特集 「今」を支え「未来」へつなぐ
平成27年度施政方針
3月2日から市議会定例会が開かれ、木本保平市長が平成27年度の市政運営の基本姿勢を示す「施政方針」を発表しました。
総合計画の6つの将来像と1つの基盤に沿って展開される主な事業を、一組の家族の日常を通して紹介します。
問合先 政策企画課 電話620-1605
茨木市長 木本保平
いよいよ本年度、「立命館大学大阪いばらきキャンパス」が開学します。約6千人の学生が通い、集い、交流することで、茨木市に新たな活気と魅力が生まれます。また、まちびらきから10年が経過した彩都では、良好な住環境の形成と企業誘致が進んでおり、東部地区での事業展開などさらなる発展が見込まれています。
このように、これまでの本市の取組みが今、次々と芽吹き始めています。本年度は、マニフェストの実現や市民福祉の向上などさまざまな施策に加え、これらの芽を大きく育て、未来の茨木市へとつなぐ1年にしていきたいと考えています。
本年度から10年間を計画期間とする「第5次茨木市総合計画」では、茨木市をこんなまちにしたいという思いを込めた“ほっといばらきもっと、ずっと”というスローガンを掲げました。「HOT」な熱気や活気にあふれ、安らぎを感じられる「ホッと」するまち、という視点で、「もっと」多くの人に茨木はいいなと感じてもらい、「ずっと」住み続けてもらえる茨木市をめざします。
その実現に向け、地域自治の取組みを積極的に支援するほか、高齢者が生きがいを持って生活できるよう居場所と出番を創出するとともに、安全安心のまちの実現に向け、地域と連携した防災力の強化と救急医療体制の充実・強化を進めます。
また、子ども・子育て支援新制度への適切な移行はもとより、市民ニーズや子どもの貧困への対策を充実するとともに、保幼小中連携教育を推進します。
さらに、主要プロジェクトの着実な進展を図るほか、JR茨木・阪急茨木市駅周辺の再整備や幹線道路沿道の市街化調整区域の土地利用に向けた取組みを進めるとともに、市内中小企業の振興と、安定的な雇用の拡大に努めていきます。
厳しい社会環境ではありますが、健全財政を基本に、市政のさらなる発展に取り組みますので、ご支援とご協力をお願いいたします。
茨木さん一家
お父さん(自営業・42歳)
お母さん(パート・36歳)
未来くん(小学3年生)
ユメちゃん(2歳)
おじいさん(65歳)
おばあさん(67歳)
お父さんが人間ドックを受けるのは来月やったね
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人間ドックの費用の一部が助成されるようになったから、受診しやすくなってよかったよ
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そうやな…あ、もうこんな時間や。ちょっとシニアプラザいばらきに行ってくるわ
たしか前まで桑田荘って言ってたよね?
4月から、高齢者の活動拠点としてより使いやすく生まれ変わったんやで
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そういえば、ほかの老人福祉センターも、多世代交流センターとして整備が進んでるね
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茨木市では、ほかにも高齢者の活動の場を広げていくんやで
何だか色々変わっていくんや…僕にも何か関係あるんかなあ
翌日、小学校
…でね、お母さんに色々聞いたんやけど…
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妹のユメがたまに行ってるつどいの広場の数が増えるんやって
私の弟も行ってるわ!
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つどいの広場では、一時保育をする場所も増えるそうやで。…あ、そうそう!
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僕らが行ってる学童保育も、午後7時まで使えるらしいで
お父さんもお母さんも、午後6時じゃ私のお迎えに間にあわへん時があるってあせってたから、喜ぶかな
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それから、僕らの授業でタブレットが使えるようになるんやって!
めっちゃかっこええやん!
担任のノゾム先生
おっ、楽しそうな話をしてるじゃないか
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そう言えば今年は川端康成文学館が開館30周年記念でいろんなイベントをやるみたいだし、市民会館閉館イベントもあるから行ってみるといいと思うよ
おもしろそう!
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あと、千提寺で新しい遺跡が見つかったから、今後の調査が楽しみだね
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図書館もICT化されるから便利になるし…おっと、授業を始めようか
今日は「防災」について勉強しましょう
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災害に備えるために、市は避難地の機能強化に取り組んでいるんだ
マンホールのふたを外してトイレに!
ベンチの座席を外してかまどに!
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また、地域の防災力を高めるため、防災士の育成や土のうステーションの整備にも力を入れていくよ
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でも、防災については、日頃から一人ひとりが意識しておくことが大事なんだ。災害が起こりやすい場所をハザードマップで確認したり、防災訓練に参加したりして、災害に備えよう!
その日の夜
それはいい勉強になったね
市の取組みを知るのはいいことだよ。市は大きなプロジェクトを進めているしね
プロジェクト?
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立命館大学大阪いばらきキャンパス内にある市民開放施設(立命館いばらきフューチャープラザ)の利用も始まるし、新名神高速道路、安威川ダム、(仮称)JR総持寺駅の整備も進んでいる。彩都のまちづくりも魅力的だね
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ほかにも、企業と大学との連携なども推進するみたいだよ
楽しみやなあ…
あ、明日ごみの日やわ
ごみって出し方が色々あって覚えづらいんよね…でも!
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スマホ用のごみ分別アプリが導入されるらしいから、分かりやすくなるわ!
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ごみと言えば、生ごみを堆肥にできるダンボールコンポストのモニター制度が始まるらしい。応募してみようかなあ
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ところで、市の広報誌や新聞でたまに見る「シティプロモーション」ってなんのこと?
シティプロモーションはまちの魅力を発信する取組みのこと。茨木市はこれから力を入れていくんやで
たくさんの人が茨木っていいなあと思ってくれるとうれしいね!
市の取組みにこれからも注目しよう♪
各取組みの詳しい内容は、広報誌や市ホームページなどで順次お知らせしていきます
1 ともに支えあい、健やかに暮らせるまち
1-(1) 人間ドック・脳ドック助成の実施 国民健康保険の被保険者に対し、人間ドック・脳ドックにかかる費用の一部を助成(「トピックス」ページ参照)(4,120万円)
1-(2) 高齢者活動支援センター「シニアプラザいばらき」の設置 新たな高齢者の活動拠点として、老人福祉センター桑田荘を再編し、高齢者活動支援センター「シニアプラザいばらき」を設置(4,768万円)
1-(3) 多世代交流センターの設置 高齢者および子ども世代の活動促進や交流を図る施設として、老人福祉センター(福井荘ほか4施設)を再編し、多世代交流センターを設置(7,756万円)
1-(4) 高齢者の居場所と出番の充実 高齢者の健康づくりや介護予防など、高齢者の地域での生活を支える「街かどデイハウス」を3か所、高齢者の居場所と出番を提供する「いきいき交流広場」を10か所拡充(2,907万円)
ほかにもあります、こんな取組み
生活困窮者自立支援対策の充実 生活困窮者に対し、自立相談支援、家計相談支援等を実施(2,474万円)
(仮称)ぷらっとホーム開設補助 地域福祉の常設型拠点施設「(仮称)ぷらっとホーム」の開設および運営費用を補助(725万円)
入院時コミュニケーションの支援 入院時の障害者と医療機関との意思疎通の円滑化に向け、コミュニケーション支援員を派遣(205万円)
認知症初期集中支援チームの設置 認知症になっても、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けられるよう支援体制を強化(52万円)
医療体制の強化 総合病院の誘致を含め検討
2 次代の社会を担う子どもたちを育むまち
2-(1)つどいの広場の増設 地域子育て支援拠点となる「つどいの広場」を1か所増設(355万円)
2-(2)つどいの広場の一時保育事業を拡充 既存のつどいの広場2か所について、一時保育を実施(414万円)
2-(3)学童保育利用時間の延長 利用者のニーズに応えるため、学童保育の利用時間を午後7時まで延長(3,036万円)
2-(4)小学校にタブレット端末(可動式パソコン)を導入 小学校のIT教育基盤の向上のため、情報処理室のパソコンをタブレット端末に変更(7,303万円)
ほかにもあります、こんな取組み
大学奨学金利子補給の実施 低所得者世帯への経済的支援や大学を修了した人の本市での居住および定着を図るため、大学奨学金の利子を補給(300万円)
私立保育所の建設補助 待機児童の解消と保育環境の改善を図るため、私立保育所等の建て替え・増築に係る整備費を補助(11億3,397万円)
利用者支援事業の実施 保護者に対して利用施設および子育て支援事業等の情報提供や相談助言等を担う(仮称)利用者支援専門員を配置(295万円)
放課後子ども教室の拡充 実施日数を拡充し、大学生をボランティアスタッフとして受け入れ(「暮らしのガイド 教育・子ども」ページ参照)(57万円)
子どもの貧困対策 中学校給食費に就学援助、中学生を対象とした学習・生活支援事業の実施(3,658万円)
3 みんなの“楽しい”が見つかる文化のまち
3-(1)川端康成文学館企画展等の充実 川端康成文学館の開館30周年を記念し、生誕月記念企画展の拡充、川端康成クリアファイルや原稿レプリカの作成等を実施(285万円)
3-(2)市民会館閉館イベント 今年閉館する市民会館で「ありがとう!大ホールファイナルコンサート」を開催(299万円)
3-(3)千提寺菱ヶ谷遺跡の史跡指定に向けた取組み 千提寺地区においてキリシタン墓として想定される遺構が発見されたことから、土壌分析調査および史跡指定に向けた調査を行うとともに、当該用地を市が取得(4,133万円)
3-(4)図書館のICT化 バーコードに代わりICタグシステムを導入するとともに、中央図書館にWi-Fi環境を整備(3,038万円)
4 市民・地域とともに備え、命と暮らしを守る安全安心のまち
4-(1)一時避難地の防災機能強化 一時避難地に指定している都市公園にマンホールトイレ、かまどベンチ等を順次整備(600万円)
4-(2)防災士の育成支援 地域での防災意識の啓発や災害時の被害軽減を行う防災士の育成に取り組む自主防災組織に対して受講料を補助(92万円)
4-(3)水害時の迅速な対応をめざし土のうステーションを整備 (424万円)
4-(4)地域版ハザードマップ(土砂災害)の作成 山間部地域の土砂災害警戒区域等の周知を図るため、土砂災害ハザードマップを作成(281万円)
4-(5)市全域総合防災訓練の実施 市内全域で災害発生時の身を守る行動の啓発と、自主防災組織と連携した避難所運営訓練を行うなどの防災訓練を実施(247万円)
5 都市活力がみなぎる便利で快適なまち
5-(1)市民開放施設および岩倉公園の開設 立命館大学大阪いばらきキャンパス内に市民開放施設「立命館いばらきフューチャープラザ」を開設するとともに、隣接地に防災機能を備えた岩倉公園を開設(14億5,520万円)
5-(2)新名神高速道路関連 道路改良、千提寺地区案内板設置、安元地区広場整備等(2億3,379万円)
5-(3)安威川ダム関連 ダムサイト周辺遊歩道整備、大岩南北線整備、車作地区土地改良等(1億2,620万円)
5-(4)(仮称)JR総持寺駅周辺整備 駅および周辺道路等を整備(9億9,645万円)
5-(5)彩都関連 道路や谷山川水路の整備等(6億9,989万円)
5-(6)産学連携スタートアップ支援事業の促進 市内企業と大学が連携して行う製品等の研究・開発などへの補助について、連携対象大学を「市内の大学など」から「全ての大学」に拡充(300万円)
ほかにもあります、こんな取組み
駅前の整備 市民が集える空間として、阪急茨木市駅西口駅前・JR茨木駅西口駅前周辺の整備計画検討(2,150万円)
JR茨木駅構内エスカレーター整備 (6億6,000万円)
空家の実態調査 (900万円)
バリアフリー基本構想の策定 「住みやすい、移動しやすい」まちづくりのための指針となるバリアフリー基本構想を策定(1,063万円)
非正規労働者の正規雇用化促進 非正規労働者を正規雇用化した事業所等に対する奨励金を拡充(340万円)
地場産農産物アンテナショップの開設支援 商店街等の空き店舗で地場産農産物のアンテナショップ開設を支援(384万円)
6 心がけから行動へ みんなで創る環境にやさしいまち
6-(1)ごみ分別アプリの運用 ごみ収集日カレンダーや分別について説明するスマートフォン用の「ごみ分別アプリ」を運用(125万円)
6-(2)ダンボールコンポストのモニター制度 市民モニターを募集し、講習会や材料配付を実施(17万円)
ほかにもあります、こんな取組み
生物多様性保全に向けた環境資源調査の実施 動植物の生息・生育状況調査を2年間実施(1,170万円)
中小事業所向け省エネ・省CO2設備導入補助対象の拡充 省エネ効果のある窓用フィルムと断熱塗料の施工を補助対象に追加(1,500万円)
7 まちづくりを進めるための基盤
7-(1)シティプロモーションの取組み シティプロモーションに関する基本方針の策定および市ホームページのリニューアルに向けた取組みを推進(1,458万円)
ほかにもあります、こんな取組み
「地域活動支援交付金」を創設 地域自治組織の活動への支援として交付金を創設(90万円)
市内大学等と市・地域との連携を強化
DVの予防啓発および被害者支援の充実 「配偶者暴力相談支援センター」を設置(「暮らしのガイド 福祉・人権」ページ参照)(243万円)
個人番号カードの交付 マイナンバー制度の導入に伴い、来年1月から個人番号カードを交付(1億1,907万円)