いばらき市議会だより

一般会計決算討論

 9月25日の本会議において賛成者多数で認定した「令和元年度一般会計決算」に対する討論の要旨は、以下のとおりです。

賛成

【自由民主党・絆】

 賛成する理由は、第1に、待機児童の解消等に向けた子育て支援策の推進、小中学校におけるICT環境の充実を図るタブレット端末機の充実や無線LAN整備等による教育環境の向上に取り組んだこと。

 第2に、大阪北部地震を初めとする大規模災害の経験を糧とした防災力の向上に向け、災害対応の検証を通じた自主防災組織等との避難所運営の検討などのほか、山間部においても土砂災害時の対応拠点を整備するなど、安心・安全を実感できるまちづくりを推進したこと。

 第3に、高齢者同士の交流の場となるいきいき交流広場の増設、外出困難な高齢者の心身のリフレッシュを図る訪問理美容サービスの費用補助制度の創設等のほか、障害者相談支援センターの増設など高齢者・障害者施策の充実に取り組んだこと。

 第4に、「次なる茨木」の象徴として整備を進める市民会館の跡地エリアの活用と、まちの活性化につながる都市基盤整備の推進を計画的かつ着実に進めたこと。

 第5に、市債発行の抑制や特定目的基金の充実等に努め、まちの持続的発展に向けて、財政の健全性に取り組んだこと。

 以上の理由から、本決算に賛成する。

反対

【日本共産党】

 反対する理由は、第1に、行財政運営の基本が後年度の財政負担の軽減と称して、大規模プロジェクトに備える財政基盤づくりを優先し、国民健康保険料の大幅引き上げ等、市民の暮らしを守る施策推進を後回しにしていること。

 第2に、財政配分が土木費偏重で、北摂他市と比較すると民生費の割合は低く、暮らし、福祉、教育、さらには生活密着型公共事業を後回しにしていること。

 第3に、彩都東部開発、安威川ダム周辺整備、市民会館建て替え等の大型プロジェクト優先、解同優遇継続、まちづくり政策における開発事業者利益優先など、時代の変化及び市内救急医療体制の確保や地域の公共交通維持の積極的推進等の市民ニーズに対応する行政執行になっていないこと。

 第4に、2019年11月に公表された消防いじめ・暴行事件は市民に大きな驚きや不信感を与えたが、「再発の防止を」のかけ声にもかかわらず、いまだに根絶できない不祥事の問題があること。

 以上の理由から、本決算に反対する。