いばらき市議会だより

一般会計決算討論

 9月28日の本会議において賛成者多数で認定した「平成29年度一般会計決算」に対する討論の要旨は、以下のとおりです。

反対

【日本共産党】

 反対する理由は、第1に、後年度の財政負担の軽減と称して、大規模プロジェクトに備える財政基盤づくりを優先し、法定外繰出減による国民健康保険料や基準外繰出減による下水道料金の引き上げ等、市民負担を増大させ、市民サービスの切り捨てを行うなど、市民の暮らしを守る施策推進を後回しにしていること。
第2に、本市の基礎的収入の市民1人当たりの額が北摂7市において最下位であり貴重な財源をバランスよく配分することが求められているにもかかわらず、財政配分が土木費偏重であり、暮らし、福祉、教育、さらに生活密着型公共事業を後回しにしていること。
第3に、民間彩都東部地区開発、安威川ダム建設、市民会館建て替え等の大型プロジェクト優先、解同優遇施策の継続、JR総持寺駅前のマンション開発事業者利益の優先など、時代の変化や市民ニーズに対応する行政執行になっていないこと。
以上の理由から、本決算に反対する。

 

賛成

【いばらき未来の会】

 賛成する理由は、第1に、税収等の伸びを経常的経費の伸びが上回ったものの、市民サービスの充実を図りつつ、市債発行を抑制し、特定目的基金の充実に努め、将来世代の負担を踏まえ、財源の健全性に取り組んだこと。
第2に、学校教育環境の向上に向け、小学校特別教室へのエアコン設置等の環境整備や英語教育の充実など、先進的な施策に取り組んだこと。
第3に、待機児童の解消に向け、私立保育所等の建設補助や公立小規模保育施設の整備などに積極的に取り組み、待機児童数の減少が図られたこと。
第4に、障害者や高齢者等を対象にした、自立訓練事業の実施や介護施設の整備補助等の福祉施策の充実に取り組んだこと。
第5に、市民会館跡地活用とまちの発展を支える都市基盤整備の推進を計画的かつ着実に展開したこと。
また、JR茨木駅構内整備による利便性の向上やJR総持寺駅と茨木松ケ本線についての整備も完了し、平成30年春には供用開始に至ったこと。
以上の理由から、本決算に賛成する。