いばらき市議会だより

一般会計決算討論

 9月24日の本会議において賛成者多数で認定した「令和5年度大阪府茨木市一般会計決算」に対する討論の要旨は、以下のとおりです。

賛成

【いばらき未来の会】

 賛成する理由は、第1に、物価高騰対策として2回にわたるプレミアム付商品券の発行や小学校給食費無償化の継続を、また、感染症対策として、高齢者に対するインフルエンザ予防接種の無償化など、安心・安全を確保する施策を着実に実施したこと。
 第2に、待機児童解消のための私立保育所等への建設補助や、学童保育室の整備等の子育て支援に取り組んだほか、中学校給食センターの整備や小学校・中学校体育館への空調設備の設置など教育環境の充実に努めたこと。
 第3に、「第3次総合福祉計画」の策定や重層的支援体制整備事業のモデル実施など、地域共生のまちづくりに向けた取組みを進めたほか、人権課題についても多文化共生事業など課題解決に向けたさまざまな取組みを進めるなど、誰もが安心して暮らせるまちづくりに多方面から取り組んだこと。
 第4に、おにクルやダムパークいばきたの整備をはじめ、元茨木川緑地のリ・デザイン、JR総持寺駅周辺整備、南目垣・東野々宮土地区画整理事業など、市内各所で将来を見据えた魅力あるまちづくりを進めたこと。
 第5に、市債の残高抑制に努めながら、主要プロジェクト等の財源として適切に活用し、一方でこれまで充実に努めてきた基金を最大限活用するなど、市民サービスの充実を将来にわたり支える計画的な財政運営が行われたこと。
 以上の理由から、本決算に賛成する。

反対

【日本共産党】

 反対する理由は、第1に、前年度と比べ市税収入が12.2億円の増という財政状況にありながら、市民の暮らしや教育、身近なまちづくりのために必要な施策が十分に実施されたとは言えず、その結果、11.8億円という大きな黒字を計上するなど、財源を十分に市民生活へ還元する行財政運営が行われなかったこと。
 第2に、コロナ禍や物価高騰の影響など、市民生活の支援が第一義的課題となっている状況にあっても、彩都開発や安威川ダム周辺整備事業などの大規模プロジェクトが何ら見直されることなく推進されていること。
 第3に、各いのち・愛・ゆめセンターについて、全市民の財産としてふさわしい転用がなされるべきであるのにもかかわらず、隣保事業が漫然と継続されていること。
 第4に、ビルド・アンド・スクラップと称した事務事業見直しにより、市立幼稚園の再編や文化財保護に係る人員配置の見直し、スポーツ施設における事業用器具費の見直しなど市民サービスの低下を推進したこと。
 第5に、間借り学童保育室に対する抜本的な改善策を検討しないことに加えて、公園政策においてPark-PFIの検討が始まったことは、公的責任の放棄、後退として看過できず、直ちに方針転換をすべきであること。
 以上の理由から、本決算に反対する。