広報いばらき

市史編さん室だより

費用の記載がない場合は参加無料。定員・申込などの記載がない場合は事前申込不要または当日直接会場へ。

其ノ25

問合先、市史編さん室 電話622-2184

謎の人物亀山勝太郎

 市史編さん室では、現在「新修茨木市史第三巻」(通史編近現代)の刊行に向けて市域の明治以降の行政史料・地域史料の調査・編集作業を行っています。

 明治維新以降、村を支配する仕組みは制度や名前がめまぐるしく変わったものの、実態はそれまで庄屋と呼ばれていた人々が戸長と呼びかえられただけで江戸時代とあまり変わりませんでした。

 しかし、明治21年(1888年)、江戸時代の村支配の仕組みを近代的な行政機構に改編する画期的な「市制町村制」が公布され、府では翌年4月から施行されました。これにより市域でも60あった村が13の新しい村に統合整理され、以前の村は新しくできた村の行政区画として大字と呼ばれることになりました。新しい村では議会(村会)が開かれ、その村会で村長が選ばれました。(下記の町村制施行時の村と村長)はその時できた新しい村と最初の村長たちです。

 市役所では、水害などでほとんどの行政資料の行方が分からなくなったため、昭和23年(1948年)の市制施行以前の旧町村のことは詳しく分かりませんでした。しかし、地域に残る史料や各学校の沿革史、郷土史の記述などによって初代の村長たちについてもある程度のことが分かるようになりました。

 ところが、豊川村初代村長の亀山勝太郎さんについてはどういう人なのか全く分かりません。当時は戸長だった人が村長に選ばれる例が多かったので地元とゆかりのある人だと思われますが、手がかりがつかめません。隣接の箕面市に尋ねても分かりませんでした。ご存じの人がいれば市史編さん室までご一報ください。

 また市史編さん室では市域に関する資料を探しています。戦前のポスターや商店街のチラシ、記念ハガキ、地域の写真などどのような物でもかまいません。ぜひ市史編さん室までお知らせください。

町村制施行時の村と村長

(※各項目、村、初代村長の順で)

茨木
西田善五郎

三島
吉田勘右衛門

安威
乾 縫之助

福井
塩田清次郎

溝咋
古川治左衛門

宮島
大池長三郎

玉櫛
馬場三右衛門

豊川
亀山勝太郎

春日
森脇馬之助

三宅
中谷一郎

石河
辰見治一

見山
井上庄蔵

清溪
奥野勘蔵