キャラクター「いばら騎士」。ある日、みんなでテレビを見ていると、市の予算についてのニュースが始まりました。
皆さんこんにちは。NEWS IBARAKIの時間です。
平成27年度の茨木市の予算について、取材の結果、その全貌が明らかになりました。今日の特集「茨木市の予算の話」で、詳しくお伝えいたします。
ニュースが始まったよ!みんな注目~!
まず、こちらの表をご覧ください。茨木市の平成27年度予算の内訳と総額です。一般会計では過去最大となった昨年度(882億円)とほぼ同規模ですね。
また、下水道の会計は公営企業へ移行したことで、水道事業会計と同じ企業会計に変わっています。
(※各項目、区分、平成27年度予算額、昨年度との比較(増減額、増減率)の順で)
一般会計
879億円
-3億円
-0.3%
特別会計
589億7,885万円
-23億8,162万円
-3.9%
- 特別会計内訳
- 財産区会計
- 53億3,208万円
- -1億183万円
- -1.9%
- 国民健康保険事業会計
- 343億289万円
- 53億2,493万円
- 18.4%
- 後期高齢者医療事業会計
- 33億7,866万円
- 1億6,503万円
- 5.1%
- 介護保険事業会計
- 159億6,522万円
- 6億6,925万円
- 4.4%
- 公共下水道事業会計
- ー
- -84億3,900万円
- 皆減
下水道等事業会計
120億9,159万円
120億9,159万円
皆増
水道事業会計
71億9,041万円
-9億5,547万円
-11.7%
総 計
1,661億6,085万円
84億5,450万円
5.4%
そして、私たちが独自に入手した情報がこちらです!
一般会計予算879億円を市民1人あたりに換算(約32万円)したときの使い道の内訳ですね。
スクープ! 判明!これが予算の使い道だ!
1位
福祉の充実 149,400円
2位
道路・公園等の整備 36,700円
3位
教育の推進 35,300円
4位 環境・保健衛生の向上 25,500円
5位 市債(借金)の返済 17,100円
6位 消防・救急業務 8,500円
7位 農林・商工業の振興 4,700円
番外 その他(防災対策等)37,900円
人口278,960人(2月末時点)で計算
グリーン
予算ってみんなが納める税金などの収入や使い道について、1年間の見積もりを立てたものだよね。
レッド
そうだよ。今年度は、今後10年間のまちの方向性を示した総合計画の始まりの年として、財政の健全性を確保しながら、「今」必要なサービスの充実と、「将来」の活力あるまちの発展をめざして予算を組んだんだ。
グリーン
今年度の一般会計の予算の使い道はどうなっているのかなあ。
レッド
ちょうど今市民1人当たりの使い道をニュースで解説しているね(下欄)。
ブルー
今年も福祉の充実がトップやね。
レッド
高齢者・障害者福祉、子育て支援などサービスの幅が広いからね。近年は障害福祉サービスに係る給付費や生活保護費等が伸びているよ。子育て支援は待機児童対策などに力を入れているんだ。
グリーン
もう少し詳しく使い道を知りたいな。
レッド
ニュースで詳しく説明してくれているよ(下記)。
では予算が多い上位3つの分野について、もう少し詳しく見てみましょう。先ほどと同じく、1人当たりに換算した金額です。
予算額上位分野の中身
1位 福祉の充実
子育て支援 65,600円
生活保護費の支給 27,700円
高齢者福祉 21,600円
障害者福祉 18,700円 など
2位 道路・公園等の整備
道路・街路・橋梁の整備 13,000円
JR駅関連の整備 4,500円
公園・児童遊園の整備 3,600円 など
3位 教育の推進
学校・幼児教育 19,400円
社会教育 13,200円 など
オレンジ
市民の皆さんのためにどんどん新しいサービスを増やそう!
ブルー
ちょっと待ちいや。気持ちはわかるけど、財源は無限やないねんで。ニュースに注目してみ。
オレンジ
なんと!こんなに支出も市債(借金)も増えているのか(下記参照)。
レッド
そう。高齢化の進展などから社会福祉経費は増えているし、市債(借金)の残高も増えていて、今後の財政状況は厳しいんだ。でも、いかなる時も市民の皆さんの暮らしを支えていくために、市では今のうちから「やりくり」をしているんだよ。
グリーン
ニュースでも今言ってたね。ビルド&スクラップ!新たなサービスを実施するために既存の事業を見直したのね。
レッド
その通り。たとえば老人福祉センターを再編して多世代が交流できる拠点にするなどしたんだ。ほかにも事業の精査や基金(貯金)の活用などにより財源を確保し、さまざまなサービスの充実を図っているんだよ。僕たち「いばら騎士」もがんばっていこう!
しかし、さまざまな事業の拡充等に取り組む一方で茨木市の財政状況は必ずしも楽観できるものではないという情報も入っています。
はい。収入である税等一般財源の伸び(5億円増)を支出の社会福祉経費の伸び(14億円増)が上回っているんです。市債残高についても赤字補てん債の借入などにより31億円増加する見込みです。
ただ、そのような状況を受けて、市は「ビルド&スクラップ」や「ハード事業の適切な選択」などにより、財政の健全性の確保に努めているようです。
なるほど。家計で言う「やりくり」ですね。これからもやりくり上手な茨木市であってほしいですね。
ショック! 増加する支出と市債(借金)
社会福祉経費・税等一般財源推移
(社会福祉経費)
H19←ここ10年の市税収入ピーク時 187億円
H24 284億円
H25 292億円
H26(見込) 316億円
H27(予算) 330億円
(税等一般財源)
H19 511億円
H24 502億円
H25 512億円
H26(見込) 514億円
H27(予算) 519億円
市債(借金)残高の推移(億円)
(※各項目、年、赤字補てん債、建設債、合計の順で)
H19
254億円
279億円
533億円
H24
315億円
249億円
564億円
H25
313億円
252億円
565億円
H26(見込)
321億円
283億円
604億円
H27(予算)
331億円
304億円
635億円
身近な暮らしで何が変わるのかは、施政方針ページをご覧ください。それではNEWS IBARAKIを終わります。ごきげんよう。
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