【特集】南海トラフ地震と日ごろからの備えについて
更新日:2021年12月15日
はじめに
2011年3月11日午後2時46分に三陸沖で発生したM9.0の地震は
約19,000人の尊い命を奪いました。
現在も約2,700人の方が行方不明であり、
約27万人の方が避難生活を送っています。(平成26年3月1日時点)
2014年3月11日で東日本大震災発生から丸3年となりました。
2013年5月には中央防災会議「南海トラフ巨大地震対策について」の報告において
「家庭備蓄を1週間分以上確保の必要性」が取り上げられ、
私たちの身のまわりの防災を取り巻く状況も変化しつつあります。
今一度、災害のリスクについて、身の回りの防災について考えてみませんか?
このページは他のページへのリンクの紹介を中心に、防災対策について紹介していきます。
南海トラフ地震とは・・
南海トラフ地震とは・・
フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界面の南海トラフを震源として発生する地震であり、
「東海・東南海・南海地震」もこれに含まれます。
主な特徴としては、
- 広域にわたり強い揺れが発生すること
- 広域にわたり津波が発生するとともに津波第一波の到着時間に地域差があること
- 100年~200年周期で発生
などがあげられます。
南海トラフ全域を震源域とした地震の発生確率は
30年以内60%〜70% であり、発生した場合M8~9クラスの地震となる可能性があり、
大阪府内では揺れ・津波などにより多数の人的被害・建物被害、ライフライン被害の発生が見込まれます。
また、国、大阪府ではこれまでの想定を超えるような「南海トラフ巨大地震」が発生した場合の
報告書を発表しており、M9.1の「南海トラフ巨大地震」が発生した場合、
最大約32万人の死者が発生するという報告がされています。
これらの地震から身を守る、いざという時の被害を軽減をするには、
行政の防災対策(公助)はもちろんですが、
自分の身は自分で守るという意識(自助)
地域で助け合おうという意識(共助)
が重要です。
地震に備えて
地震に備えて、みなさんが取り組んでいることはありますか?
難しく考えず、身近なものから取り組んでいきましょう。
食料・飲料水の備蓄について
平成25年5月に中央防災会議が発表した南海トラフ巨大地震対策の最終報告では、
東日本大震災の状況を踏まえ、個人の備えとして
- 食料
- 飲料水
- 乾電池
- 携帯電話の電池充電器
- カセットコンロ
- 簡易トイレ
などの家庭備蓄を1週間分以上確保する必要があると示されました。
食料・飲料水は、長期間保存できるものを備蓄し、保存期限が近づいてきたら、新しいものを購入し、
古いものは消費するという、循環備蓄を心がけましょう。
また、災害時はライフライン(電気・ガス・上下水道など)の長期間の途絶が考えられます。
乾電池・カセットコンロ・簡易トイレなどについても備えましょう。
特に、情報通信・収集の手段として、携帯電話はとても有効です。
携帯電話用の電池充電器も備えるよう心がけましょう。
その他の非常時に必要なものは下記のPDFファイルをご覧ください。
非常持ち出し品 チェックリスト (PDFファイル: 599.3KB)
指定避難所について
茨木市では小中学校など75か所を避難所に指定しています。
いざという時にどこに避難するか、家族内で話し合っておきましょう。
耐震診断・耐震改修、家具の固定のついて
平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で亡くなられた方の
主な死亡原因は「家具・建物の下敷き」でした。
お住まいが昭和56年以前の建築である場合は、耐震診断・改修の実施も検討しましょう。
また、普段使用している家具が揺れにより、私たちの身に襲いかかったり
私たちの避難経路を塞ぐことも考えられます。
家具を壁に固定するなど、家具の転倒・転落防止に努めましょう。
地域活動への参加について
現在、市内では30小学校区で自主防災組織が結成され、防災訓練やイベントなどを行っています。
ぜひ、地域の防災訓練等に参加してみましょう。
地震が発生したら
地震はいつ発生するかわかりません。
夜中に自宅で就寝中のとき、休日の昼に外出中のとき、
私たちの日常活動など一切関係なく、襲いかかって来ます。
「もし、今、発生したらどう対処するか」と意識することも必要です。
もし、旅行などで沿岸地域等にいる際に、大きな揺れを感じたら
地元自治体等の指示に従い、すみやかに高台、もしくは頑丈で高い建物に避難してください。
その他の、地震発生時の対応については、下記のページをご参照ください。
緊急地震速報について
地震波が2点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上と予想された場合に、
震度4以上が予想される地域名を含めた緊急地震速報が気象庁から発表されます。
お住まいの地域を対象とした緊急地震速報が発表された場合、
すぐに大きな揺れが発生する可能性があります。
すみやかにテーブルの下に身を隠すなど、身を守る行動をとってください。
また、緊急地震速報はテレビだけでなく、携帯電話を通じても発表されます。(注釈)
就寝時は近くに携帯電話を置くよう心がけましょう。
((注釈)対応していない機種もあります。詳しくは各携帯電話会社のホームページや販売店等でご確認ください。)
おわりに
「地震対策・防災対策」と聞いたときに、
「複雑で難しいもの」と思われる方もいらっしゃると思います。
そんなことはありません。
身近なことからできる防災対策もありますので、
ぜひ、身近なことからひとつひとつ備えていきましょう。
- この記事に関するお問い合わせ先
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茨木市 総務部 危機管理課
〒567-8505 大阪府茨木市駅前三丁目8番13号 茨木市役所本館3階
電話:072-620-1617
ファックス:072-624-9249
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