川端康成文学生誕120年記念特別企画展

ハンセン病にふれた川端康成

1934年8月川端康成のもとに、ハンセン病によって療養所へと隔離された青年から手紙が届きます。ハンセン病は当時「らい病」と呼ばれ、感染の可能性は極めて低かったにもかかわらず、「遺伝病」や「おそろしい伝染病」という誤った認識による差別・偏見を受けていまいた。手紙には、「文学に一条の光りを見出し、今、起き上がろうとしているのです」と自身の執筆した小説を川端に見てもらいたいと記されていました。川端は作品を送るよう返事を出します。最初に送られてきた小説「間木老人」に感心した川端は、雑誌『文学界』の掲載に尽力します。ハンセン病作家となった青年の名前は北條民雄。続く「いのちの初夜」は、文学界賞受賞・芥川賞ノミネートという快挙を成し遂げましたが、1937年に北條は肺結核で亡くなります。

北條の死後も川端は、沖縄で講演があった際にはハンセン病療養所に足を運び、療養所の機関誌の選評を行い、ハンセン病作家が本を出版するときには文章を寄せるなど、多岐にわたってハンセン病者たちと交流を持ち続けました。生誕120年に当たる記念の年、川端康成文学館では、ハンセン病者との交流という川端康成の知られざる一面に焦点をあて、その人間性・社会性に迫ります。

併設ギャラリーでは、北條民雄による童話「すみれ」をもとに製作された絵本の原画展も行います(絵・山崎克己氏)。

 

ハンセン病にふれた川端康成

会期

2019年6月8日 土曜日~7月28日 日曜日

※会期中一部展示替えあり

 

入館料

無料

 

休館日

火曜日

 

開館時間 

午前9時~午後5時

 

主な展示品

書簡「川端康成から北條民雄へ」

北條民雄「癩院受胎」自筆原稿

『文学界』1936年2月号(北條民雄「いのちの初夜」初出誌)

『日本評論』1941年1月号(川端康成「寒風」初出誌)

山崎克己 絵本「すみれ」原画

 

 

地図情報

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川端康成文学館
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