JR茨木駅西口駅前周辺まちづくりビジョンの策定について

更新日:2021年12月15日

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まちづくりビジョン策定の背景と目的

JR茨木駅西口駅前周辺は、昭和45年(1970年)開催の万国博覧会(大阪万博)に併せて駅前広場等の都市基盤が整備され、約50年が経過しています。

近年は、駅前機能の老朽化等による魅力や賑わいの低下のとともに、社会動向や災害等による安全安心に対する意識の変化等により新たな状況への対応が求められています。

JR茨木駅西口駅前周辺まちづくりビジョンは、本市の上位計画を踏まえ、更なる魅力向上に資するJR茨木駅西口駅前周辺におけるまちづくりの方向性等を定めるものです。

本ビジョンは、まちづくりの「方向性」や「将来像」を示すとともに、地域特性や近年の社会動向等を踏まえ、課題の解消と新たな「まちの顔」となる駅まち空間の再整備に向け、行政だけでなく、市民や多様な関係主体と目標を共有することにより、まちづくりの連携や促進を図ることを目的にしています。

まちづくりの方向性

今後のまちづくりに向けては、地区の特性を伸ばし、課題を解消していく具体策を講じていくことが必要となります。そのため、地区の特性・課題から重要な要素として『交通環境』、『都市機能』、『魅力・賑わい』、『防災』の4項目を掲げ、上位計画・関連計画や市民ニーズ、社会動向との関連性を整理し、以下のとおり本地区のまちづくりの方向性を示します。

JR茨木駅は、大阪や京都の都心部とアクセスが良く、また市内の居住エリアをはじめ隣接市にもバス路線網が広がるなど、本市の主要な交通結節点です。

ウォーカブルな人中心の利用しやすい駅周辺の再整備や、公共交通等の利便性向上や、将来的な公共交通事業の継続性への配慮等について検討し、駅周辺の更なる交通環境の向上を図ります。

さらに、駅まち空間の利用者が増加することによって新快速停車の実現など、本市の魅力向上につながるポジティブスパイラル(良い循環)の形成を目指します。

JR茨木駅は、主に通勤・通学を目的に利用されています。そのため、働くことや学ぶことを支える機能等、通勤者や通学者が本地区に求める都市機能の導入を目指します。

また、駅利用者だけでなく多様な市民ニーズにも応え、市民の暮らしの充実を図るために必要な都市機能も集積させ、本市の中心市街地のコアとしてふさわしい都市拠点を目指します。

都市機能の配置にあたって、駅とまちをつなぐことに留意し、駅前と周辺の魅力が一体的・相乗的に発揮され、付加価値の高い駅前周辺を目指します。

JR茨木駅は、本市の西の玄関口であり、西口駅前周辺においては、玄関口にふさわしいシンボル景観とともに、本市の景観形成を先導することが求められています。また、多様な人を惹きつける空間や機能を備えた魅力のあるまちづくりを目指します。

また、駅周辺利用者の憩いや賑わいのためのオープンスペースや緑化空間等において、本市の特性である恵まれた交通環境や、6大学11高校が立地する知的資源、活発な市民活動や企業等が連携し、将来にわたって市民の暮らしに寄り添い、生活に彩りを持たせる取組みを展開することで、更なる魅力的な空間となるなど、持続性のあるまちづくりを目指します。

駅前広場やデッキを整備してから約50年が経過していますが、本地区内の建物も同様に老朽化が進んでいます。また、狭小道路に面した建物が密集しているエリアや浸水想定区域を含んでおり、地区内の防災性が不足しています。再整備により、日常的に安全安心に利用できる駅前の実現に向け、狭小道路の解消や、災害時に利用できる空間の確保などにより、防災性の向上を目指します。

JR茨木駅西口駅前周辺の将来像

JR茨木駅西口駅前周辺まちづくりの4つの方向性を踏まえ、将来にわたり暮らしをより豊かなものに変えていく『まちの将来像』として、『だれもが、いつでも、どこへでも、つながることができる、暮らしの質を高める対流型駅まち空間』を掲げ、その実現に取組みます。

この将来像は、JR茨木駅が持つポテンシャルを最大限に活かすため、交通利便性をさらに向上するとともに、人中心の駅前に都市構造を変革する事によって、日常的に市民や駅利用者が「中心市街地」や「市内の学校・企業」、「彩都」、「万博公園」等を行き来する中で、多様なヒトやコト・モノに触れ、知的等の対流が生じ、新たな価値や文化が創出される駅まち空間を形成し、市内外に本市の魅力や情報を発信する場となる『まちの顔』を目指します。

また、この将来像は、賑わいや憩い等も含めた多様な市民ニーズに応え、市民の暮らしの質を高めることを目指しています。再整備による効果が本地区内だけでなく周辺地域に波及し、それぞれの拠点や地域との連携や回遊性を高める駅まち空間を目指します。

実現に向けた今後の取り組み(案)

JR茨木駅西口駅前周辺まちづくりビジョンは、上位計画・関連計画や、社会動向を踏まえ、まちづくりの方向性や将来像等を示すものです。

今後は、市民や駅利用者等に対するアンケートを実施するとともに、ビジョンに示す将来像の実現に向けて、市民や有識者、JR茨木駅西口駅前周辺地区まちづくり協議会等の多様な方々と事業内容やゾーニング、事業手法等について議論し、具体的な取組みをとりまとめた『JR茨木駅西口駅前周辺整備基本計画』の策定に取組む予定です。

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