一般会計決算討論
9月24日の本会議において賛成者多数で認定した「令和2年度大阪府茨木市一般会計決算」に対する討論の要旨は、以下のとおりです。
反対【日本共産党】
反対する理由は、第1に、コロナ禍において、思い切ったコロナ対策を推進できる財政的な裏付けがあったにもかかわらず、国民健康保険料の据え置き、事業者応援給付金の支給等のコロナ対策が消極的・部分的なものにとどまり、従来の市民犠牲強行と市民要求型の極端な財政・市政運営を進めたこと。
第2に、本市の行財政運営に多大な影響を与える彩都開発や安威川ダム建設等の大型プロジェクト関連事業を見直さず、そのプロジェクトも中休み状態が依然続き、全体として土木費の減少傾向が続く中でも、当該財源は市民のために生かされず、黒字隠しとため込みに回されたこと。
第3に、解同優遇行政が是正されたとは言えず、依然として温存されていること。
第4に、重度重複障害者等支援事業補助金の廃止や、玉くし公民館のコミュニティセンター化を行うなど、2020年度もビルド・アンド・スクラップと称した市民サービスの低下、市民犠牲を推進したこと。
第5に、相次ぐ職員の不祥事に、暴力・ハラスメント根絶のための何ら有効な手を打とうとしないこと。
以上の理由から、本決算に反対する。
賛成【自由民主党・絆】
賛成する理由は、第1に、新型コロナウイルス感染症対策として、各種給付金の交付など日常生活・社会活動等の支援施策の実施や、感染拡大防止に向けた社会環境の整備事業の推進、窓口におけるキャッシュレス決済の導入等のＩＣＴ活用による市民サービスの充実など、先を見据えたロードマップを作成し、必要な支援等に取り組んだこと。
第2に、私立保育所等への建設補助や学童保育の夏休み期間預かり事業など、安心して子育てができるまちづくりや、非認知能力の育成や中学校給食の実現に向けた基本計画の策定によるひとりも見捨てない教育の着実な推進、災害時における自動情報配信サービスの導入など防災力の向上のほか、高齢者・障害者福祉や医療施策の充実といった、今必要なサービスの充実に取り組んだこと。
第3に、市民会館跡地エリアにおける新施設の工事開始及び管理運営計画の策定や、ＪＲ総持寺駅周辺整備などの都市基盤整備、北部地域の新たな拠点となる安威川ダム周辺整備等、将来を見据えた魅力あるまちづくりに取り組んだこと。
第4に、市債発生の抑制や特定目的基金の充実に努め、まちの持続的発展に向けた財政の健全化に取り組んだこと。
以上の理由から、本決算に賛成する。